FPGAのオープンソースプラットフォーム『MiSTer FPGA』を購入してみたら、いろいろ足りなかった・・・・・・けど動いた編

FPGAのオープンソースプラットフォーム『MiSTer』を購入してみたら、いろいろ足りなかった・・・・・・けど動いた編

以前ご紹介した、レトロな家庭用ゲーム機やPC、アーケードゲームを、FPGAを活用して可能な限り忠実に再現するためのオープンソースプラットフォームの『MiSTer FPGA』。5月30日に「MiSTer Addons」で注文していた商品が届いたので、早速検証をしてみました。

ちなみに今回購入したのは、メインとなる『Terasic DE10-Nano』と『SDRAM』、そしてオフィシャルケースの3点です。

・Terasic DE10-Nano × 1:$150
・SDRAM × 1:$60
・Official MiSTer Case – Standard (USB Hub v1.2/2.1) / Standard IO Board × 1:$50

送料:$78.66
税金:$15.60
合計:$354.26USD

合計は$354.26で、日本円で39,814円とそこそこのお値段。ちなみに受け取り時に税関の着払いが1300円(税関分は1100円)必要でした。

FPGAのオープンソースプラットフォーム『MiSTer』を購入してみたら、いろいろ足りなかった・・・・・・けど動いた編
▲『MiSTer』を動かすために最低限必要な、『Terasic DE10-Nano』と128MBのSDRAM。
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▲こちらはMiSTerの公式ケース。

ヒートシンクやUSBの変換アダプターなど、これだけでは足りないことが後でわかったため、日本のアマゾンで下記のアイテムも購入しています。

uxcell ヒートシンク ブラック アルミニウム素材 25mm x 25mm x 10mm 15枚入り:1217円
waves 熱伝導性 テープ ヒートシンク LED基板粘着用 幅25mm 長さ25m:980円
UGREEN OTGケーブル USBホスト変換アダプタ micro USB オス-USB A メス 12cm ブラック:699円
T95ミニ キーボード ワイヤレス2.4GHz バックライトタッチパッドキーボードマウス一体型 USBレシーバー付き PC/PAD/Android TV/HTPC/IPTV等対応接続簡単:1180円
iBUFFALO どっちもUSBハブ どっちもUSBポート採用USB2.0ハブ 5ポートタイプ ホワイト BSH5UD20WH:880円
SanDisk ( サンディスク ) 512GB ULTRA microSDXC UHS-I card アダプタ付 SDSQUAR-512G-GN6MA [ 海外パッケージ ]:1万1580円

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ちょっと補足をしておくと、ヒートシンクは25mm×25mmのものを購入。それを貼り付ける熱伝導性テープも同じ幅のモノを購入しています。ヒートシンク自体はひとつで十分だったのですが、単純に15枚入りのほうがひと月以上早く届くことから選んでいます。

キーボードはありものでも良かったのですが、運用に入った後は邪魔になりそうなので小型のワイヤレスで使用できるものを用意。また、このあと触れますがUSBハブがなかったため、急遽追加で購入しています。

・・・・・・ということで、海外から届いた荷物を見て真っ先に驚いたのが、公式ケースにIOボードとUSBハブが付属していなかったところです。↓のような書き方だと、含まれてると思っちゃいますよね~。この記事を書いている時点では、USBハブは売られているもののIOボードは売り切れ中ということで、後ほど注文したいと思います。それまでは公式ケースはおあずけということに(笑)。

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ということで、最低限は動かせる環境にあるため、手持ちで可能な限りセットアップを行っていくことに。まずは、ボードにSDRAMを設置していきます。こちらは、コネクター部分が外側に見えるように取り付ければOKです。

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続いてヒートシンクを取り付けるために、透明なクリアカバーを外していきます。こちらはプラスドライバーで4ヵ所のねじを外していけばOKです。

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購入した熱伝導性テープは、ヒートシンクと同じサイズなので、同じ幅だけ切って貼り付けていきます。

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▲とりあえずヒートシンクの取り付け完了。再びクリアケースを取り付けておきます。

OTGケーブル USBホスト変換アダプタを使って、『DE10-Nano』にUSBキーボードを接続します。ここでは適当に家にあったキーボードをセットアップ用に繋いでいます(ワイヤレスキーボードが充電中のため)。

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付属のアダプターを取付け、HDMIケーブルを繋いでディスプレイに接続します。ちなみに、本体に電源ボタンはないため、アダプターから電源供給されるタイミングで電源がONになるので注意しましょう。

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あとは、『MiSTer FPGA』をセットアップするためのSDカードスロットはどこかな? と探していたところ・・・・・・ん? なんか刺さってる!? なんと、最初から8GBのSDカードが刺さっているじゃあ~りませんか。これはもしかして、初期セットアップが終わったものが刺さっているのか? と思い、早速電源を入れてみることに。

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こいつ・・・・・・動くぞ!

しっかり、『MiSTer FPGA』のメニューが表示。おまけに、各コアも最初から入っているようです。ちなみにROM自体は別途用意する必要がある状態になっていました。

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▲アーケードゲームのコアを覗いてみると、ゲームのリストがずらり。これはコアだけなので、ROMは別途必要。

NESコアには、240pテスト用のソフト『240p Test Suite 240pee v0.15』が収録されていました。このROMはgames\NESフォルダに入っていたので、ここと同じ場所に、NESのROMを入れていけばOKということですね。

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ためしに同じ場所に『スーパーマリオブラザーズ』のROMを入れてみたところ、無事起動を確認。コントローラーの設定など細かい部分はよくわからなかったので、別の記事で詳細をご紹介していきたいと思います。

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▲キーボードのF12キーを押すと、メニューが呼び出せるようになっています。

ちなみに、初期に入っている『MiSTer』のバージョンは「v200421」でした。公式サイトを見てみると割と頻繁にアップデートが行われているようなので、後ほどアップデートしておきたいと思います。

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こちらのページの一番下にあるのが最新バージョン。
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▲いろいろ光ってカッチョイイ~!!

ちなみにデフォルトではざらついた画面が背景に設定されていますが、F1キーを押していくことでプリセットを変更することができます。

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。