『スマブラDX』非公式PC移植がv0.2.2へ。8文字コード直接対戦とSLPリプレイ録画に対応

『スマブラDX』非公式PC移植がv0.2.2へ。8文字コード直接対戦とSLPリプレイ録画に対応

ゲームキューブ向けに発売された『Super Smash Bros. Melee(大乱闘スマッシュブラザーズDX)』をPCなどでネイティブ動作させる非公式プロジェクト「melee-pc」の最新版「v0.2.2-beta」が、2026年9月25日に公開されました。今回のアップデートでは、友人の8文字の接続コードを入力して直接オンライン対戦できる「Direct Connect」が強化されたほか、対戦内容をSlippi形式の.slpファイルとして記録する機能も追加されています。

melee-pcは、『スマブラDX』の逆コンパイルプロジェクトなどをベースにしたネイティブ移植プロジェクトです。ゲームデータ自体は配布されておらず、利用にはユーザー自身が所有する『Super Smash Bros. Melee』のディスクイメージが必要となります。正式な対応対象は北米版NTSC-U 1.02(GALE01)で、現在も「Beta, for testing only」とされているテスト段階のプロジェクトです。

●melee-pc Releases
https://github.com/999sian/melee-pc/releases

8文字コードを使ったDirect Connectがさらに使いやすく

v0.2.2-betaで大きく変わったのが、インターネット経由で特定の相手と対戦する「Direct Connect」です。ゲーム内から相手の8文字の接続コードを入力できるほか、クリップボードにコピーされているコードや、最近対戦したプレイヤーも利用できるようになりました。また、どちらのプレイヤー側からでも相手へ接続できる仕様になっています。

この8文字コードは、v0.2で従来の4文字から変更されたもので、プロフィール画面などに表示される「NAME#XXXXXXXX」の#以降の8文字を使用します。前回当サイトで紹介したv0.1.4-beta以降、melee-pcではネット対戦機能の開発が急速に進められており、単純なLAN対戦だけではなく、特定の友人とインターネット経由で対戦するための仕組みもかなり形になってきました。

対戦をSlippi形式の「.slp」ファイルとして保存可能に

もうひとつの大きな追加要素が、対戦リプレイの記録機能です。環境変数MELEE_SLP_DIRで保存先を指定することで、オフラインまたはオンラインのVS対戦を.slp形式のファイルとして保存できるようになりました。この機能は初期状態では無効になっており、利用する場合はユーザー側で保存先を設定する必要があります。

.slpは、PCで『スマブラDX』のオンライン対戦環境を構築している「Slippi」で利用されているリプレイ形式です。melee-pcが出力するリプレイはSlippi Launcherやslippi-js、Clippiなどのツールから読み込める仕様となっており、対戦後の振り返りやデータ解析にも利用できます。単にネット対戦ができるだけではなく、「対戦を記録して後から確認する」というSlippi系環境ではおなじみの使い方にも近づいてきた形です。

オンライン対戦周辺の不具合もまとめて修正

ネット対戦関連ではこのほか、アイテムを「Off」に設定した際のオンラインハンドシェイクの問題が修正されました。マッチメイキング処理も高速化され、非リリースビルドやWindowsのVPN環境で発生していたLAN探索の問題についても修正が行われています。また、ロールバック処理やdesync(同期ずれ)への対応、ネット対戦中の効果音なども改善されました。

Android版では、起動時に発生していたライブラリーの不整合も修正されています。Direct Connectで接続を待っているあいだに既知のグラフィックスパイプラインを事前処理する仕組みも導入されていますが、環境によっては現在も一時的なフレーム停止が発生する可能性があるとのことです。

オンライン機能はまだ「Prototype」

一方で、現在のオンライン対戦機能はあくまでもPrototypeという位置付けです。LAN Play、Direct Connect、Unranked、Rankedといった機能自体は実装されていますが、一般的な2重NAT環境での接続やライブ環境でのRankedの動作については、まだ十分な検証が済んでいません。また、異なるプラットフォーム間でゲームのシミュレーションが完全に同一になることについても保証されていません。

v0.2.2では通信プロトコルも更新されており、LANロビーでは同一ビルド同士のみが接続対象となります。そのため開発者は、ネット対戦を行う場合は双方のプレイヤーがv0.2.2へ更新することを推奨しています。まだ完成版とは呼べない段階ですが、8文字コードによる直接対戦とSlippiリプレイ録画が揃ったことで、PC上で『スマブラDX』を遊ぶための環境として着実に実用性を高めています。

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