ニンテンドーDSi向けに配信されていたDSiウェア『紙ヒコーキ』を、Wiiで動作させる非公式Homebrew「Paper Airplane Chase GX」が登場しました。
開発したのはcmyksoda氏で、2026年10月8日に海外フォーラムのGBAtempで完成を報告しています。GitHubではソースコードや導入方法も公開されています。
本作は単にDSiウェアをWiiへ移植しただけではなく、テレビ画面に合わせた表示機能や240p出力、ローカルでの2人対戦にも対応している点が特徴です。なお、任天堂による公式移植ではありません。
●Paper Airplane Chase GX(GitHub)
https://github.com/cmyksoda/Paper-Airplane-Chase-GX
●Paper Airplane Chase GX(GitHub Releases)
https://github.com/cmyksoda/Paper-Airplane-Chase-GX/releases
●『紙ヒコーキ』任天堂公式ページ
https://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/kamj/index.html
『メイド イン ワリオ』から生まれた『紙ヒコーキ』をWiiに移植
『紙ヒコーキ』は、2008年12月24日に任天堂から配信されたDSiウェアです。海外では『Paper Airplane Chase』や『Paper Plane』というタイトルで登場しました。
もともとはゲームボーイアドバンス用ソフト『メイド イン ワリオ』に収録されていたミニゲームをアレンジした作品です。紙飛行機を左右に操作して落下する角度を調整し、障害物を避けながら進んでいくシンプルなアクションゲームとなっています。

今回公開された「Paper Airplane Chase GX」は、DSiエミュレーターを介してゲームを実行するものではなく、Wii向けにゲームをネイティブ移植したHomebrewです。
オリジナルのゲームプレイや音楽、効果音を再現しているほか、新たなタイトル画面やポーズメニューも用意されています。
ちなみに、開発者のcmyksoda氏は、同じくDSiウェアとして登場した『鳥とマメ』(海外名:Bird & Beans)のWii向け移植版「Bird & Beans GX」も手掛けています。今回の作品は、その姉妹プロジェクトにあたります。
8種類のタイムアタックや2人対戦にも対応
「Paper Airplane Chase GX」には、オリジナル版をベースにした3種類のゲームモードが収録されています。
- とことん(Endless): 障害物を避けながら進み、ハイスコアを目指すモードです。
- タイムアタック(Time Attack): 全8コースが用意されており、それぞれのクリアタイムを競います。
- たいせん(Race): 2つのコントローラーを使い、ローカル環境で2人対戦が楽しめます。
DSi版では1台の本体を2人で持って対戦していましたが、Wii版ではそれぞれのプレイヤーが別々のコントローラーを使用できます。Raceモードの開始後にもう一方のコントローラーから操作を入力することで、2人目のプレイヤーが参加する仕組みです。
対応するコントローラーも幅広く、Wiiリモコンの縦持ち・横持ちに加えて、ヌンチャク、クラシックコントローラー、ゲームキューブコントローラーが利用できます。
また、とことんモードのハイスコアやタイムアタックのベストタイムも保存できるため、繰り返し記録更新に挑戦することが可能です。ただし、対戦モードの勝利数は保存されません。
240p出力やワイド画面表示にも対応
テレビで遊ぶことを考慮した表示設定も、本作の見どころです。オリジナルのDSiでは2画面を使用していましたが、Wii版ではとことんモードとタイムアタックで上下に並べて表示し、対戦モードでは左右に並べる形式を採用しています。
画面表示には、オリジナルのピクセルサイズを維持する「Fixed」と、テレビ画面に合わせて拡大する「Fill」の2種類が用意されています。
FillではWii本体の4:3/16:9設定を認識して拡大率を調整するほか、ワイド画面環境でも中央に4:3の表示領域を確保するオプションが利用できます。
さらに、240p/60Hz出力にも対応しています。240pでは表示できる走査線が少なくなるため、隣接するラインを合成することで画面全体を収め、細い足場などのちらつきを軽減する工夫が施されています。
こうした設定はポーズメニューの「Graphics Options」から変更でき、次回起動時にも引き継がれます。CRT(ブラウン管テレビ)などで楽しみたい人にとっても、興味深い仕様といえそうです。
導入には対応するDSiウェアのROMが必要
「Paper Airplane Chase GX」を利用するには、Homebrew Channelが導入されたWii本体、SDカード、そしてユーザー自身が用意した対応DSiウェアのROMが必要です。
基本的な導入手順は、配布ZIPをSDカードのルートに展開し、「sd:/apps/paperplane/」フォルダー内に、ゲームのROMファイル(.nds形式)を配置するというものです。その後、Homebrew Channelから起動します。
初回起動時にはROMのチェックと必要なデータの準備が自動的に行われます。2回目以降は保存されたキャッシュを利用するため、初回起動に成功した後はROMファイルをSDカードから取り除くこともできます。
ただし、現時点で対応しているのは米国版(USA/EnFrEs)のDSiウェアROMのみです。ほかの地域向けや異なるリビジョンには対応していないため、注意が必要です。日本版『紙ヒコーキ』のROMをそのまま利用できるわけではありません。
なお、GitHubではソースコードや導入方法が公開されていますが、今回の確認ではReleasesページに配布ファイルを確認できませんでした。導入する場合は、今後の公開状況も含めて公式リポジトリを確認してください。
かつてDSiの小さな画面で楽しんでいた『紙ヒコーキ』が、Wiiを通じてテレビでも遊べるようになるのは面白い試みです。特に2人対戦や240p出力まで用意されている点は、単なる移植にとどまらないこだわりが感じられます。
via.GBAtemp















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