『Analogue Pocket』に搭載された機能のひとつに、赤外線通信の対応がある。ゲームボーイ系でこの赤外線通信機能を搭載したのはゲームボーイカラーのみということもあり、あまり注目を集めることはなかったが、なんとそれが現代に蘇ったというわけだ。
ということでこちらでは、この赤外線通信を利用したゲームソフトについて実際にその動作をチェックしてみた。
『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』でふしぎなおくりものを交換
最初に試したのが、ゲームボーイカラー対応のソフト『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』だ。本作では、ゲームボーイカラーの赤外線通信機能を利用することで、1日5回までという制限はあるものの、他の人が持つ同作とアイテムを贈りあえる「ふしぎなおくりもの」という機能が用意されている。
この「ふしぎなおくりもの」を利用するには、ゲームをコガネシティまで進めてコガネひゃっかてんの5階に行き、そこにいる少女に話しかける。その後セーブし、ゲームのメニュー画面に戻ると「ふしぎな おくりもの」という項目が増えているので、交換する相手とそれを選び、ゲーム機同士を近づけて交換することができるというもの。
手に入れたアイテムは、ポケモンセンターの2階左にいる人物から受け取ることができるほか、もようがえグッズの場合は自動で転送される。
というわけで、『ポケットモンスター 銀』と『ポケットモンスター クリスタル』でゲームを進めて、実機のゲームボーイカラーとふしぎなおくりものができるかチェックしてみた。
……が、これがなかなかうまくいかず。そもそも、本当に『Analogue Pocket』に赤外線通信機能が搭載されてんのか? という疑わしいレベルであったため、マニュアルを確認してみると、なんと本体上部ではなくUSBポートとヘッドフォン端子の間にセンサーが付けられていることがわかった。ちなみに、ゲームボーイカラーの赤外線通信センサーは、上部の黒い部分だ。
赤外線通信センサーの位置を把握したことで、再び挑戦してみることに。しかし、頻繁に「通信エラー」が出るなど、赤外線通信自体がまわりの環境の影響も受けやすいようだったので、影響がありそうな機器を避けるなどして何十回も試した後、ようやくふしぎなおくりものを受け取ることができた。
このように、かなりシビアではあるものの、赤外線通信を利用してゲームボーイカラーと通信することはできることがわかった。
本当は他の赤外線通信対応ソフトも一緒に紹介する予定だったが、電池交換が必要であったりといろいろ準備が必要になったため、また次回以降この続きはお届けする予定だ。