今さら人に聞けないシリーズ:レトロゲームのROMを吸い出してエミュで遊べるようにする方法【2026年版】

今さら人に聞けないシリーズ:レトロゲームのROMを吸い出してエミュで遊べるようにする方法【2026年版】

ここ最近はレトロゲームを遊ぶ環境も多様化してきて、オリジナルのハードを使う以外にも互換機やエミュレーターなど、様々なデバイスや手段が登場してきました。そこで一度基本に立ち返るという意味も含めて、今回はエミュレーターなどで利用出来るゲームのカセットからROMを吸い出す方法をご紹介しておきたいと思います!

そもそものきっかけとなったのは、「どうやって動かせるようにするのか?」という主旨のコメントを見たことでした。ついつい当たり前だと思っていることでも知らない人にとっては全く分からないということもありますからね!

そもそもROMってなに?

よく、エミュレーターなどに読み込ませるゲームのファイルのことを「ROM(ロム)」と呼んでいますが、そもそもこれってなんなの? と思っている人もいるのではないでしょうか。こちらは「Read Only Memory」の頭文字を取って付けた略語で読み出し専用メモリーのことをさしています。

▲皆さんご存じ、狼やのトライフュース……ってなんだそりゃ!?

逆に書き込めるメモリーのことをRAM(ランダムアクセスメモリーの略語)と呼びますが、掲示板などで「ROMっとけ」といわれるのは、これらか「書き込まずに読むだけにしとけ」という意味でいわれるようになったものです(おそらく)。

そして、ファミコンなど昔のゲームにはこのROMチップの中にゲームのプログラムやデータが入っていました。エミュレーターなどで使用するのは、このカセットからゲームのROMチップのデータを吸い出して、ファイルにまとめたものです。

ひとつ例を挙げると、ファミコンの『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』には、2メガビット(250キロバイト)のROMとして、「UPD23C2013 W06」が採用されていました。こちらのチップの情報を吸い出すというわけですね!

▲『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のカセットの中身。赤枠がROMチップです。

ゲームのROMファイルには、.gbや.nesなど異なる拡張子が付けられています。こちらでおおまかに対応しているゲームを表しています。このROM自体は、エミュレーターだけではなく、EverDriveなどのマルチカートリッジでも使用することができます。

ゲームのROMを吸い出せるダンパー

ここで疑問に感じるのは、「じゃ、どうやってゲームのROMを吸い出すの?」ということではないでしょうか。このときに使用する専用ハードのことを「ダンパー」と呼んでいます。一部例外はありますが、多くは別途専用のハードを入手する必要があると思っていいでしょう。

この「ダンパー」ですが、ひと言でいっても様々な種類が用意されています。一般的なものでいうと、それぞれのハードに特化したものが多い印象です。それとは別に、複数のレトロゲームに対応したマルチタイプのものもあります。これは目的にもよりますが、これから入手するならば、マルチタイプのダンパーを購入することをお勧めします。

以下、各ダンパーの種類をいくつかご紹介していきます。最後に、オススメのものもご紹介します。

GameBank-web.com

古くからレトロゲームのダンパーを取り扱ってきているのが、GameBank-web.comです。そのときどきにより、ダンパー自体もどんどんアップグレードされているので、最新のバージョンを購入することをお勧めします。

一部マルチのダンパーも取り扱っていますが、こちらの特徴は様々なゲーム機ごとのダンパーがラインナップされているところ。ざっくり挙げると、ファミコン、スーパーファミコン、ファミコンディスクシステム、NINTENDO64、バーチャルボーイ、ゲームボーイ/カラー、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、ゲームギア、メガドライブ、PCエンジン、ワンダースワンカラー、MSX、ネオジオポケットといった感じです。

●GameBank-web.comのダンパーページ
https://www.gamebank-web.com/product-list/38

偽物の検出も可能なGB Operator&SN Operator

PCなどに接続することで、カセットから直接エミュレーターでゲームが起動できるアイテムとして話題になったのが、Epilogueから発売されているゲームボーイ/カラー&ゲームボーイアドバンス対応の『GB Operator』です。こちらは、偽物を検出できるという特徴もあるのですが、実は通常のダンパーとしても利用することができます。

また、そのスーパーファミコン版ともいえる『SN Operator』もこの春に発売される予定です。こちらも偽物検出ができます。偽物の検出の部分に関してはスマホのアプリにも対応しているので、ひとつ持っておいてもいいアイテムといえるでしょう。

●GB Operator
https://amzn.to/4uQpRwV

その他のダンパーたち

それ以外のダンパーとしては、『フラッシュボーイ』や『GBxCart』、『INAZUMA REPLAY』など、主にゲームボーイ関連のものがいくつか登場してきました。それぞれに特徴がありますが、これで十分という場合は入手するのもありでしょう。

●フラッシュボーイ 6793円
https://s.click.aliexpress.com/e/_c4OI2br7

●GBxCart 4899円
https://s.click.aliexpress.com/e/_c3cS8CK9

●INAZUMA REPLAY 7800円
https://amzn.to/40VoDD1

イチオシはカートリッジリーダー

そうした中で、イチオシのダンパーがSami氏が開発したオープンソースのマルチダンパーである『Sami Open Source Cartridge Reader』です。こちらはGitHubに書かれているパーツを集めることで、自分で組み立てることも出来ます。

●Sami Open Source Cartridge Reader
https://github.com/sanni/cartreader

しかし、そんな難しいことはできないという人にオススメしたいのが、Save the Hero Buildersで販売されている『Open Source Cartridge Reader V3-ALTER』です。こちらはすでに組み立て済になっており、すぐに使えるところがポイントです。

●Open Source Cartridge Reader V3-ALTER Build service 2万3900円
https://savethehero.builders/ja/collections/build-service/products/open-source-cartridge-reader-v3-alter-build-service

こちらで対応しているのは、スーパーファミコンとNINTENDO64、ゲームボーイ/カラー、ゲームボーイアドバンス、メガドライブです。それに加えて、別売りのアダプターを使用することで、さらに多くの機種にも対応することができます。

ちなみに、大元の『Sami Open Source Cartridge Reader』のほうは、現在V5まで進化しており、見た目やデフォルトで吸い出せるカートリッジの種類も変更されています。

▲『Sami Open Source Cartridge Reader』のV5では、このように見た目も変化しています。

実際の手順はこんな感じ!

今回は、『Open Source Cartridge Reader V3-ALTER』を例に、ファミコンのROMを吸い出す手順をご紹介していきましょう。そのままでは吸い出せないので、ダンパー本体に加えて別売りの『FCアダプタ』(3100円)を用意します。

●FCアダプタ 3100円
https://savethehero.builders/ja/collections/cartridge-adapters/products/fc-adapter

そちらをファミコンのカセットに取り付けて、『Open Source Cartridge Reader V3-ALTER』の一番奥側にあるスロットにさしこみましょう。

これで準備OKというわけではなく、もうひと手間必要です。本体側面側にスイッチがありますが、こちらをGitHubに書かれているものに合わせておく必要があります。吸い出すゲーム機の種類によっても異なるので、その都度確認しましょう。

スイッチを合わせたら電源を入れてメニューに従い、ROMの吸い出しを行います。なぜか1度ではうまくうかないこともあるので、その場合は何度かやり直してみましょう。電源を入れるとメニューが表示されます。ここから「NES/Famicom」を選択します。

ゲームの情報などが表示されるので、ボタンを押して進めていきましょう。逆に表示されないときはうまく認識されていないということになります。

「NES CART READER」のメニューが表示されるので、「Read iNES Rom」を選択します。すると、ゲームの吸い出しが開始されます。

吸い出しが完了すると「PressButton」の文字が表示されます。ただし、ここで注意しなければならないのは、CRC32の結果のところにゲームタイトルが表示されているか? ということです。もし、こちらが「NotFound」などになっている場合は、吸い出しに失敗している可能性があります。

無事吸い出しに成功したら、最後に『ROM Checker』で確認しておきましょう。ここで「データベースのCRCと一致しました」と表示されていればOKです。

というわけで、ざっくりとではありますがゲームをROM化するという情報をご紹介してきました。特にダンパーに関してはとにかく種類が多いのでわからないことも多いと思いますが、マルチダンパーならそうした悩みもある程度集約することができると思います。

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