【書評】時代が生んだゲームヒーローの自伝『高橋名人のゲーム35年史』

7月10日に、ポプラ新書より高橋名人の自伝『高橋名人のゲーム35年史』が発売されました。高橋名人といえば、ファミコンブームのさなか、子供たちの間で絶大な人気を誇ったゲームヒーローですよね。今でいうとプロゲーマーというよりは、HIKAKINあたりに近いイメージかもしれません。

本書では、その高橋名人がハドソンに入ることになったきっかけから、「裏技」という言葉の誕生秘話、高橋名人誕生の経緯など、貴重な話題が自らの言葉で語られています。

新書ということで持ち歩きやすく、240ページというお手軽に読めるところもいいですね。当時を知るレトロゲームファンはもちろんのこと、その時代にどんなことが起きていたのか知りたいという若い世代までおすすめの書籍となっています。

個人的に興味深かったのは、思っていた以上にコロコロコミックとの関係性が強かったところ。当時はそうした印象はまったくありませんでしたが、そうした土壌も含めて高橋名人の人気に繋がっているのかもしれません。

ちなみに『公式16連射ブック 高橋名人のゲームは1日1時間』という書籍も2009年に(ファミ通ブックスから発売されているので、そのうちそちらも読んでみたいと思います。

【書評】時代が生んだゲームヒーローの自伝『高橋名人のゲーム35年史』
▲ファミコンだけではなく、その後に登場したゲーム機から現在までが語られており、いずれも興味深い内容となっています。
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。