PS VitaをPSP風のレトロゲーム機に!『VitaXMB』v1.10.0でPSP・PS1の自動分類や『RetroArch』のROM管理に対応

PS VitaをPSP風のレトロゲーム機に!『VitaXMB』v1.10.0でPSP・PS1の自動分類や『RetroArch』のROM管理に対応

PS Vitaのホーム画面をPSP風のXMBに変更できる非公式ランチャー『VitaXMB』の最新版となるv1.10.0が、2026年10月28日(日本時間)に公開されました。開発を手掛けているのはdekiller82氏で、GitHubからVPKファイルをダウンロードできます。

今回のアップデートでは、PSPやPS1などのゲームを自動的に分類する機能に加えて、『RetroArch』や『RetroFlow Launcher』に登録されているレトロゲームを取り込み、ゲーム機ごとに整理する機能が追加されています。

当サイトでは10月6日にv1.3.1を紹介しましたが、当時はPSP風の画面表示やカスタムテーマへの対応が中心でした。今回の更新によって、大量のゲームを整理して起動するためのランチャーとして、さらに使い勝手が向上しています。

●『VitaXMB』v1.10.0(GitHub Releases・ダウンロード先)
https://github.com/dekiller82/VitaXMB/releases/tag/v1.10.0

●『VitaXMB』(GitHub・開発元プロジェクト)
https://github.com/dekiller82/VitaXMB

PSP・PS1などのゲームを自動分類! 専用カテゴリーも作成可能に

今回のアップデートで追加された機能のひとつが、インストール済みのゲームやアプリを種類ごとに分類する仕組みです。

これまでもフォルダーを作成してゲームを整理することはできましたが、v1.10.0ではPSP、PS1、PSM(PlayStation Mobile)、Homebrewを判別し、それぞれ専用のカテゴリーに振り分けられるようになりました。

PSPとPS1の判別には、ゲームに含まれている『PARAM.SFO』という情報ファイルを利用します。『Adrenaline』のフォルダーに保存されているISOやCSO、EBOOT.PBP形式のゲームに加えて、『Adrenaline』用のバブルから起動するゲームも分類対象となっています。

実際にゲームを整理するときは、「Settings」→「VitaXMB Settings」→「Sort Apps into Columns」を開きます。すると、PSPやPS1などの種類と、それぞれ何件のゲームやアプリを移動できるのかが一覧で表示されます。

分類したい項目を×ボタンで選択し、△ボタンを押すことで振り分けが実行される仕組みです。必要なカテゴリーが存在しない場合は自動的に作成され、対応するアイコンも設定されます。

なお、PS Vita用の一般的なゲームは従来の「Game」カテゴリーに残されます。また、すでに手動で配置したゲームやアプリは自動分類によって移動されないため、これまで整理してきた状態を維持しながら新しい機能を利用できます。

『RetroArch』のレトロゲームもまとめて管理! ゲーム機別に整理して起動できる

もうひとつの大きな変更点が、各種レトロゲームの管理機能です。

v1.10.0では、『RetroArch』のプレイリストや『RetroFlow Launcher』が使用しているROMフォルダーを読み込み、登録されているゲームを『VitaXMB』上で管理できるようになりました。

たとえば、『RetroArch』にファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイ、メガドライブなどのゲームを登録している場合、それらをゲーム機ごとに分類して表示できます。

ゲームの整理方法は、以下の3種類から選択可能です。

  • エミュレーター内のフォルダーに分類: 「Emulators」カテゴリーの中に、ファミコンやスーパーファミコンなどのフォルダーを作成する方法です。こちらが初期設定となっています。
  • ゲーム機ごとに独立したカテゴリーを作成: ファミコンやゲームボーイなどを、XMB上の個別カテゴリーとして表示する方法です。
  • ひとつのレトロゲームカテゴリーにまとめる: 「Retro」というカテゴリーを作り、その中でゲーム機ごとにフォルダー分けする方法です。

これらの表示方法は、先ほど紹介した「Sort Apps into Columns」の「Retro games go to」から切り替えられます。

ちなみに、読み込まれたROMが最初からすべてゲーム一覧に表示されるわけではありません。分類操作を行ったものが配置される仕組みになっているため、大量のROMを登録している場合でも、いきなりゲーム一覧が埋め尽くされることはありません。

また、ゲームの起動には『RetroArch』または『Emu4Vita+』を利用します。「VitaXMB Settings」にある「Retro Games Launcher」から使用するエミュレーターを選択でき、『VitaXMB』のゲーム一覧から直接起動を指示することが可能です。

つまり、『VitaXMB』自体に新しいエミュレーターが搭載されたわけではなく、すでに利用しているエミュレーターと連携し、そのゲームライブラリーをPSP風の画面からまとめて管理できるようになったというわけです。

33種類のPSP風アイコンを追加! 最大6144件のゲーム管理に対応

ゲームを整理する機能に合わせて、表示面も強化されています。今回追加されたのは、ファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイ、メガドライブ、PlayStation、PSP、アーケード、Amigaなどに対応した33種類のPSP風アイコンです。

ゲーム機別のカテゴリーやフォルダーを作成した場合は、対応するアイコンが自動的に設定されます。また、後から好みのアイコンに変更することも可能です。

さらに、管理できるゲームやアプリの数も拡張されています。開発者の説明によると、最大22個の独自カテゴリーと160個のフォルダーを作成でき、アプリとゲームを合わせて最大6144件まで管理できる設計になっています。ただし、これらは開発元が案内している仕様上の上限であり、実際に最大件数を登録した状態での動作を確認したものではありません。

このほか、インストール済みアプリのアンインストール機能も追加されました。対象のアプリで△ボタンを押して「Uninstall」を選択することで削除でき、セーブデータについては保持する設計になっています。

一方で、いくつか注意点もあります。まず、一部のPSP用カスタムテーマでは、追加されたカテゴリーに対応する画像が用意されていません。そのようなテーマを使用している場合、独自カテゴリーはXMBの横方向に並ぶのではなく、「Game」内の「Memory Stick」にあるフォルダーとして表示されます。

また、今回のバージョンでは『RetroFlow Launcher』から取得する一部のゲーム機のカバー画像が正常に検出されない問題も報告されています。ROMの認識や起動についても、すべてのエミュレーターやファイル形式で正常に動作することが保証されているわけではありません。

なお、旧バージョンからの更新については、『VitaXMB』内の「Network Update」を利用できます。更新に失敗した場合は、GitHubから最新版のVPKファイルをダウンロードし、『VitaShell』から手動でインストールする方法も用意されています。

『VitaXMB』の導入には、HENkaku/Ensoなどを利用したHomebrew実行環境が必要です。また、レトロゲームを起動する場合は、対応するエミュレーターを別途導入しておく必要があります。

PSPのXMBを再現するところから始まった『VitaXMB』ですが、今回のアップデートではゲームを整理するための機能が大幅に強化されました。とくに『RetroArch』などで複数のゲーム機のROMを管理している人にとっては、PS Vitaをレトロゲーム専用機のような感覚で利用できる、便利なランチャーになりそうです。

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