2026年10月12日(日本時間)、開発者のyuk27氏が、任天堂のゲーム機『バーチャルボーイ』の非公式エミュレーター「VBoy Color v1.0.0-beta.6」を公開しました。今回のアップデートでは、一般的なAndroidスマートフォンやタブレットへの対応が追加され、VRヘッドセットがなくてもカラー化されたバーチャルボーイのゲームを楽しめるようになりました。

VBoy Colorは、バーチャルボーイの特徴である赤と黒を基調としたゲーム画面を、さまざまな色を使って表示できる無料のオープンソースエミュレーターです。これまでもMeta QuestやWindows、Linux向けに公開されていましたが、今回の更新によって対応環境がさらに広がった形です。
●VBoy Color v1.0.0-beta.6 配布ページ(GitHub)
https://github.com/yuk27/VBoyColor/releases/tag/v1.0.0-beta.6
赤黒のバーチャルボーイが色鮮やかなゲーム画面に!
1995年に発売されたバーチャルボーイは、左右の目に異なる映像を表示することで立体視を実現したゲーム機です。ただし、当時のハードウェアの制約から画面は赤色の濃淡と黒で構成されており、一般的なゲーム機のようなカラー表示には対応していませんでした。
VBoy Colorでは、こうしたゲーム画面に独自の色を割り当てることで、オリジナルとは異なるカラフルな映像を楽しめます。
例えば、開発者が公開している比較画像では、『Mario’s Tennis』のコートや背景、『Virtual Boy Wario Land』の洞窟やブロック、『Mario Clash』の土管などが、それぞれ異なる色で表現されています。

カラー表示には複数のモードが用意されており、標準の「Auto」では、背景の奥行きやキャラクターなどに応じた色が自動的に割り当てられます。また、ゲームごとに用意されたカラーパックを使うことで、より細かく色分けされた画面を表示することも可能です。
このほか、複数の色を個別に割り当てる「Multicolor」、グラデーションを使用する「Gradient」、従来の赤色表示などを再現できる「Tint」も利用できます。
ただし、これらのカラー表示はオリジナルのゲームに用意されていたものではなく、エミュレーター側で独自に追加した機能です。また、すべてのゲームが完全に色分けされるわけではありません。
Androidスマホではタッチ操作とゲームパッドに対応
今回のbeta 6で大きく変わったのが、一般的なAndroid端末への対応です。動作対象として案内されているのは、Android 10以降を搭載し、64bit ARMプロセッサーとVulkanに対応した端末です。スマートフォンやタブレットだけでなく、条件を満たすAndroid搭載の携帯ゲーム機でも利用できます。
Android版では、画面上にバーチャルボーイのコントローラーを模した操作ボタンが表示されます。十字キーやA・Bボタンなどをタッチして操作できるほか、ボタンの配置や大きさも自由に調整可能です。

さらに、外部ゲームパッドにも対応しています。ゲームパッドを接続すると画面上の操作ボタンが非表示になる仕組みで、物理ボタンを使ったプレイも可能です。
ゲームごとにボタンの割り当てやタッチ操作のレイアウトを設定できるため、タイトルに応じて操作方法を使い分けられるのも便利なポイントです。
導入には、GitHubの配布ページからAndroid用APKファイルを入手します。Meta Quest向けと同じAPKを使用する仕組みで、インストール後にゲームROMが保存されたフォルダーを指定します。
VRヘッドセットがなくてもプレイ可能!立体視の表示方式も選べる
VBoy Colorはもともと、Meta QuestなどのVRヘッドセットでバーチャルボーイの立体視を再現できることも特徴のひとつでした。
今回のAndroid対応では、スマートフォンの一般的な画面上でもゲームを楽しめます。ただし、通常の2D表示ではVRヘッドセットのような立体視になるわけではありません。一方、beta 6では通常のディスプレイ向けに複数の3D表示方式も追加されました。
左右の目に対応する映像を横に並べるサイドバイサイド方式や、上下に配置する方式のほか、赤/シアンなどの色付きメガネを使用するアナグリフ方式も選択できます。対応する表示機器やメガネを用意すれば、通常の画面でも立体視を試せる仕組みです。
また、今回のアップデートでは、ゲームROMやセーブデータ、セーブステート、各種設定の保存先フォルダーを選択できる機能も用意されました。アプリ内からアップデートを確認・実行する機能にも対応しています。
なお、Windows 10/11の64bit版、Vulkan対応のLinux x86-64版、Meta Quest 2/3/3S/Pro向けにもbeta 6が配布されています。

まだベータ版のため動作には注意
VBoy Colorは現在も開発途中のベータ版として公開されています。そのため、ゲームによってはカラー表示が不完全だったり、表示上の問題が発生したりする可能性があります。
また、Android 10以降であっても、必要なハードウェア条件を満たさない端末では利用できません。macOSやiPhone、iPad、32bit版Androidについても、現時点では対応対象外です。

ゲームROMはエミュレーターに同梱されておらず、開発者は自身が所有するカートリッジから作成したROMを使用するよう案内しています。
なお、当サイトでは今回のバージョンについて実機での動作確認は行っていません。
バーチャルボーイの特徴的な赤黒の世界をカラーで楽しめるだけでなく、スマートフォンという身近な端末でもプレイできるようになった今回のアップデート。かつてのゲームを違った雰囲気で楽しんでみたい人にとって、気になるエミュレーターといえそうです。
via.Reddit















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









GameSir Pocket Taco