NINTENDO64用ソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のPC移植プロジェクト「Ship of Harkinian」をPS5向けに移植した、非公式のネイティブポート「oot64-ps5」。その最新版となるv1.1.0が公開されました。
今回のアップデートで大きく変わったのが、PS5コントローラーの右スティックを使ったカメラ操作に対応したことです。NINTENDO64版にはなかった、現在の3Dアクションゲームに近い感覚で周囲を見回せる操作方法が選べるようになっています。
●oot64-ps5 v1.1.0 — Optional camera controls
https://github.com/mshivam019/oot64-ps5/releases/tag/v1.1.0
右スティックでカメラを操作可能に
v1.1.0では、「camera-controls」と呼ばれる新しい操作レイアウトが追加されています。このバージョンでは右スティックがカメラ操作に割り当てられ、その代わりに方向キー(D-pad)がNINTENDO64コントローラーのCボタンやアイテム操作を担当します。
従来から使用されている×ボタン/○ボタンの割り当てや、保存済みのセーブデータについてはそのまま維持されます。そのため、基本的な操作感を大きく崩すことなく、カメラ操作だけを現代的なスタイルに変更できる形です。
なお、従来の操作方法が廃止されたわけではありません。新しい「camera-controls」版とは別に、これまでの操作方法を採用したstock v1.0.0も引き続き配布されており、好みに応じてどちらを使用するか選ぶことができます。
PS5向けにネイティブ4Kビルドも用意
「oot64-ps5」は、PC版Ship of HarkinianをPS5のHomebrew環境向けにネイティブ移植したプロジェクトです。1080pのほかネイティブ4Kで描画するビルドも用意されており、グラフィックスにはPS5向けOpenGL環境が利用されています。
描画については60fpsのフレーム補間をターゲットとしており、プロジェクトのREADMEではHDテクスチャ使用時の実機サンプルで1080p/4Kとも約58~59fpsだったと報告されています。ただし、これはゲーム全体を通して60fps固定で動作することを保証するものではありません。
また120Hz対応ディスプレイでは120Hz出力を要求する仕組みも用意されていますが、これは「120fpsでゲームが動作する」という意味ではありません。プロジェクト側でも120Hz出力そのものやゲーム全体での動作については未検証としており、Ship of Harkinian側のInterpolation FPSについては60に設定することが推奨されています。
レイトレーシングについても対応しておらず、あくまでもOpenGLベースの移植となっています。
通常のPS5ではそのまま遊べない
注意しておきたいのが、「oot64-ps5」はPlayStation Storeなどで配信されている一般向けのPS5ソフトではないことです。NintendoやSonyが提供している公式製品でもなく、Homebrewが利用できる脱獄済みPS5が必要になります。
プロジェクトでは、FTPサーバーに加えてkstuffとShadowMountPlusによるフォルダー形式タイトルへの対応が必要とされています。READMEではファームウェア9.00のPS5を使った動作確認例も掲載されています。
ゲームデータ自体もプロジェクトには含まれていません。利用するには自身で用意した『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のROMから、Ship of Harkinian用の「oot.o2r」を作成する必要があります。
ROMやHDテクスチャ、セーブデータなどは配布されず
今回のv1.1.0についても、ROMデータやHDテクスチャパック、ユーザー個人のセーブデータなどは含まれていません。配布されているのはPS5向けの移植に必要なパッチやプラットフォームコード、ビルド関連ファイルなどです。
『時のオカリナ』をPS5で動かす非公式ネイティブ移植自体はv1.0.0の段階ですでに実現していましたが、今回のv1.1.0では右スティックによるカメラ操作が選べるようになったことで、より現在のゲーム機に近い操作感で楽しめるようになりました。
オリジナルのNINTENDO64版とは大きく異なる操作スタイルになるだけに、「昔遊んだ『時のオカリナ』を現代的な操作で遊ぶ」という点では、なかなか興味深いアップデートといえそうです。















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