『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた

NINTENDO64のコントローラーパックにも対応した『V3-ALTER』も発売が開始された、Save the Hero Projectのマルチカートリッジダンパー『カートリッジリーダー』。公式のWikiでは、すでにV5の情報もちらほらと見えてきていますが、筆者の手元にあるのはSave the Hero Projectから最初に発売されたV3を元にしたバージョンです。

しかし、じつは少し問題を抱えた状態になっており、電源用のUSBを挿すポートの片側がもげた状態になってしまっていました。そこでどうせならということで、純正のArduinoボードに交換してみることにしました。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲電源部分が片方もげてしまった『カートリッジリーダー』。

今回購入したのは『Arduino Mega 2560 ATmega2560』で、アマゾンでの販売価格は5920円。Save the Hero Project製の『カートリッジリーダー』で採用されているモノとの違いは、電源用USBがmini USB Type-BではなくUSB Type-Bになっているところ。これならそうそうもげなさそうということで、選んでみました。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた

Arudinoボードからトランジスタと5V電圧レギュレータを取り除く

購入したArudinoボードは、そのまま差し換えればOKというわけではく、いくつかハンダを使用した作業が必要になります。まず最初にやらなければいけないのが、トランジスタと5V電圧レギュレータの除去。公式のgithubに作り方の手順が書かれたページがあるので、そちらを参考に作業を進めていきます。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲赤枠が取り除くパーツ。
作業の参考になる公式の動画。

ということで、慣れないハンダを片手に作業を進めてみたもの、あまりうまく取り除くことができず。公式の作業動画を見てみると、ヒートガンのようなものを使用していることがわかり、そちらを注文することにしました。

注文したのは『elesories HG1012』。価格はアマゾンで3180円です。ついでに、耐熱用のカプトンテープも注文してみました。それが来るまでの間時間があくので、『カートリッジリーダー』自体をバラしてみることに。こちらはドライバーなどでケースが開けられるようになっています。元に付いているArudinoボードは、スキマにマイナスドライバーなどを差し込むことで抜き取ることが可能です。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲コードの遊びを無くすためか、ヒートボンドでコードが固定されていました。

配線的には下記のようなものになっているようなので、とりあえず赤いボードから伸びているコードはそのまま活用し、Arudinoボードを取り除いてリプレイスすればOKということになるハズ!?

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた

Arduino IDEを利用してカートリッジリーダーの最新ファームウェアを書き込む

と、作業的にやることがだいたいわかったところで、もうひとつやらなければいけないことに気が付きます。それが、Arduinoボードに『カートリッジリーダー』のファームウェアをフラッシュしておくことでした。これらはどうやら本来一番最初にやる作業のようです。

まず、githubのリリースより最新のバージョン「VX.X_Portable.zip」をダウンロードして解凍して、PCにUSB Type-Bで接続しておきます。この状態で、電源供給とPCとのデータのやりとりが可能になります。

先ほどのダウンロードしたものの中にArduino IDEが含まれているので、管理者として実行。[ファイル]->[スケッチボード]->[Cart_Reader]に移動。[ツール]-> [ポート]を選択し、Arduinoを選択します。また、ボードが「ArduinoMegaまたはMega2560」に設定されていることを確認します

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた

options.hタブに移動し、該当するハードウェアバージョンの「//」を削除(今回はV3なのでHW3)してハードウェアバージョンを定義します。最後に[スケッチ]->[マイコンボードに書き込む]を実行します。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲タブから「options.h」を選択。HW3のコメントを外しておきます(//を削除)。
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▲最後「マイコンボードに書き込む」を選んで、Arudinoボードに書き込みます。

●リリース
https://github.com/sanni/cartreader/releases

翌日~ヒートガンが夕方に届いたので作業を続行

というわけで、アマゾンのお急ぎ便で注文していたため翌日届いたのですが、その時間が18時近い夕方でした。初めて使うアイテムであったためうまくいかなそうな予感もありましたが、とりあえず作業してみることに。

なにか、動画で見たよりもずいぶんと大きいものを注文してしまったようで、ピンポイントで温めるといったものにはあまり向かなそうな印象です。とりあえず、一緒に注文したカプトンテープで保護して、なんとかチップを外すことに成功。……したのか怪しい部分もありましたが、とりあえず該当する箇所にハンダでケーブルを接続してみることに。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲こんな小っちゃいチップを取り除くだけで、こんなにも大事になってしまうのは、電子工作に不慣れな素人ならではの所業か。

途中でこの作業にイライラしはじめて写真などを撮らずに進めていきましたが、なんとか無理くり終わらせてネジを締め、元の形に戻すことができました。ま、見た目は元に戻りましたが、本当に動くかかなり怪しかったものの、電源を入れてみるとしっかりと表示がされていることを確認。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲とりあえずメニューなどはちゃんと表示されたので、本当に吸い出せるのか確かめてみることに。

ついでに、スーパーファミコンのソフトを吸い出してみましたが、こちらも問題ないことがわかりました。

『カートリッジリーダー』の電源がもげたので純正のArduinoボードに交換してみた
▲吸い出したROMをチェックしてみたところ、「ROM Cheker」でもばっちりでした。

結論からいうと、最も苦労したのは純正のArduinoボードからトランジスタと5V電圧レギュレータ取り除くという部分だけで、後はそれほどでもなかった印象です。これらの作業をオススメするというわけではありませんが、同様に電源部分が壊れてしまったときなどは参考にしてみてください。


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