レトロゲームもいろいろと集めたり調べたりしているうちに、出くわすことが多い「バージョン違い」。単純にパッケージの違いなどもあれば、突然違うメーカーになっているなど、いろいろなものがあります。
しかし、今回こちらで注目したのはいわゆる外観的な見た目の違いではなく、中身のプログラムのほうです。オンラインでパッチが配布される現代とは異なり、当時のソフトは出したものはアップデートすることができませんでした。
そのため、ロットごとにプログラムの修正や改修なども行われており、それがバージョン違いにも繋がっています。今回ピックアップしたタイトルは、それよりもややレンジを幅広くとっていますが、皆さんご存じのものも含めてこの機会にまとめてみました。
【1】初代『ゼルダの伝説』初期バージョンのみで使える裏技
ディスクシステムのローンチタイトルとして、絶大な人気を誇る初代『ゼルダの伝説』。ディスクシステムがリリースされなかった海外ではカセット版が登場したほか、ファミコンでも後期に『ゼルダの伝説1』としてカセット版がリリースされています。

さて、本作のディスクシステム版ですが、じつは「Ver 1.0」と「Ver 1.1」の2種類が存在しており、その初期バージョンでのみ使える裏技があります。それが、「ハートコンテナグリッチ」と呼ばれるもの。
●情報元1:Heart Duplication (The Legend of Zelda Glitch)
https://www.zeldadungeon.net/wiki/Heart_Duplication_(The_Legend_of_Zelda_Glitch)
●情報元2:TCRF(The Cutting Room Floor)
https://tcrf.net/The_Legend_of_Zelda/Console_Differences



マップの東側にレベル4のダンジョンで取得できる「はしご」を使って取れるハートがありますが、これが無限に取ることができるという裏技です。必要なものはレベル5のダンジョンで入手できる「笛」です。
この初期バージョンでは「笛」を吹いた後に竜巻に巻き込まれて画面右方向に移動していきますが、それに伴いハートを取得することができます。しかし、このときに「笛」を使うことでハートが消えずに何度でも取得できるというグリッチがあります。
ということで実際に試してみたのですが、たしかに1度目を取得したときは残ったものの、2度目以降は竜巻で移動する直前にハートが消えてしまいました。これは実機では無くMiSTer FPGAのNESコアで試したためこのような結果になった可能性もあります。

一応いいわけもしておくと、実機を使おうと思ったものの、レベル5のダンジョンに登場する敵に「ポルスボイス」というのがいるのですが、これが2コン側のマイクでしか倒すことができません。しかし、ニューファミコンなどではこの技が使えず積んでしまうため、仕方が無くMiSTer FPGAのコントローラーボタン割り当てでマイクを設定して倒すことができたというわけです。
初代ファミコンの実機とディスクシステム、そしてVer 1.0の『ゼルダの伝説』をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。
余談ですが、今回は裏技のリーチポイントにたどり着くまでに、『AVS』とドライブシミュレーターの『FDSKey』使ってプレイしてましたが、レベル5で「ポルスボイス」が倒せずに行き詰まり状態に。
そこで、赤白ファミコンを利用しようと思ったものの、AV出力解像されているはずの本体ですが、ケーブルが見つからず断念。そこで、プランCとしてMiSTer FPGAを利用することで、なんとか条件をクリアすることができました。
このときに気が付いたのですが、ディスクシステムはセーブファイルが別にあるわけではなく、いわゆるROMファイルである.fdsのファイルを上書きしているということ。そのため、『FDSKey』とMiSTer FPGA間も問題なく継続してプレイすることができました。これは今回の学びのひとつです。
ただし、条件をクリアして以降、なぜかファイルを移動してもセーブの状況が変わらないことがありました。もしかしたら、バックアップファイル(.bak)のファイルも一緒に移動した方がいいのかもしれません(※こちらは未検証)。
【2】バグが修正されたGBA版『ファイナルファンタジーIV』
ここから先は比較的メジャーなものを寄せ集めたような情報になっていきますが、まず取り上げたいのがゲームボーイアドバンスで発売された『ファイナルファンタジーIV』です。実はこのゲーム、とにかくバグが多いことでも有名です。
●情報元1:ゲームボーイアドバンスのFF4は修正版(E4)が出てますが、初期のE3の方はどういう不具合があったのでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1081905385
●情報元2:GBA版のバージョン違いについて
https://ultimagarden.net/archive/mannennnetarou/ff4a-version.html

アイテムを並び替えた程度でフリーズやセーブデータが破損してしまったり、そもそも武器の設定自体が内部で間違っているなど、どこまでデバッグしたのか疑ってしまうようなレベルでリリースされていたようです。
このバグ入りバージョンは、カートリッジの刻印から「E3」版と言われており、中古ショップで見かけるものの多くがこちらになります。しかし、このバグを完璧とはいわないもののある程度修正したバージョンの「E4」版と呼ばれるものもリリースされています。
実際メルカリなどで検索してみると、かなり高額で出品されており、運良く刻印が「E4」のものを中古ショップで見つけることができるとかなりラッキーと言えそうです。ちなみに筆者が所有しているバージョンをチェックしてみたところ、しっかりと「E3」の文字が刻印されていました(笑)。

【3】海外発売の影響で変更か? ファミコン版『ファイナルファンタジー』
こちらは同一プラットフォームの同一タイトルではあるものの、ほかのバージョン違いとは少し毛色が異なるものとなっています。

初代『ファイナルファンタジー』は、ファミコンでは1987年12月18日に単体のソフトでリリースされただけではなく、1994年2月27日に1作目と2作目を合わせた『ファイナルファンタジーI・II』としても発売されました。
じつはこのふたつのソフトの間で変更されたのが、モンスターのグラフィックです。変更が加えられたのは、「氷の洞窟」などに登場したモンスターの「ビホルダー」と上位版の「デスビホルダー」です。その名称から、テーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ 』から引用されているように見えますが……この見た目が大きく変更されていました。


この『ファイナルファンタジーI・II』がリリースされる前に、2000年12月9日にワンダースワンカラー版の『ファイナルファンタジー』もリリースされていますが、こちらもグラフィックが変更されたものになっていました。
しかし、それよりも大きな影響があったと思われるのが、1990年5月にNESで発売されたものです。実はこの時点でグラフィックが変更されており、おそらく著作権侵害にならないようにしたのだと思われます。その後発売された、ワンダースワン版や『ファイナルファンタジーI・II』も、その流れを組んでいると思った方がいいでしょう。

【4】初期バージョンのみ音楽が異なるゲームボーイ版『テトリス』
ゲームボーイの人気を大きく牽引したタイトルのひとつが、間違いなく『テトリス』でしょう。任天堂が同タイトルをリリースする権利を獲得するための経緯は、映画になるぐらいドラマチックな展開がありました。

さて、本作のバージョン違いですが、初期版はゲームタイプなどを選ぶ画面の音楽がオリジナル曲の「メヌエット」が採用されているところです。それ以外のバージョンでは、おなじみのロシア民謡「コロベイニキ」が流れます。
この初期版の見分け方は、カートリッジに記載されている型番と刻印から判別することができます。型番が「DMG-TRA」で、数字の二桁が刻印されているものが初期版の可能性が高いと言われています。
実際にこちらを目安に探しまくったところ、見事初期版の『テトリス』を入手することができました。中古ショップでチェックするときは、こちらを参考にしてみてください。

【5】宗教的な配慮か?『ゼルダの伝説 時のオカリナ』では「炎の神殿」のBGMが微妙に変更
NINTENDO64向けに発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、全部で3つのバージョンが存在しています。そのうち後期に発売されたものは、BGMに一部手が加えられています。

曲に手が加えられているのは、「炎の神殿」に流れるBGM部分。コーランの音源を使用したか似ているということから変更されたと言われています。実際に聴き比べてみましたが、それほどBGMの音量が大きな場所というわけでも無いため、通常のプレイでは全く気が付かないかもしれません。
このバージョンの見分け方は、カートリッジ背面側にある刻印です。Ver.1.0は、二桁の数字が記載。Ver.1.1は二桁の数字とAが記載。Ver.1.2は、二桁の数字とBが記載されているのが目安です。

【6】ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の後期版は敵とエンカウントしなくなる!?
HD-2D版でもふたたび注目を集めた国民的RPG『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』ですが、そのファミコン版は大きく分けて4つのバージョンが存在しています。これは見た目の話しですが、データとしては2種類と思っていいかもしれません。

もう少し具体的にいうと、後期版のみ2コンのAボタンを押していると、敵とエンカウントしないという裏技が利用できるようになっています。
見分け方としては、カセットの表面はザラザラした質感のもので、背面側のラベルに「B」の刻印があるもの。結構刻印が見えにくいのですが、中古ショップで探すときは、こちらを目安にしてみてください。

【7】初期版のみ裏技が使える? ファミコン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』
ファミコン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』も、バージョンによって裏技が使えるものがあります。ただし、こちらは初期版のみとなっているところが前作とは異なっているところ。

具体的な裏技としては、逃げられない敵にあったときに、「にげる」コマンドを8回以上行うと、その戦闘中のみ全員の攻撃がすべて「かいしんのいちげき」になるというのと、カジノで838861枚コインを買おうとすることで、第3章では40ゴールド第5章では4ゴールで購入できるようになるというもの。
見分け方はカートリッジ背面側の刻印で、刻印無しのものが初期のV1.0。刻印にAと書かれているものが後期のV1.1となっています。
















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