Gamebank-web.comより販売されている(商品の販売自体はアマゾンでのみ)、PCエンジン用のROM吸い出しツール『PCEダンパー V3』。現在アマゾンで売られているものには『PCEダンパー V2』と書かれていますが、実際に届いたのは最新版の『PCEダンパー V3』でした(2021年6月26日現在)。
ということで、今回はこちらのレビューをお届けします。
すでにいくつかのダンパーをご紹介してきましたが、単純にROMを吸い出すだけならばレトロフリークなどでも代用することができそうです。しかし、今回あえてこちらのツールを入手した理由は、説明分に「ダンパーにカートリッジを差し込んだ状態で、各種エミュレータから直接起動することも出来ます」と書かれていたからでした。
ちなみに、『PCEダンパー V3』本体だけでは使うことができず、別途USBプリンターケーブル(Type B)を用意する必要があります。過去に同社のダンパーを購入した人は、そちらに付いてきたケーブルも利用することが可能です。
使い方自体は至ってシンプルです。同社のサイトよりウィンドウズ版のクライアントツールをダウンロードします。カートリッジをダンパーに差した状態でUSBケーブルをPCに接続し、クライアントツールを起動します。
最初に「Info」を選んでカートリッジ内容を確認し、正しく認識されているかチェックします。Alt Titleは文字化けで表示されますが、こちらは気にしなくてもOKです。とくに問題なさそうならば、「Dump」を押して保存するROMの保存先と名前を入力すると、吸い出しが始まります。
しばらく待つと吸い出しが完了するので、エミュレーターなどで動作をチェックしてみましょう。
エミュレーターから直接起動できる「ダイレクトアクセス機能」
この『PCEダンパー V3』に限った話ではありませんが、同社のダンパーはROMを差した状態でクライアントツールなどを使用せずに、吸い出しもせず直接エミュレーターからROMを読み込ませることもできます。
こちらもやりかたは至ってシンプルです。カートリッジをダンパーに差した状態でUSBケーブルをPCに接続し、エミュレーターを起動します。エミュレーターからROMを選ぶときに、PCのドライブから「PCE」と書かれているものを探して、その中にある「DUMP.ROM」を選択しましょう。
上手くいけば、エミュレーターでゲームが起動します。
お手軽に吸い出せる便利ツール
さすがにバージョンも3になったことで、ずいぶんこなれてきている印象のダンパーですが、使い方で迷うことはほとんどなく、簡単に使えるところはさすがという感じです。ひとつ残念なところは、クライアントツールがウィンドウズにしか対応していないところでしょう。
自分のライブラリーを吸い出して活用したいというときには、いろいろと役立ってくれそうです。
ちなみに、手持ちのソフトで軽くチェックして見たところ、『F1サーカス』以外はほとんど問題なく吸い出すことができました。
×F1サーカス
◎ファイヤープロレスリング コンビネーションタッグ
◎フォーメーションサッカー
◎カトちゃんケンちゃん
◎邪聖剣ネクロマンサー
◎R-TYPE I
◎上海
◎プロ野球ワールドスタジアム
●GAMEBANK-web.comオリジナル「PCEダンパー V2」【※USBケーブル別売り】/ PCエンジン PC Engine Dumper レトロゲーム 吸い出しツール [2255]
価格:5,800円(税込)