PS5向けPS2エミュ「PS5SX2 2.03」公開!ゲーム一覧の表示が約3倍高速化、起動処理も改善

PS5向けPS2エミュ「PS5SX2 2.03」公開!ゲーム一覧の表示が約3倍高速化、起動処理も改善

PlayStation 5(PS5)向けの非公式PlayStation 2エミュレーター「PS5SX2」のバージョン2.03が、2026年10月12日(日本時間)に公開されました。

今回のアップデートでは、ゲーム一覧画面の表示処理が約3倍高速化されたほか、起動時に必要な権限取得処理の変更や、ヘルパーペイロードの刷新が行われています。

●PS5SX2 2.03
https://github.com/Swordpdf/PS5SX2/releases/tag/vk-285-163

ゲーム一覧の表示が約3倍高速化!

PS5SX2は、PC向けのPS2エミュレーター「PCSX2」を、脱獄済みのPS5上でネイティブ動作させるプロジェクトです。最大6倍の内部解像度やセーブステート、HDテクスチャパック、RetroAchievementsなど、さまざまな機能に対応しています。

今回のバージョン2.03では、ゲーム一覧画面である「シェルフ」の起動処理が最適化されました。

具体的には、画面に表示する文字の描画処理を複数のスレッドで実行するように変更したほか、CPUクロックの取得方法を見直しています。

これにより、従来は約510ミリ秒かかっていたシェルフの表示処理が、約160ミリ秒に短縮されました。処理速度としては約3.2倍に相当します。

また、開発者が実機で測定したところ、PS5SX2を起動してから最初の画面が表示されるまでの時間も、約0.4秒短縮されたとのことです。

なお、約3倍という数値はシェルフ内部の表示処理に関するもので、PS5SX2全体の起動時間が3分の1になるという意味ではありません。

権限取得処理を変更し、ヘルパーも刷新

もうひとつの変更点が、PS5SX2の起動時に使用する権限取得処理です。

バージョン2.03では、2.01より前に採用されていた方式に戻され、etaHENやOnionHEN、専用ヘルパーが応答するファイルベースのリクエストを利用するようになりました。

これに伴い、Lapyデーモンへの権限取得リクエストは行われなくなっています。開発者によれば、新しいヘルパーを読み込んでいる環境では、数ミリ秒でリクエストに応答するとのことです。

一方、Lapyデーモンしか導入されていない環境では、バージョン2.03はroot権限を取得せずに動作するため注意が必要です。

さらに、従来の統合型ヘルパー「ps5sx2-aio.elf」は、「ps5sx2-bot.elf」に変更されました。

新しいファイルには、ヘルパー、インストーラー、ディスク起動用の機能がまとめられており、PS5SX2用として必要なペイロードをひとつに集約しています。

このほか、起動時の各処理に要した時間を「boot.log」へ記録する機能も強化されました。これにより、起動処理のどこに時間がかかっているのかを確認しやすくなっています。

PS5SX2 2.03は、開発者のGitHubから入手可能です。ただし、一般的な市販状態のPS5でそのまま使用できるソフトではなく、脱獄済みのPS5など、Homebrewを実行できる環境が必要です。

また、PS2のBIOSやゲームデータは同梱されていないため、利用者自身で適切に用意する必要があります。

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