ゲームボーイアドバンス(GBA)向け『ポケットモンスター エメラルド』をベースにした非公式改造プロジェクト『Pokémon Quetzal』の最新版となるv0.9.1が公開されています。開発者のTenma氏が手掛ける本作の配布ページでは、2026年10月12日時点で最新版への更新が確認できます。今回の目玉は、ホウエン、カントー、ジョウトという3つの地方を舞台にした冒険を、リーグ制覇前から切り替えながら進められるようになったことです。
●Pokémon Quetzal 公式ダウンロードページ
https://pokemonquetzal.app/en/downloads/
『Pokémon Quetzal』は、GBA版『ポケットモンスター エメラルド』をベースに、さまざまな機能やポケモンなどを追加したファンプロジェクトです。複数人でのマルチプレイにも対応しているほか、過去のアップデートでは新しい地方で冒険できる要素も導入されてきました。
前バージョンのv0.9.0では、従来のホウエン地方に加えてカントー地方とジョウト地方が登場。ただし、別の地方で新たな冒険を始めるには、それまでの地方でポケモンリーグを制覇する必要がありました。
今回のv0.9.1では、この仕組みが大きく見直されています。
リーグ制覇前でも別の地方で冒険できるように!
Redditに公開されたv0.9.1の変更一覧によると、新たに導入されたのが複数の地方での冒険を並行して進められる仕組みです。
ゲーム内の「MISC → TRAVEL」から地方を切り替えられるようになり、ひとつの地方でポケモンリーグを制覇していなくても、別の地方で冒険を始めることが可能になりました。
たとえば、ホウエン地方を冒険している途中でカントー地方に移り、そこで新たな旅を始めるといった遊び方ができるわけです。さらに、元の地方に戻って冒険の続きを再開することもできます。
地方を切り替える際には、冒険を中断した安全な屋外の場所が記録され、戻ってきたときにはその地点から再開できる仕組みも用意されています。記録された場所に戻れない場合は、対応する回復地点に移動するとのことです。
ただし、すべての地方へ無条件で移動できるわけではありません。ゲーム序盤のイベントや現在地などによっては移動が制限される場合があり、同時進行できる地方の上限についても現時点では確認できていません。
手持ちポケモンや所持金を共有するかどうかも選べる
もうひとつの大きな特徴が、地方ごとに使用するポケモンやアイテムなどを細かく管理できることです。
新たな地方で冒険を始める際には、「CURRENT」「NEW」「NEW + PC」という選択肢が用意されています。また、手持ちポケモンや育て屋、バッグの道具、所持金などについて、別の地方と共有するか、それぞれ独立して管理するかを設定できるようになりました。
これにより、それまで育ててきたポケモンなどを活用する遊び方だけではなく、別の地方で新たな仲間を集め、最初から冒険するようなプレイスタイルにも対応します。
地方ごとに手持ちを分けている場合は、以前の冒険に戻ると、その地方で使用していたポケモンが復元される仕組みです。また、リーグ制覇後には、対象となる道具や所持金などの資源が攻略済みの地方のものと統合されると説明されています。
単純に行ける場所が増えただけではなく、複数の地方を冒険することを前提にした管理機能が用意されているところが、今回のアップデートの面白いポイントといえそうです。
最初のポケモンが84種類に増加! 便利な機能も追加
地方の切り替え以外にも、いくつかの新機能が追加されています。
まず、冒険の最初に選べるポケモンの候補が、従来の76種類から84種類に増加しました。新たに追加されたのは、ルリリ、キバゴ、ヤンチャム、クズモー、ヒドイデ、ジャラコ、タイレーツ、ドラメシヤの8種類です。
さらに、ランダムで提示される最初のポケモンについても、候補を1種類、3種類、またはすべてから選べる設定が追加されています。
このほか、冒険開始時から通常の自転車を受け取れるオプションや、「POKÉMON → TRAIN → LEVEL UP」から条件に応じてポケモンをレベルアップさせられる機能も登場しました。
地方を切り替える際の案内表示も改善されており、何を引き継ぎ、何が保持されるのかといった情報が、以前より分かりやすく表示されるようになっています。
導入には米国版『ポケットモンスター エメラルド』のROMが必要
『Pokémon Quetzal 0.9.1』は、プロジェクトの配布ページから導入できます。
ただし、本作はゲームそのものを配布する形式ではありません。正規に入手した米国版『Pokémon Emerald』のROMデータを用意し、専用のパッチ機能を利用する必要があります。
配布ページにはブラウザ上で動作する「Quetzal Patcher」が用意されており、ROMファイルを指定してエディションや言語を選ぶことで、パッチ処理を行う仕組みです。
また、公式サイトではPC向けのGBAエミュレーター「mGBA」なども紹介されています。ただし、日本語への対応状況や実機での動作、過去バージョンのセーブデータとの全面的な互換性については確認できていません。
なお、『Pokémon Quetzal』はファンによって制作された非公式作品であり、任天堂やゲームフリークなどによる公式タイトルではありません。
ひとつの作品で複数の地方を冒険できるだけではなく、その進行状況を切り替えながら楽しめるようになった今回のアップデート。従来の『ポケモン』とはひと味違った冒険を楽しみたい人にとって、注目のプロジェクトといえそうです。
via.Reddit















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