ゲーム開発者のDaigan Games(The Daigan)は、ゲームボーイアドバンス向けに発売された『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』をベースにした非公式ファンゲーム『Pokémon Battle Advanced』のデモ版を公開しました。現在、ゲーム配信サイトのitch.ioで無料プレイが可能です。
本作の最大の特徴は、懐かしいカントー地方の世界を3D空間に再構築していることに加えて、従来のターン制コマンドバトルをリアルタイムのアクション形式に変更しているところです。プレイヤーがポケモンを直接操作しながら、相手の攻撃を避けたり、タイミングを見計らって技を繰り出したりと、これまでとはひと味違ったポケモンバトルが楽しめます。
デモ版は2026年10月11日(日本時間)に公開されたもので、ブラウザーのほか、WindowsやmacOSでもプレイすることができます。
●Pokémon Battle Advanced – itch.io(公式配布ページ)
https://thedaigan.itch.io/pba
懐かしのカントー地方が3D空間で蘇る!
『Pokémon Battle Advanced』では、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』でおなじみの冒険序盤が、立体的な世界として再現されています。
グラフィックには、3Dで構築されたフィールドにドット絵のキャラクターを組み合わせたHD-2D風の表現を採用。オリジナル版の雰囲気を残しながらも、奥行きのある世界を冒険できるようになっています。
マサラタウンを出発し、トキワシティやトキワのもりなどを経由してニビシティを目指すという、かつてゲームボーイアドバンスで体験した冒険を、新鮮な感覚で楽しめるところが魅力です。

また、単純にフィールドを立体化しただけではありません。ゲーム内には昼夜の変化が用意されており、夜になると街灯や建物の明かりが灯るなど、時間帯に合わせて風景が変化します。
さらに、雨や雷雨といった天候の変化も実装。雨が降ると道路が濡れて水たまりができ、雨がやむと徐々に乾いていくといった表現も取り入れられています。水面には周囲の景色が映り込み、ポケモンが泳ぐ様子も見ることができます。
もちろん、野生のポケモンを捕まえて育成したり、図鑑を埋めたり、進化させたりといった、おなじみの要素も用意されています。

ポケモンを直接操作して戦うリアルタイムバトル!
もうひとつの大きな特徴が、バトルシステムです。
従来の『ポケモン』シリーズでは、使用する技をコマンドから選択し、相手と交互に行動するターン制バトルが採用されていました。しかし、本作ではプレイヤー自身がポケモンを動かして戦う、リアルタイム形式に変更されています。
バトル中はポケモンを自由に移動させながら、4種類の技を使い分けて攻撃することができます。ジャンプやダッシュ、回避といったアクションも可能で、相手との距離や攻撃のタイミングを考えながら戦う必要があります。

それぞれの技にはクールダウンが設定されているため、強力な攻撃を連続して繰り出せるわけではありません。どのタイミングで技を使うかという駆け引きも重要になりそうです。
一方で、タイプ相性によるダメージの変化や状態異常、能力の変化など、シリーズでおなじみの要素も引き継がれています。
さらに、野生のポケモンとのバトルでは、2体のポケモンを参加させることも可能です。操作するポケモンを切り替えたり、もう1体をAIに任せて一緒に戦わせたりすることができます。ただし、トレーナー戦については1対1のバトルとなっています。

ブラウザーで手軽にプレイ可能!デモ版はニビジムまで収録
『Pokémon Battle Advanced』は、itch.ioの公開ページからブラウザー上でそのまま遊ぶことができます。ゲームを試すために、エミュレーターを導入したり、オリジナル版のROMデータを用意したりする必要はありません。
キーボード操作では、方向キーで移動し、Shiftキーを押しながら移動するとダッシュできます。バトル中はW・A・S・Dキーで4種類の技を繰り出し、Qキーでジャンプする仕組みです。ゲームパッドにも対応しており、オプションからタッチ操作を有効にすることもできます。
なお、ブラウザー版はChromeまたはFirefoxでのプレイが推奨されています。SafariではWebGL 2.0に関する問題があると案内されているため、Macでプレイするときもブラウザー選びには注意した方がよさそうです。

今回公開されているデモ版では、マサラタウンから冒険を始め、ニビシティのジムリーダーであるタケシを倒して「グレーバッジ」を入手するところまで遊ぶことができます。
22番道路ではライバルとの再戦も用意されているほか、ニビジムではイシツブテやイワークとのバトルが待ち受けています。ジムリーダー戦では専用のBGMやバトルフィールドも用意されており、通常の戦闘とは異なる演出が楽しめます。
ただし、現時点では試作段階の作品で、ニビシティ以降のエリアには進むことができません。また、一部の技のエフェクトが仮の状態となっているほか、ポケモンの特性によるバトルへの効果も未実装です。
パフォーマンスに関しても、一部のプレイヤーから動作の重さが報告されており、制作者は今後のリリースで改善していきたいとコメントしています。

ちなみに、本作はGodot Engine 4.7を使用して開発されており、制作者はプログラムの開発にAIを活用していることも明らかにしています。
本作は、任天堂や株式会社ポケモン、ゲームフリークなどとは関係のない、非公式かつ非商用のファンプロジェクトです。
現時点で遊べる範囲は限られているものの、かつて遊んだカントー地方の冒険を新たな視点で楽しめるという点は、なかなか興味深いところです。とりわけ、慣れ親しんだポケモンたちを自分で操作しながら戦えるというのは、従来のシリーズとはまた違った面白さがありそうです。
今後はカントー地方のさらなるエリアも追加していく予定とのことなので、どこまで冒険の世界が広がっていくのかにも注目したいところです。
via.Retro Dodo





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