FPGAベースのオープンソースプロジェクト『MiSTer FPGA』ですが、これまで紹介してきたコンシューマーゲーム機とレトロPC系のものに加えて、もうひとつの柱となっているのがアーケードゲームのコアです。こちらはアーケードゲーム用のコアがひとつあるというわけではなく、それぞれの回路をハードウェア的に再現しているためいくつか共通の基板を使用しているゲーム以外は個別のコアとして用意されています。
基本的に、各ゲームのコアに加えてゲームのROMデータも必要となります。こちらはマルチアーケードエミュレータの『MAME』のものと共通になっており、SDカードのgamesの下にあるmameフォルダに、ゲームのROMをzipで圧縮した形で入れておくことが可能です。
もちろんひとつのコアで、複数のバージョンのコアを呼び出すことも可能です。
再現性に関してはまずまずのようですが、たとえば『ドンキーコング』は傾斜に応じて様々な時間を持っており、特定のスポットでバックジャンプすることで100ポイントを2回獲得することができます(Gardikis jumps?)。現状のコアでは、こちらが再現できないなど、完全なものとは言えない状況とのこと。このように、それぞれのコアで完成度はまちまちのようです。
とはいえ、最近も『マリオブラザーズ』が追加されるなど、新たなコアもどんどん登場してきています。現状は80年代初頭のマイナーなゲームが多い印象ですが(もちろん有名どころも多数あり)、今後はさらにかくだいしてきそうです。
●Arcade Cores List · MiSTer-devel/Main_MiSTer Wiki · GitHub
https://github.com/MiSTer-devel/Main_MiSTer/wiki/Arcade-Cores-List