Xbox 360で往年のパソコン「Amiga」のゲームやソフトウェアを楽しめるエミュレーター「Amiga 360 Refresh 2026 – Feature Edition」が、2026年10月6日に公開されました。
本ソフトは、かつてXbox 360向けに登場したAmigaエミュレーターの技術をベースに、ユーザーインターフェースやストレージ管理、各種設定機能などを大幅に刷新したものです。
Amiga 500やAmiga 1200、Amiga 4000などの環境を切り替えて利用できるほか、HDF形式の仮想ハードディスク、CD-ROMのISOイメージ、WHDLoad、Picasso96によるRTG表示などにも対応しています。
ただし、利用するにはJTAG/RGH環境のXbox 360が必要です。一般的な無改造のXbox 360でそのまま動作するものではありません。
●Amiga 360 Refresh 2026 – Feature Edition(Xbox 360版・GitHub)
https://github.com/djforrest33-hash/amiga360-refresh-2026-xbox-binaries/releases/tag/v1.0-feature-edition
●Amiga 360 Refresh 2026 – Feature Edition(Windows PC版・GitHub)
https://github.com/djforrest33-hash/amiga360-refresh-2026-pc-binaries/releases/tag/v1.0-feature-edition-pc
エミュレーションコアはそのままに、使い勝手を大幅に改善
今回公開された「Amiga 360 Refresh 2026」は、従来の「Amiga360」や「P-UAE 2.3.3」のコードをベースにしたプロジェクトです。
ただし、エミュレーションコアそのものを新しいものへ置き換えたわけではありません。開発者によれば、約15年前のエミュレーションコアは維持しながら、その周辺にある操作性や設定、メディア管理などの機能を重点的に改良したとのことです。
また、Lantus氏によって公開された従来の「Amiga360 1.0」とは別プロジェクトであり、オリジナル版を置き換えるものではないと説明されています。
特に大きな特徴が、Xbox 360のコントローラーによる操作を重視したGUIです。ゲームパッドを使って各種設定やディスクの選択、エミュレーションの操作などを行えるように設計されています。
エミュレーション画面からGUIへ戻ったときには、一時停止したゲーム画面を背景に残す機能も搭載されています。さらに、ジョイスティック操作とマウス操作を組み合わせたモードや、それぞれに特化した操作モードも用意されています。

Amiga 500からAmiga 4000まで、用途別のプロファイルを用意
本ソフトでは、Amigaの代表的なモデルを想定した複数のプロファイルが用意されています。
対応する主なプロファイルは以下の通りです。
- Amiga 500(A500):初期のAmigaゲームなどを利用するための環境です。
- Amiga 1200(A1200):AGA対応ソフトウェアなどを想定した環境です。
- Amiga 1200 WHDLoad:WHDLoadを利用する構成向けの環境です。
- Amiga 4000(A4000):上位モデルを想定した環境で、Workbenchなどの利用にも適しています。
さらに、Workbenchを中心とした構成に向けた内部プロファイルも用意されています。
従来のエミュレーターでは、利用するAmigaのモデルや搭載メモリー、周辺機器などに合わせて細かな設定を行う必要がありました。
今回のバージョンでは、こうした用途ごとのプロファイルを利用することで、目的に合った環境を選びやすくなっています。
HDFやISO、WHDLoadなどストレージ関連の機能も強化
エミュレーターとしての基本機能だけではなく、ストレージ周りが強化されている点も見逃せません。
まず、Amigaのハードディスク環境を扱うためのHDF形式に対応しています。さらに、Xbox 360側のディレクトリをAmigaのドライブとしてマウントする機能も搭載されており、DH0からDH3までのドライブを扱えます。
CD-ROM関連では、uaescsi.deviceを通じたCD-ROMやISOイメージの利用に対応しています。起動時にISOファイルを指定する必要はなく、GUIからメディアを選択したり交換したりすることも可能です。
また、ZIPやM3Uを利用したディスクの切り替えにも対応しており、複数枚のフロッピーディスクを使用するソフトウェアでも扱いやすい構成になっています。
WHDLoad向けプロファイルも用意されているため、対応するAmigaゲームをハードディスク環境から利用したい場合にも役立ちます。
このほか、Picasso96を利用したRTG(Retargetable Graphics)にも対応しています。これにより、対応するWorkbench環境では、Amiga標準の画面モードとは異なるグラフィック表示も利用できます。
開発者の報告によれば、Picasso96を使用したAmigaOS 3.9の動作も確認されているとのことです。
セーブステートや設定保存などの便利な機能も搭載
そのほかにも、日常的な利用を便利にする機能が追加されています。
ゲームの状態を保存できるセーブステート機能や、設定内容を保持する機能を備えているほか、ハードディスクやフロッピーディスク、CD-ROM、CPUなどの動作状況を確認できるインジケーターも改良されています。
FPSを数値で表示する機能や、プロファイルおよびハードディスクファイルのプレビュー表示、テーマの切り替えなども搭載されています。
また、Workbench環境などで起動に失敗した場合には、エミュレーター全体を終了することなく、エミュレーション部分だけを再起動する機能も用意されています。
ただし、開発者は実機でのテストを行ったうえで、一部に軽微な不具合が残っていることも明らかにしています。特に、外部から用意したWorkbenchのHDFファイルが初回起動に失敗する場合があり、その際はエミュレーションの再起動で復旧できることがあると説明しています。
利用にはJTAG/RGH環境が必要。Windows PC版も公開
「Amiga 360 Refresh 2026 – Feature Edition」のXbox 360向けバイナリは、GitHubで無料公開されています。
導入方法については、ダウンロードしたZIPファイルを展開し、Xbox 360側のフォルダーに配置したうえで、A360RF26.xexを起動する方式です。
ただし、対象となるのはJTAG/RGH環境が構築されたXbox 360です。通常の市販状態のXbox 360でそのまま利用できるものではないため、注意が必要です。
また、配布パッケージにはKickstart ROMやWorkbench、ゲームデータ、WHDLoadコレクションなどは含まれていません。これらは適切な権利を持つファイルを別途用意する必要があります。
なお、Xbox 360版とは別にWindows PC向けの「Feature Edition」も公開されています。
Xbox 360でAmigaを動かすというニッチな環境ではありますが、従来のエミュレーション技術を活かしながら、現代的な操作性や便利な機能を追加した点は興味深いところです。
古いゲーム機とさらに古いパソコンを組み合わせて楽しめる、レトロハードウェア愛好家にとって注目したいプロジェクトといえそうです。
via.GBAtemp















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