ゲームボーイ向け作品『GRANDMA』が、5000本限定の金属製カートリッジとして製品化されることが明らかになりました。開発者のZhou Yichen氏とゲーミングハードウェアメーカーのPB Tailsによる共同プロジェクトで、Kickstarterキャンペーンは2026年9月24日にスタートする予定です。
今回登場するのは、一般的なプラスチック製シェルではなく、金属ブロックからCNC加工で削り出したゲームボーイ用カートリッジです。表面のアートワークもステッカーではなくレーザー刻印が採用されており、ゲームソフトというよりも工芸品や記念品を思わせる独特な仕上がりになっています。PB Tailsによると、金属部分はひとつのブロックから加工され、研磨を施して仕上げられるとのことです。
●PB Tails『GRANDMA』公式ページ
https://www.pbtails.com/de/pages/grandma
●『GRANDMA』Kickstarterページ
https://www.kickstarter.com/projects/pbtailsplanet/grandma-turn-someone-you-love-into-a-pixel-that-never-fades?ref=fq1o6v
見た目だけではなく、実際のゲームボーイでプレイ可能
ユニークなのは、単なるディスプレイ用カートリッジではないところです。
内部にはROMチップが搭載されており、オリジナルのゲームボーイをはじめ、ゲームボーイ用カートリッジに対応した現代のレトロゲーム機でも実際に『GRANDMA』をプレイできます。金属製の外装を採用しながら、実用品としてのゲームカートリッジの機能も備えているというわけです。
さらにカートリッジにはNFCも内蔵されています。スマートフォンでタッチすることで「The Grandma Wall」と呼ばれるページにアクセスできる仕組みで、写真からゲーム風のピクセルキャラクターを作り、思い出とともに残す機能も用意されています。PB Tailsは『GRANDMA』を単なるゲームソフトではなく、思い出を保存するための「器」としても位置付けているようです。
5000本のみが製造される予定で、シリアルNo.1のカートリッジについてはZhou Yichen氏の祖母のものとして残されます。
祖母との日々をゲームとして残した『GRANDMA』
なお、『GRANDMA』そのものが今回新たに発表されたわけではありません。作品は2024年から存在しており、同年12月にはZhou Yichen氏が祖母との思い出を題材に制作したゲームとして紹介されていました。
制作のきっかけとなったのは、2024年に祖母が自宅で転倒したことでした。Zhou Yichen氏は祖母と暮らしながら介護を行い、食事を用意する、一緒に散歩する、入浴を手伝う、眠るまでそばにいるといった日々の出来事をゲームとして記録していきます。その後、祖母が亡くなったあとも、家に残された物や場所を通して記憶をたどっていく作品として完成しました。
そうした個人的な記憶をゲームとして残した作品が、2026年になって今度は物理的な「金属製カートリッジ」として形に残されることになります。CNC加工された金属製シェル、実機で遊べるROM、そしてNFCを組み合わせた仕様は、通常のゲームボーイ用物理ソフトとはかなり異なるアプローチといえそうです。
『GRANDMA』のKickstarterキャンペーンは9月24日に開始予定です。記事執筆時点では具体的な支援価格や送料、日本への発送条件については確認できていません。これらについてはキャンペーン開始後の情報を確認する必要があります。
via.Time Extension















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