2023年6月14日より発売が開始された、ゲーミングUMPCの『ASUS ROG Ally(エイスース アールオージー エイライ)』。アマゾンで男の6回払いで注文しましたが、ばっちりkonozamaをくらい届いたのはすっかり夜も更けてから。ということで初日はあまりいろいろとすることはできませんでした。
本来はファーストインプレッションのレビューなどをお届けする予定でしたが、それらは一旦白紙に戻して初期セットアップ後にいきなりSSDを換装してみることに。実際にやって分かったこともあるので、その知見をこちらでは共有していきたいと思います。
シンプルなパッケージ内容
『ASUS ROG Ally』のパッケージの中身は、本体の他マニュアル類とACアダプター、おまけのようなスタンドのみといったシンプルな構成です。ケースなどは含まれていないため、別途用意しておいた方が良さそうです。
大量に発生するアップデート!
SSDを換装する前に、BIOSのアップデートをする必要があります。というわけで、初回は普通に起動してWindows Upadateなども含めて、一通り更新してから作業を行うことにしました。しかし、これが予想外に多数アップデート項目があったのです。
ちなみに途中で様々なアカウントにログインする必要があるのですが、正直マシンの仮想キーボードなどでは入力がしにくい印象でした。例をあげると文字の入力モードを変更しただけで画面がおかしくなってキーボードが表示されなくなることもありました。ということで、ためしにSteam Deckで使用してたDOCKに接続してみたところ問題なく使うことができたので、途中からはそちらを使ってマウスとキーボードで操作しながら作業を進めています。
SSDの換装作業自体は簡単だったけど……!?
ここまで結構な時間が掛かりましたが、ひと通りアップデートが終わったので、このままゲームなどのセットアップをしていくよりもSSDを換装した後でいろいろやったほうがいいと思い、そちらの作業を進めていくことにしました。
今回用意したSSDは、2TBのWD SN740です。アマゾンでの相場は4万円台が多い印象ですが、メルカリでは2万1000円台、Aliexpressなら1万8000円台で入手が可能です。価格差も大きいですが、安心感などいろいろと考慮する面もあると思うので、ご自身で判断して入手してください。
ちなみに筆者はいろいろと面倒だったので、今回はメルカリで入手してみました。
まずは本体背面側に設置されているねじを外していきます。こちらは6本ありますが、下側真ん中のものだけ短いねじが使われており、金具が付いているのか外せなくなっているので注意しましょう。
ケースを開けるときは、専用の工具などを使った方が簡単です。上側からではなく下側から開けるようにすると、意外とすんなりカバーを外すことができました。
カバーを外したら、元のSSDを取り外す前に下記の写真の赤丸で囲った部分のケーブルを抜いておきましょう。
SSD自体は、黒いカバーをめくったところに設置されています。ねじを外してから元のSSDを取り外して、新しいものに交換を行いましょう。
これでSSDの換装作業自体は完了です。ここからリカバリーをしていきます。
ふたを閉じてねじなどもすべて付けた後で、ACアダプターを取り付けます。オレンジ色の明かり(下記写真の赤丸部分)が付いたら電源を入れましょう。
するとBIOS画面が立ち上がります。ここでYボタンを押しましょう。
言語がデフォルトでは「English」になっているので、「日本語」に変更しておきましょう。
上部のタブから「詳細」を選び、その中にある「ASUSクラウドリカバリー」をタップします。
ASUSクラウドリカバリー
だいたい30分程で全体の作業が終わるという情報がありましたが、実際は3~4時間ほどかかってしまいました。特に時間が掛かったのが、これから先の「ASUSクラウドリカバリー」での作業です。発売初日ということもあり、SSDを換装している人が多かったということもあってか、どうしても不安定で重くなってしまっていたようです。
筆者も1度目は途中で作業が止まってしまいました。
ここまではとくに問題はありませんが、躓いてしまうのが次のふたつの項目。ひとつ目は「No」、ふたつ目は「Yes」で進めていきましょう。
ここからリカバリー作業が開始されます。また、この先失敗してしまう部分が出た時は、最初からやり直しになります。
何度も再起動などがかかるほか、ついつい触ってしまいそうになるウインドウなどが表示されますが、それらは一切触らないようにしましょう。後半Windowsのセットアップになったら概ね作業が終盤になってきたと考えてOKです。
この間3時間ぐらい掛かったような気がしますが、下記のような表示になったら画面の指示に従いながらセットアップしていけば完了です。
リカバリーが終わったら、ふたたびWindows Updateなど最初にやった作業を行いましょう。
容量だけではなく性能もアップ
SSDを換装する前にベンチマークを取って、そちらを換装後に比較してみました。下記の画像は左が換装前で右が換装後です。読み込みも書き込みもかなり数値が上がっていることが分かります。
ちなみに換装前のSSDの容量は、様々なアップデートを終わらせた時点で空き容量が418GBでした。
換装後は空き容量が1.81TBに大幅アップしています。
とりあえず、デフォルトで入っていたXbox Game PassとSteamに加えて、Battle.netとEA App、GOG GLAXY、Ubisoft Connnetといったプラットフォームをセットアップ。ソフトは『Diablo IV』、『Control Ultimate Edition』、『ELDEN RING』、『Plane of Lana』、『サイバーパンク2077』、『Ghostwire Tokyo』をインストールしてみましたが、それでも空き容量は1.55TBほどありまだまだ余裕。
ぶっちゃけ1TBぐらあれば、十分事足りるのかもしれません。