PS2版『Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith(スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐)』のグラフィックを高精細化する、PCSX2向け「HD Texture Pack」が完成し、2026年9月24日に公開されました。
The128ReBits氏が制作した無料の非公式ファンプロジェクトで、現在はModDBから完成版をダウンロードできます。ゲームそのものをリマスターしたものではなく、PCSX2のテクスチャ置き換え機能を利用してPS2版のビジュアルを高精細化するものとなっています。
●ModDBのプロジェクトページ
https://www.moddb.com/mods/star-wars-episode-iii-revenge-of-the-sith-hd-texture-pack-for-pcsx2
数千点のテクスチャを高精細なものに置き換え
「Star Wars: Episode III — Revenge of the Sith | HD Texture Pack for PCSX2」は、ゲーム内で使用されている数千点のテクスチャを新たなものへ置き換えるプロジェクトです。
キャラクターや衣装、ドロイド、武器、宇宙船、壁や床といった背景、エフェクト、インターフェースなど、ゲームを構成するさまざまなグラフィックが対象になっています。オリジナル版の色使いや雰囲気、アートディレクションをできるだけ維持しながら、現代のディスプレイでより見やすく、細部まで確認できるビジュアルを目指して制作されています。
あくまでも変更されるのはテクスチャが中心です。ゲームプレイや3Dモデル、音声などを変更するMODではなく、オリジナルのゲーム内容を保ったまま見た目を改善するという位置付けになっています。
AI任せではなくゲーム内で比較しながら手作業で調整
近年のHDテクスチャMODではAIによるアップスケールもよく利用されていますが、本プロジェクトも制作工程の一部でAIを使用しています。
ただしThe128ReBits氏によると、すべての画像へ一律にAIアップスケールを適用しただけのものではありません。処理したテクスチャを実際のゲーム内で表示し、オリジナルと比較しながら確認や修正、場合によっては作り直しや除外を行うという作業が繰り返されています。
キャラクターや衣服、金属、石材、エフェクト、インターフェースなどでは、それぞれ適した処理方法も異なります。高精細にしすぎることで元のゲームからかけ離れて見えるテクスチャについては、あえてオリジナルに近い状態を残すなど、PS2版らしい見た目を維持することも重視されています。
PAL版や北米版などでフォルダー名の変更が必要
完成版のファイルサイズはModDB上で約2.37GB。利用するにはPC向けPS2エミュレーター「PCSX2」と、自分で所有している正規版『Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith』が必要です。ゲーム本体のデータはHD Texture Packには含まれていません。
配布ファイルでは、PAL版のシリアル「SLES-53155」が標準のフォルダー名として使用されています。PAL版を利用する場合はそのまま使用できますが、北米版「SLUS-21143」の場合は、外側の「SLES-53155」フォルダーを「SLUS-21143」へ変更します。
それ以外の地域版については、PCSX2でゲームのシリアルを確認し、その番号と同じ名前へ外側のフォルダーを変更します。最終的には「textures/[ゲームのシリアル]/replacements」という構成でPCSX2のtexturesフォルダー内に配置し、ゲーム側で「Load Textures」を有効にするという手順です。
なお、地域ごとにゲーム内データへ細かな違いが存在するため、バージョンによっては一部のテクスチャが正常に置き換わらない可能性もあるとされています。
無料で配布される非公式ファンプロジェクト
今回公開されたHD Texture Packは、DisneyやLucasfilm、EAなどとは関係のない非公式ファンプロジェクトです。The128ReBits氏は完成したテクスチャパックについて無料で公開する方針を示しており、今回の『Revenge of the Sith』もModDBから無料で入手できます。
また、PS2版『Revenge of the Sith』を高精細なテクスチャで遊べるようにする試みそのものは、今回が初めてではありません。過去にも別の制作者によるHDテクスチャMODなどが公開されています。
今回のポイントは、The128ReBits氏が数千点のテクスチャを処理し、ゲーム内での比較や手作業による調整を行ってきた新たなHD Texture Packが完成し、2026年9月24日付で正式公開されたことです。
2005年に発売されたPS2世代の『スター・ウォーズ』作品が、テクスチャの入れ替えによって現在のディスプレイ上でどこまで印象を変えるのか。オリジナル版との比較も含めてチェックしてみたいプロジェクトです。















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