『ディスクシステム』といえば、1986年2月21日に発売されたファミコンの周辺機器ですよね。筆者も発売前から雑紙の情報をつぶさにチェックしており、大容量でしかもディスクを500円で書き換えることで、別のゲームが遊べるというところにものすごく興奮していた記憶があります。
その実際に本機を購入。『ゼルダの伝説』や『スーパーマリオブラザーズ2』、『涙の倉庫番スペシャル』、『メトロイド』、『プロレス』、『バレーボール』、『ディープダンジョン 魔洞戦記』、『リンクの冒険』あたりは確実に遊んでいた記憶があります。
しかし、この『ディスクシステム』ですが、とにかく読み込みが遅かったという印象があります。その後大容量ROMが登場してきたことですっかり影も薄くなってしまい、いつしか使わなくなりました。
そして時は過ぎて、発売から約10年が過ぎた1996年9月。東京・秋葉原のとあるゲームショップで驚くものを発見しました。なんと、新品の『ディスクシステム』が売られていたのです。
問屋の倉庫から大量に見つかったデッドストック
この『ディスクシステム』が売られていたのは、今はなき「D.S.タイム」というお店。当時、様々な機種のレトロゲームなども多数扱っており、なかなかマニアックなお店でした。そこにある日並んだ新品の『ディスクシステム』。お店の人に事情を聞いてみたところ、なんでも問屋の倉庫に眠っていたものを大量に見つけたのだとか。実際どれぐらいの量があったのかはわかりませんが、運良くそのタイミングで新品同様のものを手に入れることができました。
ということで、単2電池6本買ってきて起動してみたのですが……ディスクが読み込まず!? どうやら経年劣化で中のゴムベルトがダメになってるっぽいですね。