コイツはHOTだッ!! ASUS ROG Allyのバク熱をサーモグラフィーカメラで測ってみた

コイツはHOTだッ!! ASUS ROG Allyのバク熱をサーモグラフィーカメラで測ってみた

ケータイゲーム機やスマートフォンのゲームなどを遊んでいるときに、やたらと本体が発熱して熱く感じることがありますよね。だいたいは、ま、そんなものかなと言う感じで流してしまいがちですが、気になるのはいったいどれぐらいの熱を持っているのだろうかというところ。

というわけで入手したのが、TOPDONから発売されているサーモグラフィーカメラです。アマゾンでは4万円近くで売られていますが、タイムセールの時に3万3000円ほどで入手。iPhone用とAndroid用で別の機種になっており、今回は普段よく使用しているiPhone用の方を購入しています。

●TOPDON TC002 サーモグラフィーカメラ(iPhone用)

●TOPDON TC001 サーモグラフィーカメラ(Android用、Type-C)

せっかくいいおもちゃを手に入れたら、さっそく測ってみたくなるというのが人の性。測りたい測りたい、すっかり測りたがりやボーイだぜ~と、自分自身が熱くなってきたところで、ターゲットにしたのが今回のASUS ROG Allyというわけです。

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▲こちらが今回購入した『TOPDON TC002 サーモグラフィーカメラ(iPhone用)』。

ちなみにちょっとだけのこのサーモグラフィカメラについて触れておくと、中身は本体と延長ケーブルとマニュアルのみというシンプルな構成になっています。ストアから専用のアプリを入手するのですが、いきなりiPhoneさすとアプリの入手先が表示され、そちらをタップするだけでインストールまで済ますことができました。

使い方も特に難しいところがなく、ほぼプラグ&プレイで利用できるところも魅力です。正直最初はおもちゃ程度に捕らえていたのですが、思いのほか構成のだったので、今後いろいろな場面で活躍してくれそうな予感がします。

ASUS ROG Allyの電源を入れた状態でどれぐらい熱を持つのか

まずは手始めに、ASUS ROG Allyの電源を入れて起動しただけの状態で、はたしてどれぐらい熱を持つのかチェックしてみることにしました。この状態ではさほど熱いと感じることはなかったのですが……サーモグラフィカメラを通して見ると、そこそこの熱が出ていることがわかります。

何よりも驚いたのが、本体上部の排熱口から出ている熱の量です。もはやアフターバーナーかと思うレベルで吹き出している感じになっています。

コイツはHOTだッ!! ASUS ROG Allyのバク熱をサーモグラフィーカメラで測ってみた

チェックしたポイントは、ボディの表面と裏面、本体上部の排熱口、そしてACアダプターです。本体前面は、最高温度が35.3度で裏面は31.4度。上部の排熱口は40.8度という結果に。また。本体同様に熱を持ちがちなACアダプターも最高温度34.2度という結果になりました。

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▲本体前面の最高温度は35.3度。
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▲本体の背面側は表よりは若干低めに。
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▲一番熱が高かったのは、上部の排熱口。
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▲ACアダプターは電源を入れてすぐの状態でも34.2度ほどになります。

排熱口から熱は本体の3倍の距離まで伸びる

ちなみに、上部の排熱口からどれぐらいの勢いで吹き出しているのかチェックしてみたところ、本体の3倍近い距離まで伸びていることがわかりました。ま、それ自体はたいした意味はありませんが、そこそこの風量で出ていることがわかりますね。

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▲結構な勢いで排熱が行われています。

Steamのダウンロード

続いて、Steamのゲームをダウンロードしているときの温度をチェックしてみました。

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それほどハードに負荷が掛かる処理だとは思いませんでしたが、それでも本体前面の温度は最高41.3度。排熱口は最高56.7度、ACアダプターは41.1度という結果に。

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▲本体前面下部が熱い模様。
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▲排熱口は最高56.7度を記録。
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▲ACアダプターは41.1度と、少し高めの結果に。

ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界

起動しただけの状態でもそこそこの熱が出ていることがわかったので、いくつか適当にゲームをピックアップしてチェックしてみることに。とくに、どののタイトルがどれぐらいの熱を出すのかといったことはテーマにしておらず、単純にGPUを使ってそうなタイトルを選んでプレイしています。

最初に選んだのは『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』というゲーム。本作も含めて、いずれもTurboモードでゲームを起動し、10分近くプレイした後で測定しています。

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▲『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』。

ゲームプレイ後にサーモグラフィーカメラで測定してみたところ、本体前面の温度は最高45.2度。排熱口は最高57.8度と、何も動かしていないときよりはやはり高めとなっていました。しかし、意外なことにACアダプターは最高35.3度と、それほど大きくは上がっていませんでした。

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▲本体はやはり少し温度が上昇。
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▲排熱口も57.8度高めになっていました。
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▲しかし、ACアダプターはそこまで大きな変化はありませんでした。

Forza Horizon 5

『Forza Horizon 5』ではオープニングからチュートリアル終了までをプレイ後に計測。本体前面の温度は最高50.8度、本体背面側は最高44.8度となかなか高め。排熱口は65度、ACアダプターは51.0度とこちらも高めになっていました。

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▲。本体前面の温度は最高50.8度となかなか高め。
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▲背面側は表面よりは温度が出ない傾向にある模様。
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▲排熱口は最高65度。
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▲ACアダプターも最高51.0度とかなり高温に。

サイバーパンク2077

『サイバーパンク2077』は、やや主旨を変えてプレイしてみました。Steam Deck用のDOCKに乗せた状態でACアダプターを接続。コントローラーでゲームをプレイ。オープニングからのプレイだったこともあり、リアルタイムレンダリングでありながらムービーシーンのような場面が比較的多くなっていました。

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しかしながら、本体前面の温度は最高51.5度、排熱口は70.7度とかなり高めの温度になっていました。ちなみに70度は1秒で火傷するといわれているので、上部の排熱口は注意した方が良さそうです。

ACアダプターの温度も高めで、最高62.1度を記録しています。

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▲本体前面は最高51.5度。
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▲排熱口は最高70.7度かなり高温に。
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▲ACアダプターも最高61.5度に。

ELDEN RING

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久々のプレイ過ぎて、全く操作感を忘れてしまっていたため、無駄に長時間遊んでしまったのが『ELDEN RING』です。本体前面の温度は最高51.8度、本体裏面は最高41.3度と、まーまーといったところ。

排熱口は最高65.3度、ACアダプターは58.2度と、それなりの温度まで上昇するといった結果になりました。

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▲本体前面の最高温度は51.8度。
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▲本体背面音最高温度は41.3度。
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▲排熱口は、最高65.3度。
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▲ACアダプターは58.2度と高め。

ついでにSteam Deckの温度も測ってみた!

せっかくならということで、Steam Deckでも温度をチェックしてみました。こちらはROG Allyで最も高い熱を記録した『サイバーパンク2077』を10分程プレイしてチェックしています。

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その結果、本体前面の最高温度は44.8度で、本体背面側の最高温度が53.9度という数値を記録。少し意外だったところは、ROG Allyとは真逆で背面側の方が熱が集まる傾向にあるということがわかりました。

また、上部側面の排熱口は、ROG Ally同様に高めで最高温度63.9度となっていました。ちなみに、ACアダプターは41.9度でした。

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▲Steam Deckの場合、本体前面亜はそれほど熱が出ない模様。
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▲背面側は排熱口があることもあり、熱が高めです。
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▲上部側面の排熱口は、ROG Ally同様に温度が高め。
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▲ACアダプターはそれほど温度は上がりません。

もうひとつ、今回のチェックで気が付いたことは、Steam Deckの場合熱が集まる場所がディスプレイ周辺に限られているというところです。実際に本体を持っているあたりは全く温度が上がっていないため、あまり熱が気にならない仕様になっているのかもしれません。

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▲このように、Steam Deckでは温度が高めのところと低めのところがハッキリと分かれています。
ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。