リアルな世界で起きていたドラクエ2発売前の思い出

1987年1月26日。待ちに待ったファミコンカセットの新作が、ついに発売されました。そのタイトルは『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』。もはや知らない人はいない作品ですが、前作の頃は発売されたことすら気が付かなかったほどの空気感だったというのは、こちらの記事でもご紹介したとおりです。

8ヵ月の間に人気がうなぎ登りに!?

というわけで、前作のときはまったくその存在すら知らなかった『ドラクエ』でしたが、ひょんなことからプレイする機会を得て、すっかりそのトリコになってしまいました。

その後、パソコンゲームなども含めて「あのドラクエで得た感動をもう一度味わいたい」という思いからいろんなゲームをあさりまくったのですが、どれひとつとして自分の満足を満たせてくれるものがありません。そうしたことから、次回作が出たら絶対に買ってやろうと心に決めていたのです。

はっきりいつだったかは覚えていませんが、そんなときに見つけたのが新作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の情報でした。前作では主人公キャラクターがひとりだったのが、なんと3人のパーティ制に。マップも6倍以上となり、壮大な冒険となりそうな予感を感じさせてくれる物でした。

予約など受け付けている店はなかった

今では当たり前ですが、当時はこうしたファミコンゲームの予約を受け付けるといったシステムそのものが、まだ確立されていない状態でした。この状況はしばらく続き、 『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では発売日に徹夜で大きな行列ができ、社会現象化していきます。 『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のあたりから、購入で苦労するといったことはほとんどなくなった記憶があります。

しかしどうしても発売日に手に入れたかった筆者は、あちらこちらのお店に直に出向いて予約ができるかを確認しています。このあたりの記憶はもはやあやふやですが、銀座博品館などには確実に行きました。

肝心なオチである、最終的にどこで手に入れたのかということも覚えてないのですが(笑)……間違いなく発売日に手に入れたことは間違いありません。今はネットであらかじめ予約購入しておいたり、最悪ダウンロード版などでも手に入るようになったので、本当に良い時代になったな~と痛感しています。

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。