ファミコン用ゲーム『北斗の拳』レビュー

7月7日に発売されるファミコンミニのジャンプ版『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン』にも収録されている『北斗の拳』。なにか夏頃にいっぱい遊んだ記憶があるな~と思って発売日を見たら、1986年8月10日のリリースでした!

とにかくこの頃は原作はもちろんのこと、アニメ版の『北斗の拳』にもドハマリしており、いとこを映画に連れて行くという名目で自分が見たかった劇場版のアニメ映画も観に行った記憶があります。そして、漫画の連載が終了するとともに、『週刊少年ジャンプ』の読者もやめたのでありました。

【ファミコンレビュー100本ノック】003『北斗の拳』

さてこのゲームですが、原作でいうところのラオウとの戦いまでを描いており、それぞれハート、シン、ジャギ、サウザー、ラオウといったボスたちと戦っていくことになります。内容は至ってシンプルで、敵をパンチやキックでなぎ払っていきながら、先を目指していきます。

横スクロールですが、基本的にケンシロウは左方向にしか進んでいくことができません。時折リンやバッドが出現するところでA+B+上キーを同時押しすると中に入っていくことができます。しかし、この子供たちはよく嘘をつくので注意が必要です。

【ファミコンレビュー100本ノック】003『北斗の拳』
▲リンまたはバッドが現れるところが入れる入り口。しかし、必ずしも正しい道とは限りません。

また、時折ピンク色の敵が登場します。これを秘孔を付いて(パンチ)で倒すと「あべしあべし……」と叫んで死んだ後、「あべし」の文字が浮かび上がってきます。これを取ると★がひとつ増え、ケンシロウをパワーアップさせていくことができます。★は最大7つまで取ることができ、7つの★を取った時点で服が破けるほか、リンやバッドが嘘をつきにくくなります。

【ファミコンレビュー100本ノック】003『北斗の拳』

何回かステージを移動すると、ボスとの戦い。割と原作に忠実な部分もあり、たとえば最初のボスキャラであるハートは、おなかを蹴り続けたあとパンチを入れて倒すことができます。

【ファミコンレビュー100本ノック】003『北斗の拳』
▲胸に七つの傷を付けた男・シンとの宿命の対決!

レトロフリークでは色味が変?

さて、最初はお手軽にレトロフリークを活用して記事用の写真を撮ろうと思ったのですが、どうも気になるところが。最初のステージに出てくる2番目のキャラクターの色が透けて見えるのです。どうやらカラーパレット全体がおかしく表示されているようですね。

【ファミコンレビュー100本ノック】003『北斗の拳』
▲プレイ自体に支障は無いものの、レトロフリークではキャラクターの色が地面と同化してしまっています。
【ファミコンレビュー100本ノック】003『北斗の拳』
▲こちらはオリジナルの色味。しっかりと地面と色の区別がついています。

そうなってくると、気になるのが『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン』に収録されているバージョンのでき。こちらは、先日公開された先行プレイの動画では問題なさそうでした。とりあえず購入を考えている人は、安心してください(笑)。

text.レトロゲームライター 高島おしゃむ

北斗の拳
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。