EverDriveシリーズの開発者であるKrikzz氏は2026年9月30日、NINTENDO64向けフラッシュカートリッジ『EverDrive-64 PRO』について、セーブステート機能を近日公開する予定であることを自身のXで明らかにしました。
●EverDrive-64 PRO公式製品ページ
https://krikzz.com/our-products/cartridges/everdrive-64-pro.html
Krikzz氏によると、以前からセーブステート用のエンジン開発に取り組んでいたものの、深刻な安定性の問題に直面していたとのこと。しかし、John Steinmeyer氏が『N64FlashcartMenu』をベースに進めているセーブステート関連の開発を参考にしたことで、自身のエンジンに何が不足していたのかを把握できたと説明しています。
投稿にはNINTENDO64実機を使用した短い動画も添えられており、開発がかなり進んでいることをうかがわせる内容になっています。ただし、記事執筆時点ではセーブステート対応ファームウェアそのものはまだ公開されていません。
SummerCart64ではすでに実機セーブステートが実現
今回Krikzz氏が言及したJohn Steinmeyer氏は、オープンソースの『N64FlashcartMenu』をベースに、SummerCart64向けのセーブステート機能を追加したフォークを公開しています。
こちらはエミュレーター上ではなく、オリジナルのNINTENDO64実機でゲームのメモリーやCPU、各種レジスターなどの状態を保存し、後からその場面へ復帰できる仕組みです。さらに仮想コントローラーパックやサスペンド/レジューム、スローモーションなども実装されています。
同プロジェクトでは現在、テストした298タイトルのうち280タイトルが動作するとされています。また、SummerCart64版ではメモリー拡張パックが必要になるなど独自の条件があります。
ここで注意したいのは、これらはあくまでもJohn Steinmeyer氏によるSummerCart64向けの非公式実装だという点です。Krikzz氏はこの開発が自身のセーブステートエンジンの問題解決につながったと述べていますが、SummerCart64版の機能や互換性、操作方法などがそのままEverDrive-64 PROに採用されると発表されたわけではありません。
EverDrive-64 PROでは新たな大型機能に
『EverDrive-64 PRO』は2026年8月に発売された、EverDrive-64シリーズのフラッグシップモデルです。Cyclone 10 FPGAと128MB SDRAMを搭載し、64DDのネイティブサポート、チートコード、コントローラーパック管理、ROMメタデータ、NESコアなど多数の機能を備えています。価格は169ドルです。
一方、現在の公式製品ページに掲載されている機能一覧にはセーブステートの記載はありません。『レトロゲームで遊ぼう!』でも発売時に本製品を紹介していますが、当時発表されていた仕様にもセーブステートは含まれていませんでした。
そのため、今回の機能が正式に実装されれば、『EverDrive-64 PRO』にとって発売後の大きな機能追加のひとつとなりそうです。
現時点ではまだ「近日公開予定」
2026年10月1日時点で、EverDrive-64 PROの公式ファームウェア配布ページに掲載されている最新版は、2026年8月12日付のv26.0812です。このバージョンの変更点はM3D向けNESコアの修正のみで、セーブステート機能はまだ含まれていません。
つまり今回の発表は、「セーブステート機能が公開された」というニュースではなく、これまで安定性の問題を抱えていた開発に突破口が見つかり、公開が近づいたという開発進捗の発表です。
実際にどの程度のタイトルに対応するのか、メモリー拡張パックが必要になるのか、保存スロット数や操作方法はどうなるのかなどについては、現時点では明らかにされていません。これらについては、正式なファームウェアの公開と合わせて詳細が発表されるのを待ちたいところです。














ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0