全世界で1億5768万台を売り上げたPlayStation 2の最終進化形態「SCPH-90000 CB」レビュー

2000年3月4日に発売が開始され、全世界で1億5768万台も売り上げたソニー・コンピュータエンタテインメント(現: ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のモンスターマシン『PlayStation 2』。

幾度となるモデルチェンジが繰り返された本機ですが、その最終形態といえる「SCPH-90000 CB」を入手することができました。アマゾンの中古市場でも9000円台からあり、2018年5月の段階では状態の良い物もまだまだ見つけることができそうです。

白いボディもいいのですが、とにかく中古市場では汚れが目立つものが多いといった印象です。そこでなるべく見た目が良い黒いものを選ぶようにしています。

全世界で1億5768万台を売り上げた『PlayStation 2』の最終進化形態「SCPH-90000 CB」をレビュー
▲今回入手した「SCPH-90000 CB」。まだシートが貼られたままになっています。

なによりも、最初に驚いたのがその本体サイズの小ささ。手持ちのiPad(9.7インチ)と比べてみても、ほんの少し小さいサイズに収められています。たしかに、新しいモデルが発売されるたびに小さくなっていってるな~とは思っていましたが、まさかここまでだったとは。

前モデルの「SCPH-70000」シリーズより本体が薄型になっていますが、それとの大きな違いはACアダプターを本体に内蔵しているところです。しかし、重量は0.2kgも軽くなっており、こちらも驚きといったところでしょう。ちなみに初代「SCPH-10000」シリーズの重量は約2.4kgで、この「SCPH-90000」シリーズは約0.7kgなので、どれだけいろんなものが圧縮されているのかということがよくわかります。

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▲iPadの上に載せてみると、その小ささがよくわかります。
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▲背面にはLANポート、光デジタル出力、AVマルチ出力、ACアダプターのポートが並んでいます。
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▲廃熱用の空気取り込み口も本体にいくつか設置されています。
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ディスクトレイはシェルトップ方式に

薄型の「SCPH-70000」シリーズよりディスクトレイがシェルトップ方式に変更されています。「PS」のロゴが書かれた前面に並んだボタンを押すことで、トレイが開き、そこにディスクを設置する仕組みとなっています。

いくつかソフトを読み込ませてみましたが、読み込み速度はそこそこ速く変なうなり音も聞こえてきませんでした。中古の場合、ここら辺は使用状況等で個体差があるかもしれません。

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▲DVDプレイヤーとしては、-R、-RW、+R、+RWの読み込みにも対応。プログレッシブ出力もできます。

付属コントローラーは「DUALSHOCK 2」

付属していたコントローラーは「DUALSHOCK 2」。しかし、「SCPH-70000」シリーズと「SCPH-90000」シリーズに同梱されているものは、SCPH-1110互換モードが省略されています。

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映像出力はコンポジット、S端子、D端子、D-sub15ピン、RGBに対応

多彩な映像出力に対応した『PlayStation 2』ですが、通常のコンポジット映像出力のほか、S端子やD端子、D-sub15ピン、RGBなどの専用ケーブルを使用することができます。RGBケーブルを使用するときのみ注意が必要で、映像出力で「RGB」を選んでおく必要があります。

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本体を起動するとメニューが表示されます。「ブラウザ」を選ぶとメモリーカード(別売り)の管理をすることもできます。

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▲BOOKOFFでひとつ100円ほどで売られていたメモリーカードをふたつ購入。PS1のゲームはPS2用のメモリーカードにセーブできないため、別途用意しておく必要があります。セーブデータの移動自体はできるので、PS1用のメモリーカードは1枚あれば十分です。
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ゲームも問題なく起動!

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2018年、これから『PlayStation 2』の入手をしようと考えている人は、おすすめの機種です。特に薄型にしたいと考えている人はACアダプターが内蔵されている本機種を選択した方がいいでしょう。環境をしっかりと整えてあげれば、それなりのクォリティでゲームも楽しむことができます。『PlayStation』のソフトも遊ぶことができるため、ファミコンなどに比べて中古市場で出回っているソフトが入手しやすいところも特徴ですね!

text.レトロゲームライター 高島おしゃむ

PlayStation 2 サテン・シルバー (SCPH-90000SS) 【メーカー生産終了】
Posted with Amakuri at 2018.5.21
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。