みなさんは、『カードeリーダー』や『カードeリーダー+』といったゲームボーイアドバンス用の周辺機器があったことはご存じでしたでしょうか? 私は全く知りませんでした! なぜ今回こちらを話題にしようと思ったのかというと、きっかけは米国ミシガン州に住むマット・グリア氏のプロジェクトでした。
同氏が、最近『カードeリーダー』で遊べる『ソリティア』を開発したというのが話題になっていたからです。しかも、サイトで申し込むことで実際のカードももらえるとか。ということで、さっそく申し込んでおいたのですが、そちらが到着したというわけですね。
●マット・グリア氏のブログ
https://mattgreer.dev/blog/cramming-solitaire-onto-a-nintendo-ereader-card/
●ソリティアのeカードの申し込みページ
https://www.retrodotcards.com/
この『カードeリーダー』と『カードeリーダー+』は、ゲームボーイアドバンスに装着して使えるようになる周辺機器です。『カードeリーダー+』は上位機種という扱いになっており、通信機能とセーブ機能が追加されたものになっています。今回送ってもらった『ソリティア』はどちらかの機種を選んでもらえるようになっていたのですが、とりあえず中古で入手しやすかった『カードeリーダー+』で申し込んでみました。
『カードeリーダー+』を実際に使うときは、カードeと呼ばれるカードに記載されたコードを読み込ませていきます。カード自体は磁気カードのようなものではなく、どちらかというとQRコードに近い仕組みが採用されています。カードeを横向きにしたときに上下に帯のようなものが書かれているのですが、そちらを『カードeリーダー+』で読み込ませることでプログラムが使えるようになるというわけですね。
『ソリティア』だけではちょっとさみしかったので、あとから本体に同梱されていたといわれるゲーム&ウオッチの『マンホール』が遊べるようになるカードeを入手してみました。実際にこちらを使って本体に読み込ませてみたのですが……バッチリゲームが認識されることを確認。あらためて、こんなものがこの世に存在していたのかと驚かされました。
『ソリティア』をプレイしてみる!
ということで、マット氏から送られてきた『ソリティア』のカードを、さっそくチェックしてみることに。申し込むときに日本語を選んでいたこともあってか、カード自体も日本語で書かれているだけではなく、このプロジェクトについての紹介分も日本語で書かれていたことに思わず感動しました。
カードに書かれた内容によると、こちらの『ソリティア』は、マット氏の目標でもある10種類のゲームパックをリリースするためのテストカードとして作られたものだそうです。すでにいくつかのゲームがアナウンスされており、『マインスイーパー』ライクな『Bomb Hunter』やシューティングゲームの『Exo Attack』が現在開発中であると発表されています。
ちなみに、この『カードeリーダー+』ですが、その形状の問題もあり通常のゲームボーイアドバンス以外では接続するのが難しくなっています。たとえばニンテンドーDSやAnalogue Pocketにはまったく挿すことができません。また、ゲームボーイアドバンスSPでは、通信端子の位置が異なるため、それらを利用した機能は使うことができないので注意が必要です。
『カードeリーダー+』でこちらの『ソリティア』を読み込ませてみましたが、特になんの不具合もなくあっさりと読み込むことに成功。ゲーム自体もカードの視認性もよく、動作も重たくありません。それに加えて軽快なBGMが流れるので、可能ならこのゲームを通常のカートリッジとして遊びたいと思わせるような出来映えでした。
『カードeリーダー+』向けに用意されているカードeには、ミニゲームだけではなくDLCのような役割をはたすものなど、様々なものが用意されていたようです。それらについて、いろいろと調査してみるというのも面白いかもしれませんね!