アーケードの名作『ポンピングワールド』がメガドライブに!非公式移植『Pang MD』のベータ版が公開

アーケードの名作『ポンピングワールド』がメガドライブに!非公式移植『Pang MD』のベータ版が公開

1989年にアーケード向けに登場したアクションゲーム『ポンピングワールド』(海外名:Pang)を、メガドライブ向けに移植するプロジェクトが進められています。

これは、DavidGames氏が開発している非公式移植作品『Pang MD』です。すでに実際にプレイできるベータ版がitch.ioで公開されており、2026年10月15日現在、最新版となるベータ0.75をダウンロードすることができます。

●Pang MD – DavidGames(itch.io)
https://davidsgame.itch.io/pang-md

あの『ポンピングワールド』がメガドライブで遊べるように!

『ポンピングワールド』は、1989年にミッチェルから発売されたアーケード向けのアクションゲームです。海外では『Pang』や『Buster Bros.』といったタイトルでも知られており、その後、PCエンジンやAmiga、Atari STなど、さまざまなプラットフォームに移植されてきました。

ゲームの目的は、画面内を飛び回るボールをすべて破壊することです。プレイヤーはワイヤー状の武器を上方向に発射し、ボールを撃ち落としていきます。しかし、大きなボールは攻撃を受けると小さなボールに分裂するため、次第に画面内が忙しくなっていくところが特徴です。

シンプルなルールながら、ボールの動きを見極めながら攻撃と回避を繰り返す、絶妙な駆け引きが楽しめる作品として知られています。今回公開された『Pang MD』は、そんなアーケードの名作をメガドライブ/Genesis向けに再現しようというものです。

開発者によると、プロジェクト自体は2020年から進められてきたそうです。ほかのプロジェクトと並行しながら制作を続けてきたとのことで、今回ようやく一般ユーザーが試せる形で公開されました。

ベータ0.75では氷ステージやボールの挙動などを修正

『Pang MD』は、2026年10月10日にitch.ioで初公開されました。その後も改良が続けられており、現在はベータ0.59、0.61、0.75の3種類のバージョンが配布されています。直近のベータ0.75では、氷ステージに関する不具合の修正に加えて、アイテムの挙動なども改善されています。

たとえば、破壊可能なブロックの上にアイテムがある場合、ブロックが壊れるとアイテムが下のブロックや地面まで落下するように修正されました。

また、大きなボールがブロックに当たっても跳ね返らない問題や、複数のステージで発生していたフリーズなども修正されています。このほか、ステージ42では上の足場から落下したプレイヤーが動けなくなる不具合にも対応しています。

ひとつ前のベータ0.61でも、22ステージにおけるボールの初期移動方向の修正や、時計アイテムで時間を停止した際の挙動、マップ上の飛行機の向きなどが調整されていました。こうした更新内容を見る限り、現時点ではゲーム全体の動作を安定させるための作業が進められている段階のようです。

まだ開発途中ながら、ベータ版はダウンロード可能

もちろん、現段階の『Pang MD』は完成版ではありません。開発者が公開している今後の作業項目には、氷ステージでの滑る動きや、高い場所から落下した際の物理挙動、複数のステージにおける当たり判定の改善などが挙げられています。

さらに、フレームレートやメモリ使用量の最適化に加えて、Amiga版やAtari ST版、アーケード版からの素材の取り込みなども予定されています。

ちなみに、開発者は今回の制作にAIによるコード作成支援を利用していることも明らかにしています。長年温めてきたプロジェクトの開発を加速させ、今後もほかの作品を公開していきたいという意向を示しています。

『Pang MD』のベータ版は、現在itch.ioからダウンロードできます。配布ファイルはBIN形式で、価格は利用者が任意に設定できる方式が採用されています。

正式なメガドライブ版ではなく、あくまでも個人開発による非公式移植作品であり、原作の権利者からの許諾状況も確認できていません。また、すべてのステージが正常に動作する段階ではない点にも注意が必要です。

それでも、当時のアーケード作品がメガドライブ向けに再現され、実際に遊べるところまで開発が進んでいるのは興味深いところです。今後のアップデートによって、どこまで完成度が高まっていくのか注目したいですね。

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