『NEOGEO AES+』に『マジカルドロップII&III』など4製品追加!旧AESでも動作、延期につながったカートリッジ再設計の詳細も判明

『NEOGEO AES+』に『マジカルドロップII&III』など4製品追加!旧AESでも動作、延期につながったカートリッジ再設計の詳細も判明

SNKとPLAION REPLAIが展開する新ハード『NEOGEO AES+』向けに、新たなゲームカートリッジ4製品が登場することが明らかになりました。

今回新たに判明したのは、『Karnov’s Revenge / Fighter’s History Dynamite』『Magical Drop II & III』『Street Hoop / Dunk Dream』『Spinmaster』の4製品。さらに東京ゲームショウ2026(TGS2026)では『Zero Wing』も発表されており、これまでに発表されていた10製品からラインアップがさらに拡大することになります。VGCによると、これで発表済みのカートリッジ製品は合計15本です。

『マジカルドロップII&III』など4製品が新たにラインアップ

今回追加される『Karnov’s Revenge / Fighter’s History Dynamite』は、データイーストが1994年にリリースした対戦格闘ゲームです。日本では『ファイターズヒストリーダイナマイト』の名称で知られている作品で、海外版タイトルである『Karnov’s Revenge』と併記された形で商品化されます。

『Magical Drop II & III』は、その名の通り『マジカルドロップII』と『マジカルドロップIII』を1本のカートリッジに収録する製品となります。さらにバスケットボールゲーム『Street Hoop / Dunk Dream』、横スクロールアクションゲーム『Spinmaster』も追加される予定です。

これとは別にTGS2026では、東亜プランが開発した横スクロールシューティングゲーム『Zero Wing』も『NEOGEO AES+』向けタイトルとして発表されています。各種メディアのインタビューではPLAIONのBen Jones氏が、今後もほかのサードパーティー作品を含めた追加展開を予定していることを示しており、ラインアップは今後さらに増えていきそうです。

新カートリッジはオリジナルのNEOGEO AESでも利用可能

『NEOGEO AES+』向けカートリッジで注目したいのが、新ハード専用ソフトではないという点です。今回発表されたタイトルを含む新しいカートリッジは、1990年代に発売されたオリジナルのNEOGEO AESでも利用できるように設計されています。

PLAION REPLAIの公式サイトでも、『NEOGEO AES+』は新旧のNEOGEO AESカートリッジに対応すると説明されています。つまり、従来のAES用ソフトを新しいAES+で遊べるだけではなく、逆に新しく発売されるカートリッジを既存のAESユーザーが利用することもできるという、双方向の互換性を持った展開となっています。

オリジナルのAES本体を所有しているユーザーにとっては、新ハードを購入しなくても新たな正規カートリッジをコレクションに追加できる点も大きな特徴といえます。

発売は2027年9月16日に延期。その理由がより具体的に

一方、『NEOGEO AES+』については当サイトでも2026年9月10日にお伝えしたように、当初予定されていた2026年11月から発売が延期され、現在は2027年9月16日に世界発売される予定となっています。PLAION REPLAIの公式ストアでも、現在は2027年9月16日から出荷開始と案内されています。

延期発表時には「世界的な部品供給の制約」が主な理由として説明されていたが、TGS2026でVGCが行ったPLAIONのHardware & Software Director、Ben Jones氏らへのインタビューによって、その具体的な内容も明らかになってきました。

問題となったのは、ゲームカートリッジで使用する「Parallel NOR flash」だったそうです。AES+発表後に予想を上回る予約が集まり量産に必要な部品の調達を開始したものの、必要なParallel NOR flashを確保することが極めて困難な状況になっていました。Jones氏は台湾まで出向いて調達の可能性を探ったものの、供給を受けられるか判断されるまでだけでも約6カ月待つ状況だったと説明しています。

Serial NOR flashを使うためにカートリッジ側ASICを再設計

そこでPLAIONが選んだのが、比較的入手しやすい「Serial NOR flash」を利用する方法でした。しかし、NEOGEO側はParallel方式を前提としているため、そのままSerial NOR flashを搭載することはできません。

PLAIONはすでにゲームカートリッジ用としてメモリーとのやり取りを担当するASICを製造しており、そのチップも数千個用意していたという。そこでSerial NORから送られてくる信号をParallelへ変換する機能を追加する形で、カートリッジ側のチップを再設計することになったのです。

当然ながら設計を変更すれば、改めて動作検証を行う必要も出てきます。このASICの再設計と追加テストに必要な時間が、結果的に約10カ月に及ぶ発売延期につながったというわけです。PLAIONのCTOであるBruno Steux氏も、この変更を行わなければ長期間待つことになり、コスト面でも大きな問題になっていたと説明しています。

単なる「部品不足」による量産待ちではなく、現在入手できるメモリーに合わせて新しいカートリッジそのものの設計を変更するという、かなり大掛かりな対応が行われていたことになります。

発売は先になったものの、ソフトラインアップは拡大へ

『NEOGEO AES+』の発売は2027年9月16日まで待つ必要があるものの、その間にもソフトラインアップの拡充は進められている。今回の4製品と『Zero Wing』を加えると、発表済みのカートリッジ製品は15本にまで増えました。

VGCのインタビューでJones氏は、すでにほかのサードパーティーとも契約していることに加えて、SNKが保有する豊富なタイトルの活用や、『Zero Wing』のような新たなアーケード移植作品にも意欲を示しています。既存タイトルの復刻だけではなく、35年以上前に登場したNEOGEOというプラットフォームに新しいソフトを増やしていくことも、『NEOGEO AES+』プロジェクトの大きな特徴になりそうだ。

なお、今回発表された4製品について、価格や具体的な発売時期は現時点では明らかになっていません。

via.Time Extension

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