レトロゲーム機など複数のアナログ映像機器をまとめて切り替えられるモジュール式映像切替システム「Scalable Video Switch(SVS)」の在庫が復活しました。RetroRGBが2026年9月26日付で、SVSのすべてのモジュールが在庫ありの状態になったと報告しています。これまで再入荷が予告されていた製品ですが、今回は実際に購入できる段階まで進んだことになります。
当サイトでは8月31日に、SVSの全面再入荷と、新たに追加された「D-Terminal Input Module」「BNC Output Module」について紹介しました。当時は米国中部時間9月5日、日本時間では9月6日に再入荷する予定とされていましたが、その時点では両モジュールとも売り切れ表示でした。今回の情報は、そうした「再入荷予定」から「実際に在庫が用意された」ことを確認できる続報となります。
●Video Switch公式ストア
https://scalablevideoswitch.com/collections/all
D端子入力モジュールも購入可能に
日本のレトロゲームユーザーにとって特に注目したいのが、「D-Terminal Input Module」です。D端子は日本で広く使われていた映像端子で、PlayStation 2やゲームキューブ、Wiiなどでも純正やサードパーティ製のD端子ケーブルが利用されていました。こうした国内向けゲーム機をD端子ケーブルのままSVSへ接続できるため、日本の環境では使い勝手のいい追加モジュールといえます。
D-Terminal Input ModuleはYPbPrのコンポーネント映像とRGsB(Sync on Green)に対応し、最大1080p/60Hzまで入力できます。オプションのToslink Input Moduleを追加すれば、光デジタル音声も扱うことが可能です。9月28日時点の公式ストアでは35ドルで掲載され、カートへ追加できる状態になっています。
BNC出力モジュールも在庫あり
同時に追加された「BNC Output Module」も、現在は公式ストアから購入できる状態になっています。こちらはRGBHV、RGBS、RGsB、YPbPr、S映像、コンポジット映像といった複数の映像信号をBNC端子から出力できるモジュールです。RGBS/RGsBからRGBHVへの変換にも対応しており、業務用モニターや各種アップスケーラーなどを組み合わせた環境にも利用できます。
対応解像度は最大1080p/60Hzで、3.5mm端子からのアナログステレオ音声出力に加えて、Toslinkによる光デジタル音声出力も搭載しています。9月28日時点の公式ストアでの価格は40ドルです。D端子入力と組み合わせるなど、所有しているゲーム機や映像機器に合わせて入出力を自由に構築できるのがSVSの大きな特徴です。
今後は再入荷までの期間も短縮される見込み
RetroRGBによると、今回SVSを開発するArthrimusは生産体制も改善しており、今後は各モジュールを数日程度で再補充できる体制を整えたとのことです。深刻な部品不足などが再び発生しない限り、これまでのように予約販売を行う必要もなくなる見込みとしています。また、今回在庫となった製品については、現地時間の月曜日から出荷を開始する予定と報告されています。
SVS自体は、コントロールモジュールを中心に必要な入力・出力モジュールを追加していく仕組みで、SCART、コンポーネント、VGA、コンポジット/S映像など複数のアナログ映像環境をひとつにまとめられます。公式FAQでは最大32入力をひとつのスタックに接続できるほか、240pから1080pまで対応するとされています。RetroTINKシリーズやOSSCシリーズなどのアップスケーラーと組み合わせた大規模なレトロゲーム環境を構築したいユーザー向けの製品です。
前回紹介した時点では「いつ買えるようになるのか」という状態でしたが、今回は実際に注文できるところまで状況が進みました。特に日本では利用価値の高いD端子入力モジュールも含めて在庫が用意されたことで、導入を検討していた人にとっては購入しやすいタイミングになっています。ただし、日本への送料や関税、実際の在庫数量などは注文前に公式ストアで確認しておいたほうがよさそうです。
via.RetroRGB















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