改造済みPS Vita向けのストレージ清掃ツール「PSV Cleaner」のバージョン1.17が、2026年9月26日に公開されました。これまではキャッシュや一時ファイルなどを削除するクリーナーとして提供されてきたツールですが、今回のアップデートではストレージの使用状況を調べる「Storage Analyzer」や、アンインストールしたゲームなどの残存ファイルを探す「Orphan Scanner」といった機能が追加されています。
PS Vitaでは、ゲームやHomebrewを長期間入れ替えながら使用していると、どのデータがストレージ容量を消費しているのか分かりにくくなることがあります。とくにSD2Vitaなどを利用して多数のタイトルを保存している環境では、不要になったデータを本体上から探せる今回の新機能は便利そうです。
●PSV Cleaner公式GitHub
https://github.com/theheroGAC/PSV-Cleaner
●Brewology「PSV Cleaner」
https://store.brewology.com/vita/homebrew.php?category=Apps&orderby=Alphabetical
ストレージの使用状況を本体上で分析
バージョン1.17で追加された「Storage Analyzer」では、ux0、ur0、uma0、imc0といった各ストレージ領域を分析可能になりました。総容量、使用済み容量、空き容量に加え、app、patch、addcont、data、license、tai、tempといったカテゴリーごとの使用量や、容量の大きなディレクトリを確認できます。
単純に「あと何GB空いているか」を確認するだけではなく、「どの種類のデータが容量を使っているのか」を把握できるのがポイントです。容量不足になったときに、むやみにファイルを削除するのではなく、まずStorage Analyzerで原因を探すといった使い方ができそうです。
キャッシュなどをまとめて探す「Smart Clean」
新たに追加された「Smart Clean」は、システムキャッシュやクラッシュダンプ、不要な一時ファイルなどを複数のパーティションから検索する機能です。削除前には対象となるファイルを確認できるプレビュー画面が用意され、処理後にはクリーンアップ結果も表示されます。
PSV Cleaner自体は以前から一時ファイルなどを削除する機能を備えていましたが、1.17ではストレージ分析機能などと組み合わせることで、より包括的なメンテナンスツールへと発展した形です。
消したゲームの「残骸」も検出
今回とくに実用的なのが「Orphan Scanner」です。これは、すでにアンインストールされたゲームやパッチ、DLC、Homebrewなどに関連するディレクトリやファイルがストレージ内に残っていないかを検索する機能です。
対象には「ux0/」「ux0/」「ux0/」「ux0/」「ux0/」などが含まれています。Homebrewが使用していたデータディレクトリについても検出対象になりますが、こちらは手動確認を挟む仕組みになっています。
ゲームを削除したにもかかわらず関連データの一部が残っている場合、それが積み重なることでストレージ容量を圧迫する可能性があります。Orphan Scannerを利用すれば、こうした「何に使われているのか分かりにくい容量」を探しやすくなります。
削除対象を5段階に分類するSafety Engine
ファイル削除を伴うツールだけに気になるのが安全性ですが、1.17では「Safety Engine」と呼ばれる保護機構も追加されています。スキャンしたデータを「SAFE」「REGENERABLE」「ORPHANED」「REVIEW」「PROTECTED」のカテゴリーに分類し、削除対象を判断する仕組みです。
Brewologyに掲載された変更履歴によると、os0やvs0といったシステム領域、tai内のプラグイン、現在使用中のゲームデータ、さらに「ux0/00/savedata/」に保存されているセーブデータなどは保護対象とされています。
とはいえ、ストレージ上のファイルを実際に削除するHomebrewである以上、使用前に重要なセーブデータや設定ファイルなどをバックアップしておくことをおすすめします。検出されたデータについても、内容が分からないものを無理に削除せず、確認してから操作した方が安心です。
大容量ストレージのスキャン処理も改善
1.17では機能追加だけでなく、大量のファイルが保存されているストレージをスキャンする際の処理も改善されています。ディレクトリ走査によるメモリー使用量の増加を抑えながら処理する仕組みが導入され、大規模なストレージでもEmergency Stopを反応させやすいよう改良されています。
大量のファイルを一括削除するときの待ち時間も短縮され、処理中でもUIの操作性や中断機能を維持するよう調整されています。また、メイン画面からLトリガーで呼び出せる「Tools Menu」も追加され、Storage Analyzer、Smart Clean、Orphan Scannerへ直接アクセスできるようになりました。
なお、2026年9月28日時点でBrewologyにはPSV Cleaner 1.17が9月26日公開として掲載され、上記の変更履歴も確認できます。一方、今回確認できたGitHubのReleasesページでは最新表示が1.16となっていたため、本記事の1.17に関する公開日と更新内容についてはBrewologyの掲載情報を基準としています。
PS Vitaは本体内蔵メモリーや純正メモリーカードだけでなく、改造環境ではSD2Vitaなどを利用して大容量化しているユーザーも多く、保存しているデータの全体像が分かりにくくなりがちです。PSV Cleaner 1.17は、単なる一時ファイル削除ツールから「どこが容量を使っているのかを調べ、不要と思われるデータを見つける」ためのストレージ管理ツールへと一段進化したアップデートといえそうです。















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0