Ubisoftでは、『Ubisoft Connect』と呼ばれるプラットフォームを提供していますが、同社のストアから購入したPCゲームをSteam Deckで遊ぶには、この『Ubisoft Connect』をインストール必要があります。イメージとしては、Blizzard Entertainmentが提供するBattle.netをSteam Deckに設定するときと似たよな手順が必要です。
ということで、今回はその方法をステップバイステップ方式でご紹介していきます。
●Ubisoft Connectのページ
https://ubisoftconnect.com/ja-JP/
ざっくりとした流れとしては、デスクトップモードで『Ubisoft Connect PC』のインストーラーをダウンロードしてSteamに登録。インストール後、ショートカットを実際のプログラムがある場所に設定すると言った感じです。
目次
- デスクトップモードで『Ubisoft Connect PC』をインストール
- 「UbisoftConnect Installer.exe」をSteamに登録する
- 互換性にチェックを入れてインストール
- ショートカットをSteamに登録
- ショートカットの実行ファイルの場所を設定する
- 見た目を整える
- お役御免のインストーラーをSteamから削除
- 『Ubisoft Connect』にログインする
デスクトップモードで『Ubisoft Connect PC』をインストール
まずはSteam Deckをデスクトップモードに切り替えましょう。ゲームモードで起動している場合は、「STEAM」ボタンを押して電源を選び、その中の「デスクトップモードに切り替え」を選びます。
次に、『Ubisoft Connect PC』のインストーラーを入手します。ブラウザを起動して、「ubisoft connnect launcher」と検索すると候補がいくつか表示されます。その中の「Ubisoft Connect Explore」を選びページに移動しましょう。ちなみに今回は、ブラウザはChromeを使用しています。
サイトの右上にある「PC用にダウンロード」と書かれたボタンを押すと、インストーラーのダウンロードが開始されます。
ダウンロードフォルダに「UbisoftConnect Installer.exe」があればOKです。
「UbisoftConnect Installer.exe」をSteamに登録する
通常のPCとSteam Deckが異なるところは、ダウンロードしたインストーラーをそのままだぶりクリックして起動してソフトをインストールすることが出来ないというところです。インストーラーを動かすためには、まずSteamに登録する必要があります。
ということで、デスクトップモードでSteamを起動して上部の「ゲーム」から「非Steamゲームをマイラブラリに追加…」を選択します。
「参照」ボタンを押して、ダウンロードフォルダに移動します。ダウンロードフォルダの場所は毎回同じなので覚えておくといいでしょう。
/home/deck/Downloads/
フォルダを移動しただけでは何も表示されませんが、ファイル形式を「All Files」に変更することで、先ほどダウンロードした「UbisoftConnect Installer.exe」が表示されます。そちらを選択した状態で、「開く」を選びましょう。
次に、「選択したプログラムを追加」を選ぶことで、Steamに「UbisoftConnect Installer.exe」が追加されます。
自分の「ライブラリ」に移動すると、サイドバーに「UbisoftConnect Installer.exe」の項目が増えているので、そちらを選びましょう。
互換性にチェックを入れてインストール
さきほどの「UbisoftConnect Installer.exe」ページ内右側にある星マークのようなボタンを押して、プロパティを選択します。
「互換性」のタブを選び、「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックを入れます。Protonの種類は「Proton Experimental」でOKです。チェックを入れたら、そのウインドウを閉じます。
「UbisoftConnect Installer.exe」ページ内にある「プレイ」ボタンを押して、インストールを開始しましょう。
インストールの設定
インストーラーが起動すると、最初に言語を選びます。リストから「日本語」を選択して「OK」を選びましょう。
ライセンス契約書が表示されるので、「同意する」を選びます。
インストール先フォルダの指定ができますが、問題なければそのままにして「インストール」を選びます。ちなみに、後からダウンロードするゲーム自体は個別にインストールフォルダを指定することも可能です。
インストールが完了したら、「次へ」を選びましょう。
ひとまずインストールは完了となるので、「完了」ボタンを選択します。しかし、作業自体はまだまだ続きます。「UbisoftConnect Installer.exe」の「停止」をクリックして、アプリを停止しておきましょう。このインストーラーの役目はここまでなので、後ほど削除しても構いません。
ショートカットをSteamに登録
ふたたびSteam上部の「ゲーム」から「非Steamゲームをマイラブラリに追加…」を選択します。「ゲームの追加」のウインドウが表示されたら、「参照」を選択します。ここからやや複雑になるので注意しながら作業を進めていきましょう。
まずは、下記のフォルダまで移動します。
/home/deck/.local/share/Steam/steamapps/compatdata
ここは人によって異なるポイントで、数字が書かれたフォルダが並んでいます。その中から、タイムスタンプが一番新しいものを頼りにフォルダを開きます。ちなみに、数字が小さいモノはSteamのアプリで、それ以外は数字の桁が大きくなっています。
分からない場合は、とりあえず数字が大きいフォルダを順番に開いていきましょう。
/home/deck/.local/share/Steam/steamapps/compatdata/先ほどのフォルダ/pfx/drive_c/users/steamuser/Desktop/
デスクトップのフォルダ内に、「Ubisoft Connect.lnk」のファイルがあればOKです。そちらを選択して、「開く」を選びます。
次に「選択したプログラムを追加」を選びます。
ショートカットの実行ファイルの場所を設定する
この状態では、単にPCのデスクトップに置かれたショートカットをSteamのライブラリに追加した状態でしかありません。このままでは利用できないので、実行ファイルがある場所を指定していきます。
「Ubisoft Connect.lnk」の設定
ふたたび「Ubisoft Connect.lnk」に戻り、右側にある星マークのボタンから「プロパティ」を選択します。
「互換性」のタブを選び、「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックを入れておきましょう。
「プロパティ」の左側にあるメニューから「ショートカット」を選びます。「閲覧」と書かれたボタンがあるので、そちらをクリックします。ここで実行ファイルがある場所を指定していきます。
『Ubisoft Connect』の実行ファイルは下記の場所にあるので、そちらに移動しましょう。
※「閲覧」ボタンを選んでから3つ上のフォルダに移動して、「users」の代わりに「Program Files (x86)」を選んで行く感じ。
/home/deck/.local/share/Steam/steamapps/compatdata/先ほどのフォルダ/pfx/drive_c/Program Files (x86)/Ubisoft/Ubisoft Game Launcher/
ファイルがずらりと並んでいますが、その中から「UbisoftConnect.exe」を見つけて選択し、「開く」を選びます。
セットアップ自体はこれで完了です。
見た目を整える
このままでは少し絵的にさみしく見えるので、少しカスタマイズしておきましょう。
「Ubisoft Connect.lnk」のままではかっこ悪いので、こちらの名前を「Ubisoft Connect」などに変更しておきます。今の時点で「ショートカット」の画面が開かれていると思うので、一番上にある「Ubisoft Connect.lnk」を「Ubisoft Connect」に変更しましょう。
また、アートワークも設定しておきます。やり方が分からない人は、下記の記事を参考にしてみてください。『Ubisoft Connect』用のアートワークは、下記のリンクから入手が可能です。
●『Ubisoft Connect』用アートワークの入手先
https://www.steamgriddb.com/search/grids?term=UBI
お役御免のインストーラーをSteamから削除
とりあえず先ほどのインストーラーは邪魔なので、Steamから削除しておきましょう。左のメニューから「UbisoftConnect Installer.exe」を選び、右クリックで「管理」の中にある「非Steamゲームをライブラリから削除」を選べばOKです。ダウンロードフォルダにインストーラーのファイル自体は残っているので、後ほどそちらも削除しておきましょう。
『Ubisoft Connect』にログインする
初回は『Ubisoft Connect』にログインする必要があります。ちなみに、同一アカウントで別のPCでログインしてしまうとログアウトさせられるので注意しましょう。
メールアドレスとパスワードを入力すると、『Ubisoft Connect』にログインすることができます。コントローラーでは操作できない部分もあるので、ゲームを起動するまではタッチパネルかマウスなどを併用した方がいいでしょう。
ためしに『ディビジョン1』をインストールしてプレイする
「Games」に自分の所有しているゲームのライブラリが表示されます。その中からタイトルを選んで、「Download」を選択しましょう。
プレイする言語や院スール先などを選び、「Continue」をクリックします。
ダウンロードが開始されるので、終わるまでしばらく待ちましょう。
『ディビション1』をインストール後、ゲームを起動すると右上にオーバーレイが表示されたままになり消し方がよく分かりません。そこで、こちらも表示をオフにしておきましょう。
『Ubisoft Connect』の左上にある「三」ボタンを押して「Settings」を選びます。その中にある「Enable in-game overlay for supported games」のチェックを外しておきましょう。
オーバーレイをオフにしてからゲームを起動するとなにやらいわれますが、無視して起動します。
『ディビジョン1』を最適化
デフォルトでもある程度遊べそうですが、今回はFSRを有効活用したいと思い、ゲーム内の設定を以下のようにしてみました。とりあえず、この状態でFSRが有効になっていることを確認しています。
ビデオ設定:ウィンドウモード
解像度:1152×720
●Steam Deck側の設定
フレームレート制限:40
リフレッシュレート:40
スケーリングフィルター:FSR
FSRシャープネス:5
ゲーム自体は久々すぎてすっかり感を忘れてしまいましたが、プレイ自体は何の問題も無く遊べそうなことが分かりました。