ニンテンドーDS版『クロノ・トリガー』をPC上で動作させる非公式プロジェクト『Egg of Time』の最新版となるv0.7.0が、2026年11月4日に公開されました。
今回のアップデートでは、ゲーム内で使用されているキャラクターのスプライトや背景、フォントなどをPNG形式で取り出し、編集した画像に差し替える機能が追加されています。さらに、元の解像度だけではなく、最大8倍のHDグラフィックにも対応しています。
●Egg of Time v0.7.0(GitHub)
https://github.com/power-pudu/egg-of-time/releases/tag/v0.7.0
●Egg of Time プロジェクトページ(GitHub)
https://github.com/power-pudu/egg-of-time
ゲーム内のグラフィックを自由に差し替え可能に!
『Egg of Time』は、開発者のpower-pudu氏がGitHubで公開している非公式プロジェクトです。ニンテンドーDS版『クロノ・トリガー』のプログラムを静的再コンパイルと呼ばれる技術で変換し、PC上でネイティブ動作させることを目的としています。
一般的なエミュレーターとは異なり、ゲームのプログラムをPC向けに変換して実行する仕組みが特徴です。ワイドスクリーン表示や高解像度表示、ゲームパッド操作などにも対応しています。今回公開されたv0.7.0で大きく変わったのが、グラフィックをカスタマイズできるようになったことです。
システム設定に追加された「Dump graphics」を実行すると、ゲーム内のスプライトや背景、テキスト用フォントなどをPNG形式で取り出すことができます。
取り出した画像を編集し、指定されたフォルダーに配置することで、ゲーム内のグラフィックを差し替えることが可能です。元の解像度に加えて、2~8倍に拡大したHDグラフィックにも対応しています。
これにより、たとえばキャラクターのドット絵や背景などを高解像度で描き直し、ゲーム内に反映させるといったカスタマイズが可能になりました。ただし、今回追加されたのは、あくまでもユーザーがグラフィックを差し替えるための機能です。高解像度化されたグラフィック素材が最初から収録されているわけではありません。
また、フォントのカスタマイズにも対応しています。文字の形を変更できるほか、文字幅の調整や新しい文字の追加なども行えるようになっています。
ニンテンドーDSの2画面を別々のウィンドウに表示する機能も追加
グラフィック関連以外にも、いくつかの新機能が追加されています。そのひとつが、ニンテンドーDSの2画面を別々のウィンドウに表示する機能です。
システム設定から「Second screen window」を有効にすると、もう一方の画面を独立したウィンドウに表示することができます。これにより、デュアルモニター環境などを利用して、ニンテンドーDSの上下画面をそれぞれ別のディスプレイに表示することも可能です。
また、F3キーを押すことで、ウィンドウ間の画面を入れ替えることもできます。このほか、早送り機能の使用中に効果音だけをミュートし、音楽のみを再生する設定も追加されました。
導入には北米版ニンテンドーDSソフトのゲームデータが必要
ちなみに、『クロノ・トリガー』自体は2018年2月からSteamでも公式PC版が配信されています。こちらはグラフィックやサウンドなどがリニューアルされたバージョンで、日本語にも対応しています。
一方、今回紹介した『Egg of Time』は、あくまでもニンテンドーDS版をベースにPC向けへ移植する非公式プロジェクトです。公式PC版とは異なり、DS版のゲームデータを利用する仕組みになっています。
実際に利用するには、正規に所有している北米版ニンテンドーDSソフトから取り出したROMデータが必要です。現時点では日本版ROMには対応しておらず、配布ファイルにもゲーム本体のデータは含まれていません。
また、開発元が公開している情報では、ゲーム序盤のイベントや戦闘などの動作が確認されているものの、ゲーム全編を通しての動作は保証されていません。
『Egg of Time』はスクウェア・エニックスや任天堂とは関係のない非公式のファンプロジェクトですが、今回のアップデートによってグラフィックの差し替えにも対応し、カスタマイズの幅がさらに広がりました。今後、こうした機能を利用して、どのようなMODが登場するのかも気になるところです。




















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