ニンテンドーDS版『クロノ・トリガー』をPC上で動作させる非公式プロジェクト『Egg of Time』の最新版となるv0.9.0が、2026年11月5日に公開されました。
今回のアップデートでは、ニンテンドーDSの下画面に表示されていたマップを、1画面表示時でも確認できるミニマップ機能が追加されました。さらに、ゲームパッドで画面レイアウトを切り替えたり、セーブステートを操作したりするための機能も強化されています。
『Egg of Time』は、開発者のpower-pudu氏がGitHubで公開している非公式プロジェクトです。11月4日に公開されたv0.7.0ではHDグラフィックMODへの対応が行われましたが、今回はゲームプレイ時の使いやすさを中心とした改良となっています。
●Egg of Time v0.9.0(GitHub・ダウンロード)
https://github.com/power-pudu/egg-of-time/releases/tag/v0.9.0
●Egg of Time プロジェクトページ(GitHub)
https://github.com/power-pudu/egg-of-time
1画面表示でもマップを確認できるミニマップ機能を追加!
今回のアップデートで注目したいのが、新たに追加されたミニマップ機能です。
ニンテンドーDS版『クロノ・トリガー』では、2つの画面を利用してゲーム画面とマップなどの情報を表示しています。一方、PC上で1画面表示に切り替えた場合、これまではマップを確認するために表示画面を切り替える必要がありました。
v0.9.0では、この問題を解消するため、1画面表示時にマップを画面左上へ表示できるようになりました。ミニマップは町やダンジョンだけではなく、ワールドマップにも対応しています。
これにより、移動中にマップを確認するためだけに画面を切り替える手間が減り、目的地までの道順などを把握しやすくなります。
また、ミニマップは常に表示されるわけではなく、戦闘中やメッセージウィンドウと重なってしまう場面では、自動的に非表示になる仕組みです。そのため、ゲームの進行や会話シーンを妨げにくいよう配慮されています。
ミニマップ機能は初期設定で有効になっており、システム設定からオン・オフを切り替えることができます。表示サイズも大・中・小の3種類から選択できるほか、マップの背後に羊皮紙風の背景を追加するオプションも用意されています。
画面サイズやプレイ環境に合わせて調整できるため、PCのモニターだけではなく、携帯型ゲーミングPCなどでも便利に使えそうです。
ゲームパッド操作やワイドスクリーン表示も改善
ミニマップ以外にも、操作性を向上させる機能が追加されています。そのひとつが、システム設定から画面レイアウトを変更できるようになったことです。従来はF2キーで切り替えていた画面レイアウトを、システム設定内の「Layout」から変更できるようになりました。
これにより、キーボードを使用しないゲームパッド中心の環境でも、画面レイアウトを変更しやすくなっています。また、ゲームの状態を保存するセーブステートと、保存した状態を読み込むロードステートについても、ゲームパッドなどの任意のボタンを割り当てられるようになりました。
設定はシステム設定内の「Controls」から行うことができ、従来のF5キーによるセーブステート、F7キーによるロードステートも引き続き利用できます。このほか、1画面表示時にショップのアイテム説明が価格や装備状況の下に表示されるようになったほか、ワイドスクリーン表示時の不具合も修正されています。
具体的には、背景がスクロールする部屋を移動した際に画面左右がちらつく問題や、ドラゴン戦車との戦闘で画面が揺れた際に、橋の左右の表示が不安定になる問題などが改善されました。
ちなみに、『Egg of Time』は一般的なニンテンドーDSエミュレーターとは異なり、静的再コンパイルと呼ばれる技術を利用して、ニンテンドーDS版『クロノ・トリガー』のプログラムをPC向けに変換して実行する仕組みです。
Windows向けの実行ファイルが配布されていますが、ゲーム本体のデータは含まれていません。基本的な導入には、ユーザー自身が用意した北米版ニンテンドーDS用『クロノ・トリガー』のROMデータが必要です。
なお、配布物には翻訳パッチに関する機能も用意されていますが、日本版ROMをそのまま読み込めることを意味するものではないため、注意が必要です。
『Egg of Time』はスクウェア・エニックスや任天堂とは関係のない非公式のファンプロジェクトです。前回のアップデートではグラフィックのカスタマイズ機能が強化されましたが、今回はミニマップやゲームパッド操作など、普段のプレイに直結する部分が改善されました。短期間でアップデートが続いており、今後の機能追加にも注目したいところです。




















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