Anbernic『RG35XX H』レビュー。扱いやすさは折り紙付きの横持ちスタイル【PR】

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Anbernicより、同社の新型携帯ゲーム機『RG35XX H』のサンプルをご提供していただきました。何かどっかで聞いた事あるような型番だな……と思ったそこのあなた! なかなか鋭いですね。

こちらのマシンは、以前ご紹介したAnbernic『RG35XX Plus』とほぼ同スペックとなっています。『RG35XX Plus』が縦持ちスタイルだったのに対し、今回の『RG35XX H』は定番の横持ちスタイル。つまり、どちらのタイプがお好きかといった好みで選べる新たなバリエーションが加わったと思っていいでしょう。

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『RG35XX H』の発売日は2023年1月5日19時からで、定価は9599円。2日間の期間限定でセール価格のは8899円で販売されます。

●『RG35XX H』の公式ストア

というわけで、今回はこちらのマシンのレビューをお届けします。

シンプル・イズ・ベストの扱いやすさ

『RG35XX』シリーズ全般に共通している特徴ともいえますが、ハイエンドよりというよりもそこそこのエミュレーターが動かせてコンパクトにまとめられた、扱いやすい機種という印象があります。

先ほども触れましたが、マシンスペック自体は液晶やCPU、メモリー関連に至るまで『RG35XX Plus』と同じです。そのため、できることやパワーに関してもまったく同じだといえます。カラーバリエーションは、ブラックとクリアパープル、クリアホワイトの3色。

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▲『RG35XX H』の同梱物。
カラーブラック/クリアパープル/クリアホワイト
スクリーン3.5インチIPS全視野角、OCA全密着/ 640×480
CPUH700 quad-core ARM Cortex-A53、 1.5GHz周波数
GPUdual- core G31 MP2
RAMLPDDR4 1GB
ストレージ64GB TF/MicroSD
システムLinux
WIFI/Bluetooth2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
言語中国語、英語、日本語、韓国語、スペイン語
スピーカー 高音質スピーカー
TFカードデュアル カード スロット、最大 512 GBまで対応
バッテリーリチウムポリマーバッテリー3300mAh、8時間持続可能
充電5V/1.5A、C2C充電器に対応
付属品USB充電ケーブル、ボックス、説明書、スクリーン プロテクター
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本機で対応しているエミュレーターは、PSP、PlayStation、ドリームキャスト、ニンテンドーDS、ゲームボーイアドバンス、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、メガCD、PCエンジン、CD-ROM2、セガマスターシステム、ワンダースワンカラーなど。セガサターンやPlayStation2といったゲームは、ROMを入れても認識されませんでした。

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▲本体底面側には、MicroSDカードを入れるスロットがふたつ用意されています。
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▲本体上部には、ヘッドフォン端子やUSBポート、HDMIポートなどが配置。
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▲本体側面左側には、ボリュームボタンが配置されています。
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▲電源を入れるときは、本体右側のボタンを押しましょう。
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▲USBで充電中は、オレンジ色のランプが光ります。
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▲ミニHDMIで外部ディスプレイに映像を出力することもできます。
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▲こちらは専用のケース。
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▲サイズもピッタリで、持ち歩くときに便利そうです。

採用されているOSはLinux

『RG35XX H』では、デュアルスロットが採用されていますが、左側のTF1/INT.スロット側に入っているMicroSDカードには、ROMデータだけではなくシステムのファイルも入っており、これがないと起動しなくなります。

容量に余裕がある場合は、この最初に入っているMicroSDカードのROMフォルダに各機種ごとのファイルを入れておいた方がいいでしょう。

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▲起動中は緑色のLEDが店頭。システムファイルが入ったMicroSDカードを、間違えて右側のスロットに入れてしまった場合は、電源が入りませんでした。

メニューはいつものシンプルなスタイル。この中の「ゲームルーム」と「RAゲーム」(RetroArchの略)で、エミュレーターを起動することができます。ちなみにデフォルトでは英語表記になっているので、設定で言語を日本語に変更しておいた方がいいでしょう。

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▲すっかり見慣れたメニュー画面。迷うほどの項目がないため、わかりやすい作りです。
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▲日本語に設定することもできます。

『RG35XX H』のパフォーマンスチェック

とりあえず今回は、主にRetroArchに登録されているエミュレーターを中心にゲームをプレイして、全体的なパフォーマンスのチェックを行ってみました。

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▲「RAゲーム」を選んだときに表示される、RetroArchでプレイ可能なエミュレーターのリスト。

ひとつだけ特筆すべき点は、これらのエミュレーターを動かしている間でも、本体はまったく熱を持たないというところです。ドリームキャストの『デッド オア アライブ2』のデモ画面を流しながらサーモグラフィーカメラで撮影してみましたが、本体の温度よりも人の手の方が遥かに温度が高いことが分かります。

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PSP

評価:○

PSPでチェックしたタイトルは、『METAL GEAR SOLID』、『ジャンヌダルク』、『タイムトラベラーズ』の3本。このうち、『ジャンヌダルク』は起動せず。『タイムトラベラーズ』についても、音は出るもののゲームはプレイすることはできませんでした。

『METAL GEAR SOLID』に関しては、一部音切れが発生するところはあるものの、ゲームプレイ自体は概ね良好でした。そのため、タイトルを選べばある程度遊べそうな印象です。

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ドリームキャスト

評価:○

ドリームキャストでは、最も負荷が掛かるタイトルともいわれている『デッド オア アライブ2』と『セガラリー2』をチェック。『セガラリー2』はゲームが起動する途中で止まってしまいましたが、『デッド オア アライブ2』は問題なくプレイすることができました。

『デッド オア アライブ2』のパフォーマンスに関しては、オープニングムービーでは若干音切れが発生するものの、ゲームプレイはほぼ影響を感じないレベルで遊ぶことができました。

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PlayStation

評価:

PlayStationでは、定番の『リッジレーサー』と『ファイナルファンタジー7』で動作をチェック。どちらも特に音切れなどは発生せず、ゲームも快適にプレイすることができました。また、文字などの視認性もいいので、ゲームを持ち歩いてプレイするのにも良さそうです。

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ゲームボーイアドバンス

評価:

ゲームボーイアドバンスでは、まずエミュレーターの性能を測るために『AGSエージングカートリッジ』でチェックしてみることに。こちらはメモリーのみエラーが出ましたが、それ以外のテストはパスしており、概ね良好です。

ゲームのテストでは『メトロイドフュージョン』をプレイ。大方の予想道理、やはりこちらも快適にプレイ出来ます。画面のサイズ的にも、ゲームボーイアドバンスのタイトルは相性が良さそうです。

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▲『AGSエージングカートリッジ』でエミュレーターの性能を確認。
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スーパーファミコン

評価:

スーパーファミコンは、『マリオカート』と『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』、『ファイナルファンタジーVI』の3本でチェック。動作はいずれも快適で、かなり遊びやすい印象です。画面も綺麗で文字も見やすいので、こちらもお気に入りのタイトルを持ち歩いて遊びたくなります。

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メガドライブ

評価:

メガドライブでは、特殊チップのSVPを搭載した『バーチャレーシング』でチェックしてみました。こちらも特に動作的な問題はなし。画面も見やすく、操作性にも特に不満を感じる部分はありませんでした。

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ゲームボーイ

評価:

カラーのゲームばかり遊んできましたが、実はモノクロのゲームボーイのタイトルもなかなか見やすく遊びやすい印象です。画面もオリジナルのゲーム機よりもかなり大きいサイズになっているので、体験としても新鮮に感じるかもしれません。

ちなみに今回は『テトリス』と『カービィのピンボール』の2本をプレイしてみましたが、どちらも問題なく遊ぶことができます。

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PCエンジン

評価:

良質タイトルが多いPCエンジンですが、今回は『ワールドスタジアム』で動作をチェック。もはやこのクラスのゲーム機のエミュレーターはある程度完成されている印象ですが、こちらもまったく問題なく遊ぶことができます。

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ニンテンドーDS

評価:

元々2画面のニンテンドーDSですが、こちらのエミュレーターでは画面の置き方をプレイ中に自由に切り替えることができるなど、快適にゲームをプレイすることができます。今回は、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』をプレイしてみました。こちらは、音切れなども発生せず、プレイした感じもかなりいい印象です。

少しだけ気になったのは、HDMI出力したときの動作がおかしくなることがあったところ。ゲームの画面やテキストが表示されないといったことがありましたが、途中でHDMI出力から通常の表示に切り替えたことが影響しているのかもしれません。それ以外では、特に気になる部分はありませんでした。

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NINTENDO64

評価:

最後にチェックしたのは、NINTENDO64です。選んだタイトルは『007ゴールデンアイ』と『ファミスタ64』ですが、どちらも難ありといったパフォーマンスになっていました。『007ゴールデンアイ』ですが、こちらはおなじみの007のテーマ曲が流れるオープニングで、著しくFPSが低下します。

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『ファミスタ64』の方は、動作自体は快適なものの、なぜかバッティングの画面の時のみ背景がなくなり真っ黒になってしまいます。

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横持ちスタイルでスケルトン好きなら買い!

というわけで、ざっくりとですが本機のパフォーマンスをチェックしてきました。ゲームに関しては動くものもあれば動かないものもあるという感じで、まぁ概ね許容範囲といえそうです。PlayStation 2やセガサターンなど負荷が高そうなエミュレーターは遊べませんでしたが、それ以外のエミュレーターはある程度遊ぶことができます。

横持ちスタイルで、クリアカラーな中華エミュ機を探しているという人は、こちらも検討してみてはいかがでしょうか?

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ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。