PS4用エミュレーター「shadPS4」の開発チームは2026年10月14日、新バージョンとなる「shadPS4 0.20.0」を公開しました。今回のアップデートでは、独自のオンラインサーバープロジェクト「shadNet 0.1.0」との連携により、『Bloodborne(ブラッドボーン)』のオンラインプレイに対応したことが発表されています。
「shadPS4」は、Windows/Linux/macOS向けに開発が進められている非公式のPS4エミュレーターです。これまでもゲームの動作改善やオンライン関連機能の実装が進められてきましたが、今回は実際のゲームにおけるオンラインプレイへの対応が明示されたことが大きなポイントとなっています。
●shadPS4 0.20.0 GitHubリリースページ
https://github.com/shadps4-emu/shadPS4/releases/tag/v.0.20.0
『Bloodborne』のオンラインプレイに対応!
今回のアップデートで特に大きな変更点となっているのが、『Bloodborne』のオンラインプレイへの対応です。
開発チームはリリースノートの中で、独自オンラインサーバー「shadNet 0.1.0」の初の安定版公開に続き、一部のゲームでオンラインプレイが利用可能になったと説明。とくに『Bloodborne』については、オンラインプレイが正式に利用可能になったことを明言しています。
ここでいう「正式」とは、あくまでもshadPS4プロジェクトとして対応を発表したという意味です。ソニーやフロム・ソフトウェアによる公認を受けたわけではなく、PlayStation Network(PSN)に直接接続できるようになったということでもありません。
今回の更新では、ネットワーク関連の内部処理にも大きな変更が加えられています。具体的には、PS4のネットワーク機能を扱う「sceNet」ライブラリーがP2P通信に対応する形で書き直されました。
これにより、プレイヤー同士の通信を必要とするオンライン機能をエミュレーター上で再現するための仕組みが強化されています。

トロフィー対応から実際のオンラインプレイへ
shadPS4では、これまでもオンライン関連機能の実装が段階的に進められてきました。
当サイトで以前紹介した「shadPS4 0.19.0」では、shadNetを利用したオンライントロフィーへの対応などが追加されています。しかし、これはゲーム内でほかのプレイヤーと一緒に遊べるようになったことを意味するものではありませんでした。
今回公開された「0.20.0」では、その取り組みがさらに進み、実際のオンラインプレイへの対応が開発チームから明示された形です。
なお、shadPS4の公式Wikiには、すでに「0.19.1」を使用した『Bloodborne』のネットワーク機能の検証結果が掲載されています。つまり、今回初めてオンライン機能が実装されたというわけではなく、開発が進められてきた機能について、安定版リリースに合わせて対応が告知されたと見るのが正確でしょう。
また、同じ10月14日に公開された「shadNet 0.1.0」は、開発チームが初の正式な安定版と位置付けているバージョンです。マッチメイキングやオンライン状態の管理、招待機能などに関する改善も含まれています。
オンラインプレイには追加設定が必要
今回の発表によって『Bloodborne』のオンラインプレイへの道が開かれたものの、shadPS4をインストールするだけですぐにオンラインで遊べるというわけではありません。
shadNetは、PSNとは独立したオンラインサービスの仕組みを提供するプロジェクトです。公式Wikiの設定ガイドでは、shadNetの有効化やサーバー情報、アカウント情報などを設定ファイルに指定する方法が案内されています。
さらに、『Bloodborne』のオンライン機能を利用するには、コミュニティが運営する外部のプライベートサーバーへの接続設定も必要とされています。こうしたサーバーはshadPS4の開発チームが運営・提供しているものではないため、利用にあたっては注意が必要です。
公式Wikiの互換性情報では、『Bloodborne』のバージョン1.09において、ほかのプレイヤーとのマッチングやオンライン機能の動作が報告されています。ただし、今回の0.20.0で協力プレイや対人プレイを含むすべての機能が安定して動作することまで保証されているわけではありません。
また、PS4実機とのクロスプレイについても確認されていません。ゲーム本体のデータは別途適切な方法で用意する必要があり、shadPS4やshadNetにゲームそのものが同梱されているわけではありません。
エミュレーター本体の動作改善も実施
オンライン機能以外にも、今回の「0.20.0」ではさまざまな修正が行われています。
CPU関連ではmacOSやLinux向けのパッチ処理が改善されたほか、GPUのテクスチャーキャッシュやレンダリング処理、シェーダーの変換処理などにも変更が加えられました。また、ユーザーインターフェースにはshadNet関連の通知機能も追加されています。
もっとも、これらの改善によってすべてのPS4用ゲームが快適に動作するようになったわけではありません。shadPS4自体は現在も開発途中であり、タイトルや利用環境によって互換性や動作状況が異なります。
それでも、これまでシングルプレイの動作改善が中心だったPS4エミュレーターにおいて、実際のゲームでオンラインプレイへの対応が告知されたことは、開発の進展を示す出来事といえそうです。















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