今年の1月に、中国の大手通販サイトで大量にレトロゲームの偽物が売られているという記事を出したところ、大きな反響を呼びました。中には、数回にわたり現地国と思われるところから脅迫にも近いメールが届くなどしました……(笑)。
そのときに紹介したのは、スーパーファミコンと一部ファミコンのソフトのみでしたが、実はそれだけではまったく収まりません。そこで、今回はメガドライブの偽物ゲームをピックアップして掲載しておきます。
ちなみに、メガドライブの偽物の多くにはいくつかの傾向があるようです。ひとつは、搭載されているチップの種類。シャープのフラッシュメモリーである『LH28F320BJD-TTL80』または、スーパーファミコンの偽物にも搭載されていた台湾製のチップ『29F1615PC-10』や、『M27C322-100F1』が使われていることが多いようです。
基板上には「SEGA」の文字が書かれていますが、ソフトの発売時期にかかわらず「1990」年と書かれているようです。
これらをチェックするにはカセットを殻割りする必要があるのですが……ここで問題となってくるのが、その面倒さです。スーパーファミコンのような特殊なドライバーさえあれば簡単に外せるようになっていればいいのですが、メガドライブの場合、ネジがある部分がシールで隠されています。
そのため、ドライヤーなどで熱を当てながらシールを剥がしていきながら、ネジを回す必要があるのです。ちなみにこのネジですが、星形のドライバーが必要になるので、そちらもあらかじめ用意しておきましょう。
というわけで、手元にあった『ファンタシースター 千年紀の終りに』の殻割りをして、中身を本物と偽物とで比較してみました。こちらの偽物には『M27C322-100F1』が使われているようで、本物とはかなり異なっていることがわかります。
以下、現在世に出回っているメガドライブの偽物になります。基板の写真は同種類のものについては、使い回されているようですね。