ゲームボーイ風なのに中身はSteam Deck!縦型携帯機「SteamBoy」がついに動作、最新PCゲームのプレイ映像も公開

ゲームボーイ風なのに中身はSteam Deck!縦型携帯機「SteamBoy」がついに動作、最新PCゲームのプレイ映像も公開

一見すると、懐かしのゲームボーイを思わせる縦型の携帯ゲーム機。しかし、その中身はなんとValveの携帯ゲーミングPC「Steam Deck」という、ユニークな改造プロジェクトが注目を集めています。

その名も「SteamBoy」。開発を進めているRedditユーザーのPhyFawkes氏が、2026年10月14日に新たな進捗を報告しました。これまで課題となっていた内蔵ディスプレイが動作するようになり、実際にPCゲームをプレイしている映像も公開されています。

しかも、今回披露されたのは『Clair Obscur: Expedition 33』です。レトロな見た目の小さな筐体で、現代の3Dゲームが動いているというギャップが、なんとも印象的な仕上がりとなっています。

Steam Deckの内部パーツをほぼそのまま流用!

「SteamBoy」は、Steam Deckの内部パーツを利用して、初代ゲームボーイのようなサイズの縦型携帯ゲーム機を作るという個人プロジェクトです。

制作に使用されているのは、液晶ディスプレイを搭載したSteam Deckのモデルです。マザーボードやバッテリー、スピーカー、コントローラー関連のパーツなどを流用し、それらをコンパクトな筐体の中に収めています。

本体前面には十字キーやABXYボタンのほか、アナログスティックとトラックパッドを配置。横長のSteam Deckとは大きく異なり、片手で持てるほどコンパクトな縦型デザインになっているのが特徴です。

興味深いのは、Steam Deckの内部パーツのほとんどが、加工されずに使われているという点です。PhyFawkes氏によると、新たに用意した主な部品はディスプレイと、それを接続するための専用基板だといいます。

つまり、小さな筐体に収めるために内部の構成を工夫しているものの、ゲームを動かしているのは本物のSteam Deckというわけです。

最大の難関だったディスプレイがついに動作!

PhyFawkes氏は、約2カ月前にも「SteamBoy」の制作状況を公開していました。当時はSteam Deckの主要な機能が動作していたものの、内蔵ディスプレイへの映像出力が実現できていませんでした。

本機に採用されているのは、もともとVR機器向けに設計されたAMOLEDディスプレイです。解像度は1080×1200ピクセルで、90Hzのリフレッシュレートに対応しています。

しかし、Steam Deckに標準搭載されているものとは異なるディスプレイであるため、そのまま接続するだけでは使用できません。専用の接続基板の製作に加えて、BIOS側の調整なども必要になることが、以前の投稿で説明されていました。

今回、ついにその問題を解決。PhyFawkes氏はRedditで「SteamBoyが完全に動作するようになった」と報告しています。

あわせて公開された動画では、本体のディスプレイに『Clair Obscur: Expedition 33』のゲーム画面が映し出され、実際にプレイしている様子を確認できます。

外見だけなら昔の携帯ゲーム機に見えるものの、そこで動いているのは2025年発売の3D RPGというのが面白いところです。

なお、今回の報告はあくまでも制作者本人によるものであり、第三者によって性能や動作の安定性が検証されたわけではありません。また、ディスプレイを動作させるために行った技術的な作業については、今後あらためて詳しく紹介する予定だとしています。

まだ完成形ではない? 今後はボタン類も追加予定

今回の進展によって、実際にゲームを楽しめる段階に到達した「SteamBoy」ですが、細かな部分ではまだ改良の余地が残されています。

PhyFawkes氏によると、現時点ではSteamボタンが搭載されていません。今後はまずSteamボタンを追加し、その後、本体背面側のショルダーボタンやトリガーを追加していく予定とのことです。

また、これほど小さな筐体にSteam Deckのパーツを収めているだけに、放熱性能も気になるところです。

以前の報告では、小型ファンとヒートシンクを組み合わせ、CPUとGPUの電圧を調整することで冷却を行っていると説明されていました。ただし、今回の構成での長時間プレイ時の安定性やバッテリー駆動時間などについては、まだ詳しい情報が公開されていません。

ちなみに、「SteamBoy」はあくまでも個人による改造プロジェクトであり、Valveの公式製品ではありません。現時点で一般向けに販売される予定も確認されていません。

それでも、ゲームボーイのような筐体にSteam Deckを詰め込むという発想だけでも十分に興味深いプロジェクトです。今後、操作系の改良や技術的な詳細が公開されることで、さらに完成度が高まっていくことに期待したいところです。

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