小型携帯ゲーム機のMiyoo Miniシリーズ向けに、NINTENDO 64のゲームを動かす非公式プロジェクト『Miyoo64』が更新されました。開発者のmr-finster氏は2026年11月5日にv1.4.6を公開し、『バンジョーとカズーイの大冒険』『パイロットウイングス64』『The New Tetris』の3作品を追加。対応作品が合計15本になったほか、翌11月6日に公開されたv1.4.7では、6作品を対象に操作性や描画処理などの改善が行われています。
●『Miyoo64』最新版のダウンロード(GitHub)
https://github.com/mr-finster/miyoo64/releases/tag/1.4.7
●『Miyoo N64 Ports』公式サイト(対応作品・導入方法)
https://miyoo-n64.pages.dev/
●『Miyoo64』更新履歴(GitHub)
https://github.com/mr-finster/miyoo64/blob/main/CHANGELOG.md
『バンジョーとカズーイの大冒険』など3作品が追加! 対応作品は15本に
『Miyoo64』は、Miyoo Mini、Mini Plus、Mini v4、Mini Flip向けに開発されているオープンソースのプロジェクトです。今回のv1.4.6で新たに3作品が加わり、それまでの12作品から合計15作品に対応しました。
中でも注目したいのが、レア社が手掛けたアクションゲーム『バンジョーとカズーイの大冒険』です。今回追加されたベータ版では、すべてのワールドやボス戦、変身、エンディングまで実装されているといいます。ただし、初代Miyoo Miniでは冬のステージなど、一部の場面で処理が重くなる問題が残されています。
同じくベータ版として追加された『パイロットウイングス64』では、ハンググライダー、ロケットベルト、ジャイロコプターを使った飛行やボーナスゲームに対応。『The New Tetris』では、Marathon、Sprint、Ultraといったひとり用モードのほか、CPUとの対戦やWondersの要素などが動作します。ただし、プレイヤー同士による複数人対戦には対応していません。
従来から対応している12作品には、『スーパーマリオ64』『マリオカート64』『ディディーコングレーシング』『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』『F-ZERO X』『スターフォックス64』『マリオストーリー』『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』『ゴールデンアイ 007』『パーフェクトダーク』『Harvest Moon 64』が含まれます。
なお、一般的なNINTENDO 64エミュレーターを導入して、さまざまなROMをそのまま起動する仕組みではありません。各作品のデコンパイルプロジェクトで再構築されたプログラムをMiyoo Mini向けに移植し、端末のARM CPU上で動かす方式を採用しています。そのため、対応作品は個別に移植された15本に限られます。
v1.4.7では6作品を更新! 操作性や描画処理も改善
続いて11月6日に公開されたv1.4.7では、追加されたばかりの『バンジョーとカズーイの大冒険』を含む6作品が更新されました。同作では、攻撃しても敵を倒せなかった問題や、敵を倒したあとにゲームがクラッシュすることがある不具合を修正しています。
また、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』と『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』では、弓などで狙いを定める際、十字キーを短く押して照準を細かく調整しやすくなりました。『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』では、ボタン設定画面からNINTENDO 64コントローラーのC下ボタンを割り当てられるようになっています。
『ゴールデンアイ 007』と『パーフェクトダーク』では、2つのCPUコアへの描画処理の振り分けを見直しました。開発者の計測によると、ゲーム側のスレッドが1フレーム当たりに行う処理量は、『ゴールデンアイ 007』で13~26パーセント、『パーフェクトダーク』で8~22パーセント減少したとのことです。これは開発者による測定結果で、当サイトが実機で検証した数値ではありません。
各作品には、メニューから利用できる9枠のセーブステートや自動セーブ、ゲームごとのボタン割り当てなどが用意されています。対応環境としてはOnion、MinUI、Allium、標準OS、spruceが案内されており、導入時には配布ファイルをSDカードにコピーし、対応するゲームデータを用意します。
ただし、15作品はいずれも指定された北米版ROMが必要です。ゲームによって指定バージョンも異なり、日本版ROMをそのまま使えるとは案内されていません。また、配布ファイルにROMやゲームデータは含まれておらず、各自が所有するゲームから必要なデータを用意する仕組みです。新規追加の3作品はベータ版のため、未修正の不具合や動作上の制約にも注意が必要です。更新前のセーブステートは引き継げない場合がありますが、ゲーム内セーブは引き継がれると案内されています。
NINTENDO 64の人気作品がMiyoo Miniのような小さな携帯ゲーム機で動くというのは興味深いところです。導入には対応するROMの準備など条件がありますが、対応作品が15本に増えたことで、個別移植プロジェクトとしての充実ぶりも見えてきました。なお、『Miyoo64』は任天堂、Rare、Miyooなどのメーカーとは無関係の非公式プロジェクトです。




















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