開発者のdyzz氏は2026年10月28日、NINTENDO64用ソフト『スーパーロボット大戦64』をPCやAndroid端末などで動かせる非公式プロジェクト『Marchwind64』のv0.5.2を公開しました。今回のアップデートでは、ユニットやパイロットの能力値、キャラクターの名前や肖像画、マップ上のアイコン、戦闘ボイスなどを変更するMOD機能が拡充。Android版でもMODパッケージを導入できるようになっています。
●v0.5.2リリース
https://github.com/dyzz/srw64-recomp/releases/tag/v0.5.2
●GitHub/README
https://github.com/dyzz/srw64-recomp
●プロジェクトサイト
https://srw64.dreamquest.club/
日本版『スーパーロボット大戦64』のROMで遊べる非公式プロジェクト
『Marchwind64』は、1999年に発売された『スーパーロボット大戦64』を現代のPCやスマートフォンなどで動作させるための非公式ファンプロジェクトです。N64用のゲームプログラムを各環境向けのネイティブコードに再コンパイルする仕組みを採用しており、通常のエミュレーターとは異なる方法でゲームを動かします。
対応環境はWindows 10/11(64ビット)、Apple Siliconを搭載したmacOS 14以降、Linux(64ビット)/Steam Deck、Android 9以降(arm64)など。従来から、ワイド画面表示や操作画面の改良、オプションのHD画像パックなども用意されています。なお、HD画像パック自体は今回のv0.5.2では更新されていません。
ポイントは、日本で発売された『スーパーロボット大戦64』のROMを利用できることです。ただし、ゲームを遊ぶには自分で適法に用意した日本版のオリジナルROM(Rev 0)が必要で、『Marchwind64』の配布ファイルにROMは含まれていません。開発元の資料には、対応ROMを確認するためのハッシュ値も記載されています。
Windows版では、配布されたZIPファイルを展開し、ROMファイルをrom.z64という名前でMarchwind64.cmdと同じフォルダーに置いて起動する方式です。macOS版とAndroid版は初回起動時にROMを選択できます。いずれも実際の導入や動作については、利用する環境に応じて公式READMEなどを確認してください。

能力値や見た目だけでなく、戦闘ボイスもカスタマイズ可能に
今回のv0.5.2で大きく拡充されたのが、ゲームの内容を変更できるMOD機能です。例えば、ユニットのHPやEN、装甲、移動力、パイロットの能力や精神コマンド、武器の攻撃力や射程などを変更するMODに対応しました。さらに、パイロット・ユニット・武器の名前を変更したり、キャラクターの肖像画やマップ上のユニットアイコンを差し替えたりすることもできます。
戦闘ボイスのMODにも対応し、.ogg形式の音声を設定すると、戦闘中のセリフが表示されるタイミングでゲーム本来のサウンドに重ねて再生されます。MOD音声のオン・オフや音量は設定画面から調整可能です。ただし、音声素材そのものが同梱されているわけではありません。


こうしたMODを作るためのツールも、プロジェクトのWebサイトで公開されています。能力値、名前・肖像画、マップアイコン、戦闘ボイスなど、それぞれに対応した作成ツールが用意されており、開発者によると素材をサーバーにアップロードする必要はないとのことです。
なお、MODパッケージの管理機能やBGMの差し替えは、前バージョンのv0.5.1ですでに実装されていました。v0.5.2では変更できる項目が大幅に増えたことに加え、これまで未対応だったAndroid版でも.srw64modや.zip形式のMODパッケージをインストールできるようになった点が新しいところです。Android版ではゲーム内のMOD画面からファイルを選ぶ方法などが案内されています。
このほか、v0.5.2では繁体字中国語への全文対応も追加。従来の日本語、英語、簡体字中国語と合わせて、4言語から選べるようになりました。




現時点では機能プレビュー版。セーブデータの予備も忘れずに
開発者はv0.5系を「機能プレビュー」と位置付けています。ゲーム全編をプレイできると説明されているものの、表示や動作にはまだ不具合が残っている可能性があり、予備のセーブスロットを確保することが推奨されています。特にAndroid版などは端末によって動作状況が異なるため、正式な完成版と同じ安定性を期待しないほうがよさそうです。
MODによる能力値の変更については、セーブデータに元の値が保持され、MODを無効にして戻せる仕組みと説明されています。ただし、当サイトでは現時点で実際の起動やMOD導入を検証していません。MODで使用する画像や音声についても、各素材の権利や利用条件に注意する必要があります。
日本版ROMを利用しながら、当時の作品を現代の環境で遊べる『Marchwind64』。さらに能力値や見た目、戦闘時の音声まで変更できるようになったことで、オリジナルとは異なる楽しみ方も広がりそうです。



















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