ブラジルの開発者Angelo Felipe Pontes氏は2026年11月5日、ドリームキャスト向けワイヤレスコントローラー『DreamColorPlus』を使い、ドリームキャストをインターネットに接続する新機能を発表しました。コントローラー端子に接続する専用受信機のWi-Fi機能を利用するもので、実際に『ファンタシースターオンライン』(PSO)で通信する様子も公開されています。
ドリームキャストのインターネット接続には、従来のモデムやブロードバンドアダプター(BBA)、DreamPiなどを利用する方法があります。しかし、今回の仕組みではコントローラー端子がネットワーク接続の入口となっており、これまでとは異なる方法でオンライン接続を実現しています。
●開発者の2026年11月5日付報告
https://www.catarse.com.br/posts/dreamcast-online-com-o-dreamcolorplus-dreamcast-online-with-dreamcolor
●『DreamColorPlus』公式プロジェクトページ
https://www.catarse.com.br/dreamcolorplus_730f
コントローラーの受信機がネット接続の入口に
『DreamColorPlus』は、ドリームキャスト向けに開発されている非公式のワイヤレスコントローラーです。既存のドリームキャスト用コントローラーの筐体を利用し、内部の電子基板を交換することで、さまざまな機能を追加する仕組みになっています。
コントローラーには1.54インチ、解像度240×240ピクセルのカラーIPSディスプレイを搭載。アナログスティックを1本または2本備えたバージョンが用意されているほか、SDカードスロットや振動機能などにも対応しています。
ドリームキャスト本体との接続には専用のワイヤレス受信機を使用しますが、今回新たに発表されたのが、この受信機を利用したネットワーク接続機能です。
仕組みとしては、専用受信機のWi-Fi機能を使ってネットワークに接続し、ドリームキャストのコントローラー端子を通じて通信を行います。従来のネットワーク接続方法とは異なり、開発者が実演した環境ではBBAやDreamPiといった機器を追加することなく、インターネットへの接続を実現しています。
開発者が公開した動画では、実際に『PSO』を使用してオンライン通信を行う様子が紹介されています。これまで主にゲームの操作に使用されてきたコントローラー端子を、ネットワーク通信にも利用している点が、この技術の大きな特徴です。
現時点ではゲーム側の対応が必要
もっとも、この機能を利用するには、ゲーム側にも対応が必要です。
開発者によると、今回実演された『PSO』には、この通信方式を利用するためのパッチが用意されています。そのため、『DreamColorPlus』の専用受信機を接続するだけで、既存のオンライン対応ゲームがそのまま動作するわけではありません。
また、現時点では一般ユーザー向けのファームウェアや対応パッチの配布方法、必要な設定手順なども確認できていません。日本版『PSO』での動作についても不明であり、誰でもすぐに同じ環境を再現できる段階なのかは明らかになっていません。

一方、開発者はドリームキャスト向けのオープンソース開発環境「KallistiOS」に対応するドライバーの改良も進めています。これにより、今後はほかのHomebrewゲームやアプリケーションでも、同様のネットワーク通信機能を利用できる可能性があります。
なお、『DreamColorPlus』は2026年5月15日にクラウドファンディングを終了しています。10月30日の開発者報告では支援者向けの製品発送が進められていることが案内されており、11月5日の報告でも、今後発送する製品には今回の機能を搭載する予定であることが説明されています。
ただし、現在の一般販売の状況や日本国内での購入方法などは確認できていません。
今回の実演によって、ドリームキャストのコントローラー端子をネットワーク接続に利用できることが示されました。対応するゲームやアプリケーションの拡充など、今後の開発にも期待したいところです。




















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