Wii『スーパーマリオギャラクシー』のPS Vita向け非公式移植版が公開! 背面タッチや傾き操作にも対応

Wii『スーパーマリオギャラクシー』のPS Vita向け非公式移植版が公開! 背面タッチや傾き操作にも対応

Wii用ソフト『スーパーマリオギャラクシー』をPS Vita上で動作させる非公式プロジェクト『Super Mario Galaxy Vita』のバージョン1.0が、2026年10月25日(日本時間)に公開されました。開発を手掛けているのはCBOC-Vita-Labで、GitHubではPS Vita向けの『Galaxy-Vita.vpk』が配布されています。

今回の移植でユニークなのが、Wiiリモコンで行っていた操作をPS Vita向けに置き換えているところです。開発元によると、画面のタッチ操作に加えて、背面タッチパッドや本体の傾きセンサーも利用できるようになっているとのこと。Wiiの3Dアクションゲームを携帯機で遊ぶために、さまざまな工夫が盛り込まれています。

●『Super Mario Galaxy Vita』v1.0(GitHub・リリース/配布ページ)
https://github.com/CBOC-Vita-Lab/galaxy-vita/releases/tag/v1.0

●『Super Mario Galaxy Vita』(GitHub・プロジェクトページ)
https://github.com/CBOC-Vita-Lab/galaxy-vita

背面タッチでスターピースを狙い、本体を傾けてタマコロを操作!

『スーパーマリオギャラクシー』は、2007年に任天堂から発売されたWii用の3Dアクションゲームです。マリオが宇宙を舞台にさまざまな惑星を冒険する作品ですが、ゲーム中にはWiiリモコンのポインターや振る操作を利用する場面もあります。

『Super Mario Galaxy Vita』では、そうした操作をPS Vitaの機能に割り当てています。前面のタッチスクリーンをWiiリモコンのポインター代わりに使い、画面をタッチしてスターピースを集めたり、キャラクターとの会話やプルスターの操作を行ったりできるとされています。

面白いのが、PS Vitaの背面タッチパッドにも対応している点です。開発元の説明では、背面を指でなぞるとノートPCのタッチパッドのように照準を動かせるため、両手の親指をスティックやボタンから離さずにスターピースを狙えるとのこと。この機能は初期状態ではオフになっており、ポーズメニューから切り替える方式です。

また、タマコロやエイに乗るステージでは、PS Vita本体を傾けて進行方向を操作する仕組みを採用。Wiiリモコンを振っていたスピンアクションは、□ボタンまたはRボタンで行えるようになっています。

開発者は平均51fpsでの動作を報告。ゲーム全編にも対応をうたう

気になる動作速度ですが、開発元はPS Vita実機で測定した結果として、「エッグプラネットギャラクシー」で平均51fps、「ほうき星の天文台」で平均43fpsを記録したと報告しています。比較的負荷の軽い場面やメニューでは、60fpsに達することもあるそうです。

描画についても、場面の負荷に合わせて解像度を640×456から最大960×544まで調整する仕組みが用意されているとのこと。ゲームの処理速度を保つため、必要に応じて描画フレームを間引く方式も採用していると説明されています。

ちなみに、今回のプロジェクトはWiiのエミュレーターをPS Vita上で動かすものではありません。開発元によると、『Petari』と呼ばれるゲームプログラムの解析・再構築プロジェクトをベースに、PS VitaのARMプロセッサー向けにコンパイルする方式です。PCから映像をストリーミングする仕組みでもないとしています。

さらに開発元は、ゲーム中の全ギャラクシーや120個のパワースター、ムービー、音楽、セーブ機能などを含むゲーム全編に対応すると説明しています。ただし、これらの動作状況や公表されたフレームレートについて、当サイトでは実機による検証を行っていません。全編を問題なくクリアできるかどうかも、現時点では判断できない状況です。

実際、GitHubにはマリオの目が正常に表示されないという利用者からの不具合報告も投稿されています。公開されたバージョン1.0が、あらゆる場面で完全に動作するというわけではなさそうです。

導入には北米版Wiiソフトのゲームデータが必要

『Super Mario Galaxy Vita』はGitHubで公開されていますが、配布されているVPKファイルだけで遊べるわけではありません。利用にはHomebrewを実行できるPS Vitaと『VitaShell』、シェーダーコンパイラー用の『libshacccg.suprx』、約2.5GBの空き容量が必要です。

ゲームデータについては、自分で所有する北米版Wii用『Super Mario Galaxy』(ゲームID:RMGE01)が指定されています。開発元の既知の問題一覧によると、現段階ではほかの地域版には対応していないため、日本版のディスクを持っていてもそのまま利用できるわけではありません。

導入方法は、PC用の『CBOC Vita Installer』を使ってゲームデータの準備と転送を行う方法と、必要なファイルを自分で用意する手動方式の2種類が案内されています。手動で導入する場合は、準備したゲームファイルをPS Vitaの『ux0/smg/game/』に配置し、『VitaShell』からVPKファイルをインストールする流れです。

なお、本プロジェクトは任天堂やソニーとは無関係の非公式ファンプロジェクトです。配布ファイルには任天堂のゲームデータそのものは含まれておらず、利用する場合はゲームデータの権利関係や入手経路に注意する必要があります。また、非公式アプリの導入は自己責任となるため、配布元やファイルの内容も十分に確認しておきたいところです。

Windows向け『Nebula』とは別のプロジェクト

当サイトでは2026年10月15日、同じ『スーパーマリオギャラクシー』をWindows上でネイティブ動作させる非公式プロジェクト『Nebula 1.0.0』も紹介しました。

ただし、『Nebula』と今回の『Super Mario Galaxy Vita』は別の開発者による異なるプロジェクトです。前者がWindows PCでの高解像度表示や各種コントローラーへの対応を特徴としているのに対し、後者はPS Vitaで動かすことを目的に、タッチ操作や傾き操作などを取り入れている点が違いとなっています。

ちなみに、CBOC-Vita-Labは先日、Wii用『マリオストライカーズ チャージド』のPS Vita向け非公式移植プレビュー版も公開しており、こちらも当サイトで紹介しています。

Wiiで遊んだ『スーパーマリオギャラクシー』を、今度はPS Vitaの画面と操作系で楽しもうというのは、なかなか興味深い試みです。実際にどの程度快適に遊べるのか、特に長時間のプレイや後半のステージでの動作については、今後の実機検証やアップデートに注目したいところです。

PS VitaのHomebrew環境や非公式移植作品に興味がある方は、当サイトで実機を使って紹介した以下の記事も参考にしてみてください。

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