セガSystem E版『テトリス』がマスターシステム/マークIIIに! 逆アセンブルで挙動を再現した非公式移植版が公開

セガSystem E版『テトリス』がマスターシステム/マークIIIに! 逆アセンブルで挙動を再現した非公式移植版が公開

セガのアーケード基板「System E」版『テトリス』を、セガ・マスターシステムおよびセガ・マークIII向けに移植した非公式ファンメイド版が、2026年8月15日に公開されました。

●『Tetris (System E) For the SEGA Master System』配布ページ
https://master-linkuei.itch.io/tetris-system-e

開発を手掛けたのは、セガ・マスターシステム向けの移植作品やHomebrewを制作しているMaster Linkuei氏です。

セガ・マスターシステム – テトリス (システムE) v1.5
作成者:Master Linkuei

機能: ポーズ機能を追加
ハイスコア表のセーブバッテリー機能を追加

アーケード版を逆アセンブルしてゲームロジックを再現

今回公開された『Tetris (System E) For the SEGA Master System』は、System E版『テトリス』を参考に、似たゲームを新たに作ったものではありません。Master Linkuei氏は、アーケード版のプログラムを逆アセンブルしてソースコードへ戻し、それをマスターシステム向けに移植しています。

開発者によると、この手法によってゲームの内部ロジックをSystem E版と同じ状態で再現しているとのこと。ブロックの落下や接地、ライン消去、ゲームスピードの変化なども、アーケード版を基準に動作するように作られています。

System E版はSystem 16版『テトリス』からの移植作品

セガは1988年に、アーケード向けの『テトリス』を発売しました。セガ版『テトリス』は日本のゲームセンターで大きな人気を集め、後に国内で登場した数多くの『テトリス』作品にも影響を与えたバージョンとして知られています。

アーケード版には、セガのSystem 16基板で動作するバージョンに加えて、8ビット系のSystem E基板へ移植されたバージョンが存在します。Master Linkuei氏も自身のXで、今回移植したのはSystem 16版ではなく、System 16版を基に作られたSystem E版であると説明しています。

System Eは、セガ・マスターシステムと近いアーキテクチャを採用したアーケード基板です。そのSystem E版を、さらに家庭用のマスターシステム/マークIIIへ移植したという、少し変わった経緯の作品になっています。

家庭用向けにポーズ機能を追加

ゲームロジックはアーケード版を基準にしていますが、家庭用ゲーム機で遊びやすくするための機能も追加されています。そのひとつがポーズ機能です。

アーケード版にはゲームを一時停止する機能がありませんでしたが、今回の移植版ではプレイ中にゲームを止められるようになっています。

また、ハイスコアテーブルを保存するバッテリーバックアップ機能も追加されました。電源を切った後も記録を残せるため、自宅で繰り返しスコアアタックを楽しめます。

128KBのSMS形式で配布

配布されているバージョンはv1.5で、ファイルサイズは128KB。マスターシステム用のROMイメージである.sms形式で提供されています。対応するフラッシュカートを利用すれば実機で起動できるほか、マスターシステムに対応したエミュレーターや互換環境でも動作させることができます。

配布ページでは購入者が価格を自由に設定できる「Name your own price」方式が採用されており、無料でダウンロードすることも可能です。本作はセガやThe Tetris Companyによる公式移植ではなく、Master Linkuei氏が制作した非公式のファンプロジェクトです。

System E版のプログラムを解析し、アーケード版のゲームロジックを家庭用8ビット機へ持ち込んだ今回の移植版。マスターシステム/マークIII用の新たなHomebrewとしてだけではなく、セガ版『テトリス』の挙動を実機に近い環境で研究できる作品としても興味深い存在になりそうです。

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