Windows向けマルチシステムエミュレーターフロントエンド『Emutastic』の最新版となる「v1.8.7.2」が公開された。今回のアップデートでは、各プレイヤーに使用するゲームコントローラーを個別に割り当てる機能が追加。同じモデルのコントローラーを複数接続している場合でも、それぞれを識別して指定できるようになっている。
『Emutastic』は、WPF/.NET 8で開発されているWindows向けのエミュレーターフロントエンドだ。37システム、11メーカーに対応しており、libretroコアなどを利用して複数のゲーム環境をひとつのライブラリにまとめることができる。なお、本アプリにROMやBIOS、libretroコア自体は同梱されていない。
●Emutastic v1.8.7.2 Release
https://github.com/codingncaffeine/Emutastic/releases/tag/v1.8.7.2
●Emutastic公式GitHub
https://github.com/codingncaffeine/Emutastic
同じゲームパッドを複数つないでもプレイヤーごとに指定可能に
今回のv1.8.7.2で大きく改善されたのが、ゲームコントローラーの管理機能だ。Preferences内の入力設定から、各プレイヤーが使用するコントローラーを個別に指定できるようになった。複数人でゲームを遊ぶ環境では、どのコントローラーが1Pや2Pとして認識されているのか分かりにくくなることがあるが、そうした問題に対処しやすくなっている。
さらに便利なのが、同じモデルのコントローラーを複数接続した場合でも、それぞれが別のデバイスとして一覧に表示される点だ。たとえば同型のゲームパッドを2台接続していても、それぞれを区別したうえでプレイヤーに割り当てることができる。リビングのPCに複数のゲームパッドを常時接続しているような環境では、地味ながら使い勝手に大きく影響しそうな改善といえる。
対応するデバイスもXInput系だけに限られておらず、DirectInputやgeneric HIDのゲームパッド、Retrolink、ShanWan/Hyperkin系のアダプター、アーケードスティックなどもサポートされる。また、こうしたデバイスではL2/R2を含む追加ボタンの割り当ても可能になった。コントローラーの接続・切断イベントについては、「controller-diag.log」に記録されるようになっており、不具合発生時の確認にも利用できる。
37システムをまとめて管理できるWindows向けフロントエンド
『Emutastic』は、8ビット時代のゲーム機からPlayStation 3まで、合計37システムをひとつのフロントエンドから管理できるのが特徴だ。通常のデスクトップ向けライブラリ画面に加えて、テレビでの利用を想定したコントローラー操作専用UI「EmuTV」も用意されている。キーボードやマウスを使用せず、ソファからゲームを選択して起動するといった使い方も可能だ。
このほか、RetroAchievementsへの対応やセーブデータの同期、IPS/BPS/UPS形式を利用したROMハックのsoft patch、ゲームプレイ録画などの機能も搭載されている。今回のアップデートでエミュレーション自体の性能が向上したわけではないものの、複数のゲーム機やコントローラーをまとめて扱うフロントエンドという性格を考えると、プレイヤーごとに入力デバイスを固定できるようになったメリットは大きい。
新しいコントローラー管理機能にはSDL3.dllが必要
プレイヤーごとのコントローラー指定やDirectInput/generic HIDなどのサポートを利用するには、「SDL3.dll」が必要となる。こちらは『Emutastic』の「Preferences → Extras」からダウンロード可能となっているため、別途ファイルを探して導入する必要はない。
Windows版の動作環境はWindows 10/11 x64で、.NET 8 Desktop Runtimeなどが必要だ。『Emutastic v1.8.7.2』はGitHubで公開されており、最新版のファイルや詳しい変更内容についても同ページから確認することができる。















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