前回の記事で『Analogue Pocket』に赤外線通信機能を使ったソフトとして、『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』の「ふしぎなおくりもの」ができるのか検証を行いました。当初はそもそも『Analogue Pocket』で赤外線通信はできないんじゃないか? と疑問に思った瞬間もありましたが、とりあえず使えることはわかったのでひと安心。
というわけで、今回はその赤外線通信機能を使ったソフトの続編をお送りいたします。ピックアップしたタイトルは、『ちっちゃいエイリアン』と『ぞくぞくヒーローズ』の2タイトル。この2本が『ポケモン』と異なる点は、赤外線通信機能がないとそもそもゲーム自体が遊べないという点です。
家庭にあるリモコンを使ってエイリアンを捕まえる『ちっちゃいエイリアン』
この『ちっちゃいエイリアン』は、2001年2月27日にクリーチャーズから発売された、宇宙救済という謎ジャンルのゲームです。その最大の特徴は、ゲームボーイカラーに搭載された赤外線通信機能を利用して、電気スタンドや蛍光灯、冷蔵の明かりのほか、赤外線通信を使ったテレビやエアコンなどのリモコンを使って「ちっちゃいエイリアン」を捕まえるというもの。
ちなみに『ポケモンピンボール』同様に振動カートリッジにもなっており、単4電池を使用してゲームが遊べるようになっています。
ということで、さっそく自宅にあるリモコンなどを用意して検証してみることに。電気スタンドはなかったのでLEDライトをいくつか当ててみましたが、まったく反応せず。また、冷蔵庫の明かりにもまったく反応がありませんでした。こうした家電は、以前は赤外線センサーで感知できていたようですが、現在のLEDなどではあまり反応しないようです。
続いて、エアコンとHDMIセレクターに使用しているリモコンをチェックしてみることに。こちらはしっかりと反応していることがわかりました。しかし、ボタンを連打する必要があったため、HDMIセレクターのリモコンの方が押しやすかったことからこちらを利用。バッチリエイリアンを捕まえることに成功しました。
オススメのリモコンは、このように小ぶりでボタンが押しやすいものを選んだ方がいいでしょう。また、『Analogue Pocket』の赤外線機能のセンサー位置に合わせるようにしましょう。
ちなみに今回は試していませんが、赤外線通信機能を利用してお友達と交換することもできるそうですが、どれだけニーズがあるのかよくわからなかったため今回は試していません!
『ぞくぞくヒーローズ』はシビア過ぎて『Analogue Pocket』では変身できず!?
続いて入手したのは、同梱された専用のアイテム「フルチェンジャー」を利用して宇宙文字を描き、ヒーローに変身して戦っていくという男の子の夢を具現化したようなゲームの『ぞくぞくヒーローズ』です。
アマゾンで新品が売られていたので購入したのですが、未使用とはいえ幾分年月が経ちすぎていたこともあり、「フルチェンジャー」の電池が切れていたようでうまく動かず。近所のJoshinに電池を購入しにいくことに。
というわけで、さっそく試してみたのですが……これが、『Analogue Pocket』では何度やってもうまく反応せず。具体的には、ゲームの序盤で変身の仕方を教えられそれを実践してみるというシーンで、この「フルチェンジャー」を利用して変身するという場面が出てきます。
「フルチェンジャー」は、上部のボタンを押して赤いLEDが光ったあと、上、下、上といったように3つの方向に振って成功すると音がなり、10秒以内に本体の赤外線センサーに近づけてボタンを押すことで入力できるという仕組みになっています。
元々ゲームボーイカラー専用ということもあり、そちらの本体の形に合わせてガイドが付けられており、それに合わせれば赤外線センサーにピッタリ合うという仕様になっているのですが、『Analogue Pocket』ではややずれてしまっており、何度やっても成功しませんでした。
そもそもやり方が間違えているのかと思い実機で試してみたところ、こちらは問題なく変身できたため、どうもこの赤外線通信の部分のやり方を工夫する必要がありそうです。
というわけで、残念ながらうまくいかなかったわけですが、そもそも赤外線通信を使った多くのゲームは割と入力がシビアなものが多いといった印象です。