PS5でPS2をネイティブエミュレーション。「PS5SX2 1.50」公開、CSO/ZSOや最大6倍解像度にも対応

PS5でPS2をネイティブエミュレーション。「PS5SX2 1.50」公開、CSO/ZSOや最大6倍解像度にも対応

PS2エミュレーター「PCSX2」を脱獄済みPS5上でネイティブ動作させるプロジェクト「PS5SX2」のバージョン1.50が、9月29日に公開されました。

今回のアップデートでは、新たにCSO/ZSO形式のゲームイメージに対応したほか、8~64MBの仮想メモリーカード作成やコントローラーの振動、FPSやCPU/GPU負荷を確認できるパフォーマンス表示などが追加されています。

●PS5SX2 GitHubリポジトリ
https://github.com/Swordpdf/PS5SX2

●PS5SX2 1.50リリース
https://github.com/Swordpdf/PS5SX2/releases

PS5本体上でPS2エミュレーターを直接実行

PS5SX2は、PC向けPS2エミュレーターとして知られる「PCSX2」をPS5向けに移植したプロジェクトです。

特徴的なのは、別のPCで動かしたゲーム画面をストリーミングする仕組みではなく、PCSX2のリコンパイラやレンダラーを含むエミュレーション処理そのものをPS5本体上で実行しているところです。グラフィック描画にはPS5向けのVulkanドライバーが利用されています。

また、PS5SX2ではPS2のネイティブ解像度から最大6倍まで内部解像度を変更可能。ワイドスクリーンや60FPS用のPCSX2パッチにも対応しており、設定用ページをスマートフォンから開いて解像度やアスペクト比、フィルターなどを変更することもできます。

v1.50でCSO/ZSOや仮想メモリーカードに対応

PS5SX2 1.50では、これまで対応していたISO/CHD形式に加え、圧縮イメージ形式のCSO/ZSOがゲーム一覧に表示され、そのまま起動できるようになりました。

さらに設定画面から8MB、16MB、32MB、64MBの空のメモリーカードを作成できる機能も追加。ゲームごと、あるいは全ゲーム共通で使用するメモリーカードを指定できるようになっています。

ゲーム中の振動にも対応し、PS2ゲームから送られる振動をDualSenseまたはDUALSHOCK 4で再現できるようになりました。

オンスクリーン表示も強化されており、FPSだけではなく、PS2のEE、GS、VU各処理の負荷を表示可能。直近1分間のフレームレートをグラフで確認する機能も用意されています。

このほか、PS5本体のWebブラウザーから設定画面を開く機能や、USBキーボード/マウスへの対応、テクスチャーパック関連の機能なども追加・強化されています。

利用には脱獄済みPS5が必要

ただし、PS5SX2は通常の市販状態のPS5にインストールして利用できるソフトではありません。

動作には脱獄済みのPS5に加えて、「PS5SX2 Helper」や「ShadowMountPlus」などの環境が必要です。また、PS2 BIOSやゲームデータについてもPS5SX2には含まれておらず、ユーザー自身が所有する環境から用意する必要があります。

対応状況についても、PS5のファームウェアによって一部機能に制限があります。プロジェクト側では複数のPS5およびPS5 Proで動作確認を行っていますが、PS2タイトル全体の完全な互換性を保証しているものではありません。

PS5上でPS2エミュレーターを直接動かし、さらに高解像度化やパッチ、スマートフォンからの設定変更まで利用できるPS5SX2。まだ発展途上のプロジェクトではあるものの、今回の1.50では対応形式やメモリーカード、振動、パフォーマンス表示など実用面の機能が一段と充実しています。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer