RetroArchのセーブ同期やROM変換に対応する「RomM 5.4.0」が正式公開。Alpha版から一般リリースへ

RetroArchのセーブ同期やROM変換に対応する「RomM 5.4.0」が正式公開。Alpha版から一般リリースへ

ゲームライブラリー管理サーバー「RomM」の開発チームは2026年10月11日(日本時間)、新バージョン「5.4.0」を正式リリースしました。10月6日に公開されたAlpha版から通常リリースへ移行したことで、試験版での導入を見送っていたユーザーも更新を検討できる段階となりました。

RomMは、自分で用意したサーバー上でゲームのROMファイルや関連情報を一元管理できるオープンソースのソフトウェアです。当サイトでも10月7日に「5.4.0-alpha.1」を紹介しましたが、今回の正式版には、同バージョンで案内されていたRetroArchのセーブ同期やROM形式変換などの機能が含まれています。

●RomM 5.4.0 正式版(GitHub)
https://github.com/rommapp/romm/releases/tag/5.4.0

RetroArchのセーブ同期など、5.4系の主要機能を正式版として利用可能に

RomM 5.4系の目玉となっているのが、RetroArchの「Cloud Sync」への対応です。RomMをWebDAV経由の同期先として指定することで、RetroArchで使用するセーブデータやステートを自分のサーバー上で管理できるようになります。

また、EmulatorJSやEasyRPGなど、ブラウザー上で動作するプレーヤーのセーブ同期にも対応。さらに、対応する端末へゲームのインストールを指示する機能や、rom-convertoを使用したROM形式の変換機能も用意されています。

このほか、EasyRPGを利用して、RPGツクール2000/2003向け作品をブラウザー上でプレイする機能も含まれています。

ただし、これらは今回の正式版で初めて追加されたものではなく、すでにAlpha版の段階で発表されていた機能です。また、RetroArchとの同期についても、ROMのファイル名による照合や使用するエミュレーター、コアによるセーブ形式の違いがあるため、すべての環境で無条件にセーブデータを共有できるわけではありません。

更新時はデータベースの移行処理に注意

正式版となった5.4.0ですが、既存環境から更新する際には注意が必要です。

公式リリースノートによると、今回のバージョンにはデータベースの移行処理が含まれており、初回起動時には15~20分ほど待つよう案内されています。特に大規模なゲームライブラリーでは処理に時間がかかる可能性があるため、移行作業中にコンテナを再起動しないよう注意が呼びかけられています。

また、ROM形式の変換機能は初期状態では無効になっており、利用するには「ROM_CONVERTO_ENABLED=true」の設定が必要です。ライブラリー全体を対象とした「Convert library」は、変換後に元のファイルを削除して置き換える仕組みのため、実行前には必ずバックアップを取っておきましょう。

なお、別のオリジンからRomMへ接続するブラウザークライアントを利用している場合は、Alpha版の段階から案内されていたCORS設定の変更についても確認が必要です。

今回の正式リリースは、Alpha版で紹介された機能を改めて利用する機会となりますが、不具合の解消やあらゆる環境での互換性が保証されたことを意味するものではありません。すでにRomMを運用している場合は、公式の変更履歴や設定上の注意点を確認したうえで更新を検討するといいでしょう。

RetroArch Cloud Syncの設定方法やセーブデータの互換性、各機能の詳細については、10月7日に公開した当サイトのAlpha版紹介記事も参考にしてください。

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