GBA版『キングダム ハーツ』のオンライン対戦が進化! 非公式PC移植『ReKHCoM』でロビー機能と同期処理を改善

GBA版『キングダム ハーツ』のオンライン対戦が進化! 非公式PC移植『ReKHCoM』でロビー機能と同期処理を改善

ゲームボーイアドバンス(GBA)用ソフト『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』をPCなどで動作させる非公式移植プロジェクト『ReKHCoM』の最新版「v2.7」が、2026年11月2日に公開されました。

これに先立って公開されたv2.5オンラインベータとv2.6では、GBA版の通信対戦をインターネット経由で楽しむためのロビー機能や、対戦中の同期処理が改善されています。なお、オンライン対戦自体は以前から試験的に搭載されていたもので、今回初めて対応したわけではありません。

●『ReKHCoM』公式GitHub
https://github.com/MatyMeatBoy/ReKHCoM

●v2.7リリース
https://github.com/MatyMeatBoy/ReKHCoM/releases/tag/v2.7

GBAの通信対戦をオンライン化、ロビー機能を強化

『ReKHCoM』は、MatyMeatBoy氏が手掛ける非公式プロジェクトです。GBA版『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』をもとにしたネイティブ移植で、PCではワイド画面表示や高解像度の文字表示などにも対応しています。

今回注目したいのが、GBA版に用意されていた通信ケーブルによる対戦モードを、オンラインで利用するための機能です。オンライン対戦はv2.3の時点ですでにベータ機能として存在していましたが、11月2日に公開されたv2.5オンラインベータから、使い勝手と同期の安定性を高める改良が加えられました。

新たなロビー一覧では、公開されている部屋の名前やホストのレベル、使用するROMの地域、参加人数などを確認できます。自分で部屋を作るほか、地域による絞り込みや一覧の更新にも対応しており、対戦相手の部屋を探しやすくなっています。

対戦中の同期処理も見直されました。以前は通信状況に応じた補正が入った際、ふたりのゲーム内の状態がずれ、そのまま一致しなくなる場合がありました。新しい方式では、対戦時のボタン入力を双方のゲームで中継することで、この問題への対策が図られています。

続くv2.6にはこれらの改良が盛り込まれ、Windows 64ビット版でもオンライン機能が利用できるようになっています。また、通信対戦でワンボタンの回避操作が使えるようになったほか、ワイド画面では相手のHPゲージが画面右上に表示されます。

日本版ROMにも対応。ただしオンライン対戦は引き続き検証中

『ReKHCoM』は日本版、北米版、欧州版のGBA用ROMに対応しています。ただし、ゲーム本体のデータは配布されておらず、利用するには自分で用意した正規のゲームデータが必要です。また、オンラインで対戦する場合は、相手とROMの地域をそろえる必要があります。v2.6とv2.7については、同じ地域のROMを使用していれば相互接続できると説明されています。

動作環境についても注意が必要です。Windowsのほか、Linux/Steam Deck、Android、PS Vitaなどに向けたビルドが存在しますが、オンライン対戦の動作がすべての機種で確認されているわけではありません。ブラウザー版ではオンライン対戦機能を利用できません。

開発者による検証では、1台のPCでふたつのゲームを動かし、通信遅延やパケットロスを再現した状態でも対戦中の同期が維持されたと報告されています。また、公開サーバーを経由したロビー接続から対戦までの動作も確認されています。一方、離れた場所にいるプレイヤー同士による実際の対戦や、長時間の安定性については、十分な検証が済んでいません。

最新版のv2.7では、オンライン対戦機能を引き継ぎつつ、HD表示時のメニュー演出やルーム合成画面の読み込みを改善。デッキ編集でカードを差し込んだり、空きを詰めたりする操作も追加されました。

かつては通信ケーブルが必要だったGBAの対戦モードを、PCでオンライン対戦として利用できるのは興味深いところです。ただし、現段階ではベータ機能としての制約もあるため、利用時には対応環境や検証状況を確認しておきたいところです。

※『ReKHCoM』は非公式のファンプロジェクトであり、スクウェア・エニックス、ディズニー、任天堂とは関係ありません。

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