Wiiバックアップの“更新パーティション除去”が復活。「TinyWiiBackupManager v6.1.1」公開

Wiiバックアップの“更新パーティション除去”が復活。「TinyWiiBackupManager v6.1.1」公開

Wiiやゲームキューブのゲームバックアップを管理できるツール「TinyWiiBackupManager」の最新版となるv6.1.1が、2026年9月29日に公開されました。

Windows、Linux、macOS向けに提供されているクロスプラットフォーム対応のツールで、今回のアップデートではWiiバックアップの容量節約に利用できるUpdate Partition Scrubbing機能が再導入されています。GitHub上では9月29日7時57分のリリースと表示されていますが、表示タイムゾーンについては明記されていないため、日本時間への換算は行っていません。

●TinyWiiBackupManager v6.1.1(GitHub)
https://github.com/mq1/TinyWiiBackupManager/releases/tag/v6.1.1

WiiのUpdate Partitionを処理する機能が復活

TinyWiiBackupManagerは、WiiやゲームキューブのゲームバックアップをPC上で管理するためのツールです。ISOやRVZなど複数の形式を扱えるほか、WBFSファイルの分割、整合性チェック、GameTDBからのカバー取得など、ゲームバックアップ管理に関連する複数の機能を備えています。公式READMEでは、合法的なホームブリュー用途を目的としたツールであり、海賊版など不正なゲームコピーでの利用は禁止されています。

今回のv6.1.1で大きなポイントとなっているのが、以前存在していたUpdate Partition Scrubbingの再導入です。変更履歴にも「Re-added update partition scrubbing」と記載されており、READMEにも新たに「Partition Stripping:Remove the update partition to save space」という機能説明が追加されています。

Wiiのディスクイメージにはゲーム本体のデータだけではなく、システムアップデートなどに利用されるUpdate Partitionが含まれている場合があります。TinyWiiBackupManagerでは、この領域を処理することでWBFS/CISO形式でバックアップを管理するときのファイル容量を抑えられるようになっています。

「Remove update partition on WBFS/CISO」を追加

設定画面には、**「Remove update partition on WBFS/CISO」**という項目が再び有効化されています。

この設定を「Yes」にすると、Update Partitionを対象としたScrub処理が実行されます。プログラム側でも、設定が有効な場合にはScrubLevel::UpdatePartitionを使用するよう変更されており、単に設定項目だけが復活したわけではなく、実際のバックアップ作成処理にも組み込まれています。

複数のWiiタイトルをHDDやSSDなどで管理している場合は、ゲームによっては不要な領域を処理することでストレージ容量の節約につながります。とくに多数のバックアップをひとつのドライブで管理しているユーザーにとっては、今回のアップデートで注目したい機能といえそうです。

「完全に削除」されるわけではないので注意

ただし、この機能についてひとつ注意しておきたいポイントがあります。

設定名には「Remove update partition」と書かれていますが、Update Partitionそのものをディスク構造から完全に削除する処理ではありません。設定画面の説明にも「update partition is zeroed, but still there」と明記されており、Update Partitionのデータをゼロ化することで容量を節約する仕組みになっています。

つまり、イメージ内からパーティション構造そのものが消えるというよりも、Update Partitionの中身をScrubして不要なデータとして扱える状態にするイメージです。

そのため、「更新パーティションを完全削除できるツール」と説明するのは厳密には正しくありません。TinyWiiBackupManagerでは「Partition Stripping」という名称も使われていますが、実際の処理内容としてはUpdate Partitionをゼロ化するものと理解しておくのがよさそうです。

バックエンドのblock handlingにも変更

v6.1.1ではこのほか、ディスクイメージ処理に使用している「NOD」の参照先が、wiidev/nodのfix-block-handlingブランチへ再び変更されています。

あわせて、WBFSへ変換した際にファイルサイズが約4.13GBまで膨らんでしまう問題として報告されているIssue #667についても再オープンされました。実際にIssue #667では、スクラブ済みの小容量なWBFSファイルをTinyWiiBackupManager v6.0.8で処理すると、本来より大きなファイルになってしまうケースがWindowsとmacOSで報告されています。

この問題との関連も含めてバックエンド側にはまだ調整が続いているようなので、既存の大量のバックアップを一括変換するような用途では、念のため元データを残した状態で動作を確認してから利用したほうがいいでしょう。

Windows/Linux/macOS向けに公開中

TinyWiiBackupManager v6.1.1は、Windows、Linux、macOS向けにGitHubで公開されています。

Windowsでは一般的な64bit環境向けの実行ファイル、LinuxではAppImageが案内されているほか、macOS版も用意されています。macOS版は公証されていないため、インストール後に手動で実行を許可する必要がある点には注意が必要です。

なお、国内では9月29日に前バージョンのv6.1.0が紹介されていますが、今回のv6.1.1ではそこからさらにUpdate Partition Scrubbingが再導入されています。WiiのゲームバックアップをWBFS/CISO形式で管理していてストレージ容量を少しでも節約したい人にとっては、チェックしておきたいアップデートとなっています。

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