Miyoo FlipなどでUSBヘッドセット・DACが利用可能に。「spruceOS 4.5.4」で音声出力が拡張

Miyoo FlipなどでUSBヘッドセット・DACが利用可能に。「spruceOS 4.5.4」で音声出力が拡張

レトロゲーム携帯機向けのコミュニティ製OS「spruceOS」の最新版となるv4.5.4が、2026年10月11日に公開されました。今回のアップデートでは、Miyoo Flipなどの対応機種でUSBヘッドセットやUSB DACへの音声出力が新たにサポートされ、ゲームの音を楽しむための選択肢が広がっています。

spruceOSは、対応するレトロゲーム携帯機の標準OS上で動作するカスタムフロントエンドです。今回追加されたUSB音声機能では、機器の抜き差しや音量調整などにも対応しています。

●spruceOS v4.5.4(ダウンロード・リリースノート)
https://github.com/spruceUI/spruceOS/releases/tag/v4.5.4

USBヘッドセットやDACが利用できる機種は?

今回のUSB音声対応について、開発チームは以下の機種・環境を対象として挙げています。

  • Miyoo Flip
  • TrimUIのA133P搭載モデル
  • Anbernic XXシリーズのうち、カーネルがUSB音声に対応しているモデル

注意したいのは、spruceOS自体が対応している機種すべてでUSB音声が利用できるわけではないという点です。

たとえば、Miyoo MiniやMiyoo Mini Plus、Miyoo Mini FlipなどもspruceOSの正式対応機種に含まれていますが、今回のUSB音声対応機種としては明記されていません。

また、Anbernic XXシリーズについても、USB音声機能をサポートするカーネルが条件となっています。そのため、XXシリーズであれば無条件に利用できるというわけではありません。

USBヘッドセットや外付けDACでゲームの音を楽しめる

今回のアップデートで大きなポイントとなるのが、従来の本体スピーカーやイヤホン端子とは別に、USB接続の音声機器を利用できるようになったことです。

USBヘッドセットはもちろん、USB DACを接続することで、外部の音声変換機器を経由してイヤホンやヘッドホンを使用するといった構成も選択肢になります。

開発チームによると、USB音声機能は以下の操作にも対応しています。

  • ホットプラグ: 本体を起動したままUSB音声機器を抜き差しできます。
  • 音量調整: USB音声出力の音量操作に対応しています。
  • インラインリモコン: 対応するヘッドセットなどのケーブルに備わったリモコン操作をサポートします。

単にUSB機器から音を出せるだけではなく、携帯ゲーム機としての使い勝手も考慮されている点が特徴です。

ただし、個々のUSBヘッドセットやDACとの互換性、給電条件、音声の遅延などについては、今回のリリースノートで具体的な検証結果が示されていません。また、外付けDACを利用した場合の音質改善が保証されているわけでもありません。

当サイトでも実機による接続テストは行っていないため、利用する際は機種やUSB機器の組み合わせに注意が必要です。

RetroAchievementsの管理機能も改良

当サイトでは10月6日に、spruceOS 4.5系で追加されたRetroAchievementsのオフライン実績解除や、RomMクライアント「Grout」との連携について紹介しました。今回のv4.5.4は、その後に公開されたv4.5.2からの更新となります。

USB音声への対応に加えて、RetroAchievementsの実績を携帯機上で閲覧・管理できる新しい「Cheevos」アプリが追加されました。また、オフライン実績に関しても、ゲーム情報のキャッシュや未送信の実績管理などが改善されています。

このほか、Miyoo Flipではゲーム中にイヤホン端子を抜き差しした際の音声出力切り替えが修正されるなど、音声関連の不具合にも対処しています。

なお、オフラインでの実績解除そのものはv4.5.0から利用できる機能であり、今回初めて追加されたものではありません。

v4.5.4の導入・更新方法

spruceOS v4.5.4は、公式GitHubのリリースページから入手できます。新規導入向けには通常パッケージの「spruceV4.5.4.7z」が用意されているほか、v4.5.2から更新するユーザー向けには「spruceOTA-v4.5.2-to-v4.5.4.7z」も公開されています。

また、Windows、Mac、Linux向けの専用インストーラーも案内されており、パソコンからmicroSDカードへの導入が可能です。

Anbernic XXシリーズなど、一部の機種では1枚目のmicroSDカード(TF1)にBaseOSなどのベースシステムが必要になります。導入前に、公式の対応機種一覧とインストール手順を確認しておくことをおすすめします。

レトロゲーム携帯機では、本体のスピーカーやイヤホン端子でゲームの音を楽しむことが一般的ですが、今回のUSB音声対応によって、手持ちのUSBヘッドセットやDACを活用できる可能性が広がりました。対象機種は限定されるものの、すでに対応機を使用しているユーザーにとっては、試してみたい新機能のひとつといえそうです。

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